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動画を文字起こししてみた「レヴィストロース」構造主義

こんにちはこんばんは yumenohi です。

動画から文字起こしにチャレンジ、
とは言ってもコピペしただけ、
悪用するつもりはございません。
紹介したいと思いましたので。
しかしなかなか一筋縄ではなかった。笑笑

YouTubeさんの文字起こし機能は、間違いや誤変換が多かった~。
ふぅ~手直し、手直し。

こんな長い文字情報をサクッと読める方なら、
数秒で情報を読めるのかも、、。
そんなすごい方も世の中にきっといらっしゃるかもしれない。

どんな動画を文字起こしをして見ようか悩んでおりました。
そんな中、難しそうなもの
じゃ哲学について。

私は哲学なんて?です。
まったくわからない

簡単に昔から最近までを、ざっくりでもいいから
分かりやすく教えてくれるすごい人いないかな。

と、探しておりました。
たどり着いたのが、こちらの方。

こんな言葉に感動しまして、
この方が言うにはですね、
これを学んで何のメリットがあるかと申しますと、

一つは心の底から謙虚公平になれる

もう一つが近代社会が見せる 幻から目を覚まし 人生の再スタートを切ることができる

素晴らしいと思います。

更に、人間の理性と論理によって社会構造を作り出すんじゃ なくて社会構造が人間をつくりだし行動を 制御するこれが僕たちの生きている世界の真実なんです つまり僕たちが当たり前に 持ち合わせていると信じている思考の自由 というのは構造の範囲内での自由でしかありません。

当たり前のようで忘れがちな 絶対に正しいことなどありはしない  思い上がるなということを痛烈に思い出させてくれます 僕たちがある事件が戦争を 目の当たりにしたときに正義の反対はもう 一つの正義であるとして自然と双方の立場を考える習慣が身に付きつつあるのは 明らかに構造主義思想の影響です 一昔前は戦争も犯罪も一方悪だと決めつけて 断罪する正義と悪との二元論でしか語れない時代が確かにあったんですその頃 よりもみんなが少しずつでも相手の立場を思いやれるようになったのは構造主義が もたらした奇跡というほかないでしょう  これは人間同士でもそうですし動植物に対しても同じことが言えます レヴィストロースはこう言いました世界は 人間なしに始まったし人間なしに終わるだろう。

構造主義は人間の 可能性その真実の活路を開いた

完全に自由な理性 主体 自由意志は存在しないけれども 不自由 な理性 不自由な主体 不自由な意思 は間違いなくそこにある この不完全で不揃いなカードを何とか やりくりして正解のない人生を生きていく限界を知ってからがスタート であると、言っておられました。

ご興味があったら是非ごらんください。
もちろん、動画の方ですが!

最新の哲学らしいです。
(ただ、文字起こしの方ですが、誤字脱字もあるかもしれません。少々省いた部分もあるかもしれません。ご了承ください。)

では、さっそくはじめます、、。

 一つ目のトピックです構造主義とは何か
構造主義を学ぶメリット学ぶメリットは何かここではそもそも構造 主義とは一体何なのかということについてまず結論をお伝えしておきたいと思います 構造主義とは 哲学思想の潮流ジャンルの一つです
概念も構成要素に 分解してその中から書くとなる構造を抽出しようとする考え方方法論です。

構造主義は現在最先端の思想であるあのサルトルの実存主義哲学 も粉砕しましたその後ポスト構造主義思想も表れているんですが構造主義の打倒にはい たっていません
構造主義は最新にして 最強の哲学思想で世界の構造解き明かす方法論とそれを踏まえた世界についての 考え方なんですとこんな感じになります 

こいつはいて何かを喋っているんだと 文章も単語もほぼ理解できないんですけど と思われる方も多いと思います
そんな小難しそうな構造主義なんです けれどもをこれを学んで一体何のメリット があるのかこの疑問にもお答えしておきたいと思います
僕個人的にはこれは2つあるかなと思って います
一つは心の底から謙虚公平になれる
ということと
もう一つが近代社会が見せる 幻から目を覚まし 人生の再スタートを切ることができる
これに尽きるかなと思います
これについてはですね 今日の話を聞いていただければ自然とご理解いただけるはずなんですね謙虚に なれるし幻から覚醒できるんだとこんな 感じでメリットを押さえておいていただければと思います

