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合理的な豚は 走らない

ゲーム理論の本を読みました。

ゲーム理論って「囚人のジレンマ」や「ナッシュ均衡」で有名なあれです。もともとは数学者のフォン・ノイマンと経済学者のモルゲンシュテルンの2人から始まったそうです。

数学、経済学、コンピューターサイエンスといった理系分野から、心理学や政治学、企業戦略といった文系分野まで、応用範囲が幅広いのが特徴です。すそ野が広いので関連図書もたくさんあります。

合理的な豚 🐷

「合理的な豚」はゲーム理論の中に出てくるモデルです。「囚人のジレンマ」の利得構造を変えた別バージョンです。(あ、私の理解で話を進めますのでもしかしたら誤りがあるかも)

囚人のジレンマは2人の囚人ですが、合理的な豚では2匹の豚が登場します。大きな豚と小さな豚。

大きな豚は走るのも食べるのも早い。
小さな豚は走るのも食べるのも遅い。

こういう圧倒的に不利な状況で小さな豚の最適戦略は何か、という問題です。(正確には大きな豚と小さな豚、それぞれの最適戦略ですが小さな豚に話を絞ります)

小さな豚は走らない

「合理的な豚」のモデルでは、大きな豚は走り、小さな豚は走らない。それがお互いの最適戦略になります。

走る、走らないとは「食料を獲得するために」走るかどうかという話です。

小さい豚が食料の獲得のために走っても、大きな豚が体力にものを言わせて全部持って行ってしまいます。一方、小さい豚が走らなければ、大きな豚は食料を獲得するために自分で走らざるを得ず、走った結果、小さな豚がおこぼれにあずかることになります。そういう利得構造です。

だから小さな豚は走らない

それがベストな戦略だからです。

現実は厳しい

大きな豚は、巨大で体力があります。個人ならインフルエンサーですし、組織なら大企業と言ったところでしょう。そういう人や企業には頑張って走っていただきたいなーと思います。

私は、しがないフリーランスなので小さな豚のはず。

ですが、大きな豚のおこぼれにあずかることはないので、ご飯の獲得のためには走らなきゃいけないんですね。それが現実。

本にあった「合理的な豚」のようにはいかないですね。

で、何が言いたいかというと・・・

現実は厳しいですねー

と言うことです。

当たり前の結論ですみません。😅

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