見出し画像

東京は人間見放題のサブスク

 2年半ぶりくらいに東京に行った。東京に行くとまず思うのが人が多いということ。新幹線終着の東京駅には人が溢れかえっていて、別の電車に乗りかえてもそこら中に人、人、人。とにかく人を見るということに関しては不自由しない場所、それが東京である。

 田舎で暮らしていると人の数が少ない。通りを歩いていてもあまり人とすれ違わないし、大勢の人の姿を一度に見るということがなかなかない。東京に来るとたくさん人の姿が常に視界に入って、それだけで非日常だという感じがして楽しい。

 そう、人を見るのって楽しいのだ。いろんな顔の人がいて、皆違う服を着ていて、違う場所を目指して歩いていて、そんな人を見るのはそれだけで楽しい。東京って場所は人間見放題のサブスクみたいなものだな、とふと思った。

 まずは銀座でランチ。

銀座サライ 
トルコのエフェスビール
前菜とパン
トルコのチーズ春巻き
ムサカ
ケバブ2種盛り
ライスミルクプリン

 ランチのお店探してウロウロするのも嫌だったので事前にオズモールで予約しておいた。銀座のサライ。あんまり銀座っぽくない感じのお店だったけど、ここにしたのはトルコ料理を食べてみたかったから。トルコ料理って今までちゃんと食べた記憶がない気がする。食べたことがあるとしてもケバブくらい?

 3000円のコース料理を食べてみた感想としては、全体的に酸っぱかった……。前菜も皆酸っぱかったし、ムサカとか特に。
 トルコ人って酸っぱいの好きなのかな?

 一番美味しかったのは最後に食べたライスミルクプリンかもしれない。文字通りプリンの中にライスが入っているのだけど、これが案外美味しかった。

 また行きたいとまでは思わない店だったけど、異国の地トルコ気分を味わえて良かった。

 その後はギャラリー巡り。銀座シックスのギャラリー、資生堂ギャラリー、ギンザグラフィックギャラリーなどをはしご。

おいしい牛乳祭り
チューブから溢れそうになっているやつ

 アートとは何か? これがアートといえば、何でもアートだ!(有名人が作ったものに限る)

 アートってものが何なのかよくは分からないけれど、見ているだけで感性を刺激される。ギンザのギャラリーは無料な所が多いのも嬉しい。今回訪れたギャラリーは全部無料。お金がないけどお洒落なカップルにお勧めなデートプラン。

 その後は予約していた神楽坂のバー、パーリンカ。

パーリンカ
すもものパーリンカをストレートで チェイサーは紅茶
サクランボのパーリンカを使ったショートカクテル
パッションフルーツと洋梨のパーリンカに、ハンガリーの蜂蜜を加えたカクテル
アプリコットのパーリンカのアレキサンダー
パーリンカネグローニ

 パーリンカとはハンガリーのフルーツを使った蒸留酒のことを言うらしい。
 日本ではほとんど扱っている店はないけど、このお店ではパーリンカの魅力に惚れ込んだバーテンダーが専門に扱っている。

 このバーテンダーの人もまだお若いのに知識が豊富でパーリンカについて色々教えてくれる。
 4時に予約したのだけど、4時45分くらいにはカウンターもテーブル席も含めほぼ満席で、予約しておいて良かった。

 隣に座っていた女性と隣の隣に座っていた女性が漫画家同士らしく、初対面だけど話が盛り上がっている。しかも、隣の隣の女性の実家が花巻で、隣の女性の旦那の実家が花巻。そして二人は年齢も一緒らしく、もの凄く話が弾んでいる。東京だなあと思いながら、僕はそれを盗み聞きしながらパーリンカのカクテルを一人飲んでいた。

 東京の魅力は何よりも人がたくさんいること。人間って自分で作り上げた最高の芸術作品みたいなものだから、見ているだけでとても楽しい。
 人間がたくさん乗っている電車はさながら人間見放題の美術館みたいなものだ。
 
 よく人間観察が趣味とか言っている人がいるけれど、僕の場合人間観察というよりも人間鑑賞。人って幾らでも見れちゃう。全然飽きない。

 ってことで、東京って街は人間見放題のサブスクみたいなものだと思った。
 今日は疲れたからこの辺で。また気が向いたら続きを書く。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?