二つ目これまでには どんな哲学があったのかという話です
これまでの哲学思想の流れ構造主義について解説する上で具体的な 内容に移る前に構造主義とは哲学思想の潮流ジャンルの一つであるこのことについ て押さえておく必要があります
哲学思想はそもそもどのように発展してきたのかこれまでに どんな哲学思想があったのかということ です
この構造主義だけを 学ぶっていうのはドラマの最終回だけを見るって言うことに等しいんですね作中の 言葉の意味もわからないですし結末にも 納得できないですしそんな状態でストーリーを楽しめるはずないと
哲学がこれまでどういう流れで発展してきたのかという全体の流れをダイジェストで ご紹介させていただきます
その上で構造 主義の解説に移らせていただきます

哲学発祥〜現代哲学

そもそも哲学がどうやって始まったかのお話についてなんですけれども 中国にもインドにも大変優れた哲学はあるんですけれどもやはり世界哲学のメイン ストリーム発祥の地はなんといっても ギリシャです古代ギリシャでは今僕たちが使っているようなあらゆる科学技術思想の 基礎をなす考え方っていうのは既に確立されていたんですね 例えばイルカは魚じゃない哺乳類だって いうのは生物学の話なんですけれどもこの発見したのってなんとこの時代なんですよ 実はギリシャでは基本的な労働っていうが すべて奴隷が担うことになっていましたよって古代ギリシャの知識人たちは基本的 に暇だったんですねスマホもゲームもない時代ですだからもっぱら哲学思想に 明け暮れるわけです

教科書でおなじみのタレスソクラテスなどの哲学 者が現れるわけです中でもアリストテレス という人がですね倫理論理政治宇宙天体演劇心理などあらゆるジャンルの学問 を知を愛する心理性によって探求して現代科学と学問の基礎一人で築き上げました
これがですね彼が西洋最大の哲学者とか祖って呼ばれる所以なんですね この事からお分かりいただける通りつまり 哲学とはあらゆる科学の源流であり大きな木の実、地である人間が理性によって家を 探求する活動そのものをさせていたんです
古代ギリシャから現在主流の哲学は スタートするこのことをまずは抑えて いただければ ok です

しかしながらですねキリスト教が欧州の主流になること によって中世ヨーロッパ社会では古代ギリシャの科学哲学における人間中心の イデオロギーからキリスト教の神中心のイデオロギーにシフトしていきますこれ つまりどういうことかというとどんな天才 たちがどれほどの証拠をそろえて人の世のために自然現象を解明したとしても聖書に 反することを言ったら処罰されるそんな世の中になってしまったんです腐敗しきっ た教会権威が神の名のもとに人間性を抑圧するこ暗黒時代が続いたんですこうしてキリスト教によって一時封印されて しまいました
ところが哲学にも再び逆転の兆しが現れますこれ中世ヨーロッパにおい て例えば十字軍が失敗して教会の権威が失墜したりオスマン帝国がビザンツ帝国へ 進行ギリシャの知識人がイタリアへ流入と かイスラム文化との邂逅とかですねこういった出来事が立て続けに起きましたこれ によって何が起こったらというと世界に ついて知りたい学びたいという思いがくすぶっていたイタリアおいで人間本位に 人間の理性に立ち変えろ僕達の理性で世界を解き明かそうという 一大ムーブメントが沸き起こったんです
これがあなたもご存知のルネサンスというものですこうして封印されていた哲学は 維持を吹き返すことになりますちなみに この古代ギリシャから受け継がれた人間の理性で世界の真理を解き明かそうという 考え方こそが現代哲学の源流である合理 主義哲学と呼ばれる哲学のジャンルになります。

合理主義哲学っていうのが何を考えた のかというとこれ一言で述べると人間は 理性によって世界の真理を解き明かせるのか否かというこれを徹底的に究明しようと したんですなんでわざわざそんな七面倒 くさいことを考えるのかって言うとこのルネサンス以降の時代って天体に動きとか 数学とか芸術とかで様々な発見が相次いでは時代だったんですねしかしこの様々な 発見を目の当たりにした人がその発見って本当にただしいの?その正しさってなによっ て保証されるのこんな風にまどろっこしいことを考えた人がいたんです
なんでかというと 人間の五感で観測した事実の正しさこれ保証されないとその上に積み上げた いかなる大発見が正当性も補償されない っていうことに気がついたからなんですね

