きっかけ
娘が最初に言っていた「学校に行かない」という言葉には心当たりがあった。とりあえず、そのキーワードの確認は後にして、私は彼女の話をゆっくり聴く事にした。 【今日の文章の途中より抜粋】
娘&息子が不登校になった理由を綴っています。まずは前回に引き続き、娘の不登校前夜の事から、少しずつ書いて行きます。
今後、表現しにくくなることもあるかもしれないので、
娘の仮名を「月華」息子の仮名を「虎太郎」私は「私」とします♪ (月華と虎太郎は、どちらも子供達の出生時、名前の候補に上がっていたものです)
ではでは、始まります。
【前回の続き】
私は、夜遅く部屋に訪ねてきた娘を、布団に座らせた。
私の部屋は6畳の和室。畳の上に布団を敷いて寝ている。仕事をする作業机と椅子はあるが、他に寛ぐ場所はない。
私は座ったまま少し後ろに下がり、布団の上の方をポンポンとたたいて、彼女に座るよう促した。
少し戸惑いながらも、
「遠慮しないで座りなよ♪」と言う私の表情に従い、彼女は素直に座った。
「どうしたの?」
と訪ねると、
「ママ、もう学校に行けない。学校に行かない。」と言いながら、娘はポロポロ泣き出してしまった。
私は彼女の背中をさすりながら、
(唐突だな...もうギリギリの感じだな...昨日プール授業のための水着、一緒に買いに行ったばかりなんだけどな...。6月末かぁ。時期的に、燃え尽き症候群かな。何か大変な事があったのかな。何もなければいいな。)
など色々考えながら、話を聴きはじめることにした。
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