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シアワセ時間は自分でつくる

昨日は、朝家事をしていると鳥の声がたくさん聞こえてきました。
おしゃべりしているみたいに賑やかです。

しばらくすると、ウグイスの声が聞こえてきました。

我が家のまわりは住宅地で自然豊かとは言えないのですが、毎年ウグイスの声が聞こえます。ほかの鳥の声よりも、まわりにエコーして広がるような透き通った声です。

急に、自宅のリビングが森の中に変わったような気分になりました。「森」を感じるとなぜかとてもいい気分になります。

そこで、家事をするのはストップして、お茶の時間にすることにしました。

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せっかくなので、飾り棚の中からお気に入りのポットとカップを出してきました。最近、飾りっぱなしだった食器をなるべく普段から使うようにしています。

私は食器が好きで、結婚した頃、子供が生まれる前には色々買い集めていました。でも、奮発して買った食器も、結婚のお祝いでいただいたワイングラスなども、いつしか棚に並べたまま、使わなくなっていました。
壊れやすかったり、洗いにくかったり、食器洗い機にも入れられないからです。

そして、10年前の3月11日の地震で、その食器たちのうちのいくらかは、ほとんど使ったことのないまま壊れてしまいました。我が家の地域は震度5弱。それほど被害は大きくなかったのですが、地盤のせいか、しまい方が悪かったのか、我が家では結構な数のものが壊れてしまいました。

その時に思いました。

あの食器たち、使ってあげればよかった。

それ以来、飾ったままだった食器をできるだけ棚から出してきて使うようにしているのです。2人の息子がうちを出てからは、使う食器の数が少なくてすむようになったので、洗い物も楽になって余裕がでてきました。だから、お蔵入りしていた食器をあれこれ出してきて楽しんでいます。

息子たちが成人したので、お酒に使うグラス類も使う機会が増えて嬉しいです。毎日慌ただしく三度の食事とお弁当の支度をしていた頃とは違って、息子が帰宅した時の食事やお酒の支度が私にとっては貴重な嬉しい時間になりました。息子が帰った後に余韻を感じながら食器を洗う時間も愛おしく思えて、ひとつひとつゆっくり洗います(今は仕事が閑散期だからできることかもしれません)。


・・・昨日のウグイスは、歌い方がたどたどしくて、まだ子供なのかな、とも思いました。耳を澄ませながら、そんなことをあれこれ想像するのも楽しいですね。

そこからのお茶タイムが、おやつも出してきたりメモ帳に絵も描いてみたり、最初に考えていた以上に長~くなって、やろうと思っていたことはちっともできませんでした。

少し前の私だったら、その日に消化しようとしたスケジュールがこなせなかったらイラっとしていたのではないかと思います。でも、昨日の私は、気持ちが穏やかに満たされていました。畳んでいない洗濯物の山やら何やらががとっ散らかっているのに、気にしないでぽわーんとしてるっていうのもそれはそれで問題なのでしょうが、せっかく素敵なリラックスタイムを過ごしたのだから、

あ~、時間を浪費してしまった!

ってイライラ、がっかりするよりも

鳥の声、きれいだったな、いいリラックスタイムだったな。

って思う方がシアワセです。
シアワセって、案外目の前に転がっているのかもしれません。

昨日のお茶の時間は、ウグイスの声をスルーしていたらシアワセ時間にならなかったかも。お気に入りの食器を出さなかったら、それほど満足感はなかったのかも。

ひとそれぞれ、シアワセを感じるツボみたいなものがあって、自分でそれにかなったことを選択していくことでシアワセ時間を過ごすことが出来る。

そのツボは、美しいものを見ること、人とおしゃべりすること、美味しいものを食べること、音楽を聴くこと、新しい知識を得ること、身体を動かすこ
と・・・と、本当に人それぞれだと思います。
だから、自分だけのシアワセを感じるセンサーが大切になってきます。

シアワセ時間って、自分で作っていくものなのかもしれません。





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