例えるならばあらゆる発見が誰も住みたく ない基礎講座がた形の建物砂上の楼閣になっちゃうカメラのレンズが歪んでいたら 映るものすべてが歪んでしまうとだったら まずその基礎工事だったりあるいはレンズ自体これを確かなものにしていこうと、話 はそれからでしょとなるのはま確かにまっとうな話なんですねこれが認識論と呼ばれるテーマになりますこの合理主義哲学が 大まかな流れて以下の通りです

まずで デカルトという人が考える自分っていうのを発見するんですね
我思う故に我ありって いうので有名な人です けれども彼は考えている自分の存在っていうのはどう相手も否定できないなって いう偉大な事実を発見するんですこの絶対 の真理を足掛かりにすれば人間は理性ですべてを解き明かせる 認識する自分の正当性を足掛かりに あらゆる真実をロジックの積み重ねて探り当てられるじゃないか

しかしこれに異を唱えた 方がいましたこれがヒュームさんっていう方なんですけれども彼が何を言ったかと いうといや考える自分とか神様とか世界とか正しいという感覚 これって所詮経験を統合して個人が勝手にあると感じている架空の会見で書ってこう いうことを言ったんですすべては経験に 起因する競争なんだから真実なんて人間到達し得ないよと真実は経験から推定する ことしかできない絶対不変の真理なんて存在しないんだこういうことをおっしゃっ たんですねこれは経験論と呼ばれます

こう やって合理論と経験論でバチバチ喧嘩をしてたんですけれどもこのケンカを 仲裁したのがカントという人物だったん ですカントは言いました全部経験に集約されるおっしゃいますけれどもだったら人の 数だけ時間空間の捉え方ってあってもいいはずですよね でも僕たち人類は経験うんぬんの前に共有 している人間精神における普遍のルールがありますよこれが事実ですよね

例えば時間 とか空間の捉え方って僕たち更新の経験によるものというよりは個人の経験の外に あるルールですよねそのルールの中で理性を働かして心理に迫るということは可能ですとデカルトさんok ですよと それにルール適用後の経験から心理を導く事も可能ですとヒュームさんも ok です だからロジック積み上げ型のアプローチも 経験から類推するアプローチもどっちも成立しますよとしかしそのルール以前の 世界フィルターを通す前の世界これをもの自体って言うんですけれどもこのもの自体 認識するということは不可能だよとだから その部分の心理には到達しないけれどもそこのフィルター後の世界だったら真理に 到達できるよとかんとはこのように合理論と経験論の統合そして人間の認識の限界の ページこれを一人でやってのけで哲学を新たなフェーズに導きましたちょっと 小難しい話なんですけれどもだいたいの流れ をつかんでいただければ ok です

せっかくカントが取り持ってくれたんです けれどもこのカントの哲学をちゃぶ台返して ひっくり返す人が現れたんですねこれ誰かというとヘーゲルっていう人なんですこの 人物の思想は僕たちの生きている現代社会はで絶大な影響を及ぼしてます多分知ら ない方も多いかもしれないんですけれども 実はこれ近代国家のイデオロギーというのはこの人物から始まっていると言っても 過言ではないんです超重要人物ですねヘーゲルはカントを批判したんですけれども批判したんですけれどもこういうこと を言ったんです いやーカントさんとフィルター通す前の世界は認識できないとおっしゃってますけど 認識できないんだったらそんなもの無いのと 一緒でしょ世界は人間の経験が紡いで概念だっていうんだから人間の認識 自体=世界つまり人間=世界、主体=客体っていうことですよねだったら主体が 客体を正しく認識できるかどうかみたいな 問題そもそも成立しないですよねこんなことを言ったんですさらにさらにヘーゲルは こんな哲学をぶち上げます 人間=世界そして歴史を振り返れば人間は弁証法的に成長発展してますよねこの弁証 法を用いれば人間はこれからも無限に発展していけると 理想の世界は僕たちの手で作れるんだと この成長発展を繰り返した結果人間は神にも等しい存在になれるんだっていう トンデモ理論打ち上げたんですね平たく 言えば人間頑張ればあらゆる問題を解消していつかはパーフェクトな世界を実現 できるよっていうことを言ったんですこの 希望にあふれた哲学当時のヨーロッパを席巻しましたみんなが弁証法、弁証法という 時代があったんですね

ちなみにこの ヘーゲルがしきりに主張した弁証法って何なのかというの超簡単に解説しておきます ね例えば a という概念意見があります これをテーゼと言いますここに矛盾する反対意見bをぶつけますこれがアンチ テーゼですするとこのテーゼとアンチテーゼの間 でせめぎ合いが起きた後にそれらは統合されるこれをアウフヘーベンと言いますその 結果どちらにも妥協しない新たな上位概念が生まれますこれをジンテーゼと言います これが弁証法なんですね

わかりづらって思ったかもしれないので簡単な例をあげ させていただきます一人がこれは丸だと 言ったとしますしかし一方がいやいやどう見ても視覚でしょうって言ったとします まあこれが定説アンチテーゼですねここで 意見のぶつかり合いが起きるわけですいやこれどう考えても稀だよだってこれこれは こうこうでいやいや視覚じゃんってなぜならば こうこうだから視覚なんだとそうこうしているうちにあれ これ円柱じゃんということに気がつく わけですねこれなら丸にも四角にも見えるよねっていうどちらにも妥協しない 新たな概念が生まれるわけですなんとなく お分かりいただけますかねこの異なる概念の矛盾の克服発展のアプローチを弁証法 って言うんですね衝突統合昇華これを繰り返して人間と世界は進歩してこれが ヘーゲルが提示した弁証法的に発展する人類の歴史だったんです

さてヘーゲルに よって人類は人間は世界の真理に到達できるかという問題を見事に克服し人間の 理性で真理に到達はできる僕たちは自分たちの手で理想の社会をつくっていける みんながんばろうという前向きな エネルギーを得ました

ところがこのヘーゲルの哲学に沸き立つ 社会を横目にこんなことを考える人たちが出てきました近頃の哲学者たちがいう その世界と人間の本質っていうのは今ここに生きている自分に一体何の関係があるん だ人間はこうで世界はあーだと言ったところで人間は自分の意思でそれに抵抗 できるじゃないかつまり現実の人間は理論じゃ語れない世界とか社会とか人間におけ る観念的な心理について絵空事、御託を並べる暇があったら現実存在つまり今ここ にいる自分自身にとっての主体的な真理を探究するべきじゃないか 今ここにいる人間を絶望から救い幸福に 導く哲学を考えるべきじゃないのかこうした考え方のムーブメントを実存主義哲学と 言います実存主義哲学の発展とその歴史を実存主義哲学と発展をになった3人の哲学者についてご紹介させ ていただきますこれも構造主義を理解する 上で非常に重要な概念なのでもう少しだけお付き合いください

1人目はミスター絶望 ことキルケゴールですこのキルケゴール こそが実存しの考え方を打ち出してヘーゲルに抵抗した第1人者と言っても過言では ありません彼は現実存在が盲目的な神への信仰を捨てて自分にとっての真理を追究 することが大切だその結果人間は神に帰依すると説きました初めは人間は美しいもの を求めます美味しいものとか綺麗なものとかを求めるんですね次に倫理的な在り方を 求めますどうやって社会に貢献しようとかどうやって自己実現をしていこうみたいな ことを考えるわけですねそしてなんやかん やあった後に最後神に帰るんだと絶望を克服し実装を保障するために最終的には 超越者に帰依するんだとでもそれは盲目的な信仰じゃなくて理性的にいろんなことを 考えた結果神によって人間の実存って保証されるよねこういう気づきを得るんだよっ て語ったんですねこのキルケゴールという 人物は本人の生き様自体がものすごく悲劇的でドラマチックな人なんですねこの人生 があってこの哲学に至るんだなと ものすごく感動しますこれはまたの機会に別の動画でお話ししたいと思います

続いて 神を殺した男ニーチェです ニーチェの思想は主体的真理の追究という点では キルケゴールと同じですしかし彼は言い ました神は死んだとニーチェといえばこれって感じですよね西洋社会の中心概念で ある神+キリスト教の完全否定をしたんですキリスト教っていうのは弱者の妬みを正当化するための奴隷道徳に過ぎないと痛烈に批判したんです
例えば貧しいのが 良いとか弱いのが良いとかいう考え方ですねまた同時に神が死んだ世界では神という 人間存在の後ろ盾を失った人類は生きる意味も同時に失い絶望すると予言しました そして絶望した人たちはただ周りに迎合してぼんやり生きるだけの畜群、末群後になると 言い切ったんですしかしニーチェは続けます そんなんじゃだめだと人生の無意味さを受け入れてなを自らの性を肯定し力強く 生きていく人になろうじゃないかそれこそが尊い人であり超人である。ニーチェはこのよう にキルケゴールが絶望と向き合った結果最後に神に回帰するという哲学とは対照的 に人間が自ら 力への意志に則って人間の意志の力で絶望に打ち勝つ哲学を生み出したんですこの 真っ向勝負の潔さニーチェが人気なのもうなずけますねこの考え方は僕も大好き です詳しくはこちらの動画で解説してい ますのでもしまたご覧になっていなければぜひ併せてごらんください

そして3人目 これは実存主義の巨人と呼ばれるサルトル
サルトルは実像は本質に先立つ 人間は自由の刑に処されているとの名言で有名なフランスの哲学者です実存主義哲学 の完成者ともいわれていますサルトルは賢さ魅力的なキャラクター希望にあふれた 哲学そしてその哲学を自ら実践しきる生き様それらすべてが相まってネットも スマホもない時代にメディアにもバンバン取り上げられ日本も含め世界中の若者たち に影響を及ぼしたとんでもないインフル エンサーだったんです彼の哲学を簡単に紹介しますと神なんていないとならば人間 にはあらかじめ定まった本質なんてない つまり現実存在が先にあって自らの意思で 自分自身の本質をつくっていけるんだとしかし同時に自由にはあらゆる責任と孤独 がついてまある まるで刑罰のように自由を強制されているとも言えるんだこの苦しみ を克服するには与えられた状況を 受け入れるんじゃなくて進んで引き受けるんだ与えられた時代と一体になり歴史を前 に進めるために自らを社会にそして未来に主体的に投げ込むんだこうした生き方こそ が理想的な実存のあり方なんだとこんな感じに勇気と希望にあふれた哲学を語る 世界中の若者知識人を魅了しました 彼が亡くなったときには病院からお墓までの 道すがら何万人もの人が集まったことです 生前日本にもお越し頂いている方ですね
このサルトルの哲学についても別動画で 詳しく解説してありますので興味がある方 はぜひご覧ください
さてヘーゲルは弁償的に発展する歴史と いう全体主義的な理想社会の青写真を描きました サルトルはそれを実存現実存在の理想的な 姿にもうまくあてはめて統合し弁証法的に発展する歴史は正しくそこに主体的に参加 することが個人の生きざまとして尊いという
人間社会全体から見ても個人から見ても 強く正しい哲学を完成させました もう死角無しの最強の哲学だったんです だってそう ですよね 人間は理性の力でどこまででも問題を克服し発展していけるその人間が作る社会も どんどん良くなっている それは歴史が証明しているだったら発展の先にみんなが笑顔 になれる究極の未来が待っている ヨーロッパはその歴史の最先端にあるが いずれどの国も近代化して同じように幸せに なれる電気ガス水道インターネットはあまねく全ての人類に行き渡り 未開社会の 人たちも含めていずれ誰もが実存主義的な生き方で社会の発展にコミットするように なるんだ そうですこの考え方って僕たちが考えている世界観歴史観と結構ぴったり 一致しませんか現にニュースを見れば我先にと追いつけ追い越せの競争に関する情報 ばかりです遅れていた中国アフリカ東南アジアがリープ フロック的に日本を 追い抜いていくなんてことが取りざたされて いますし GDP 人口経済格差ドローンAI発展や衰退 最先端の技術の話でメディア は常に持ちきりですその根本にはヘーゲルが完成させた合理主義哲学 サルトルが完成させた実存主義哲学して その背後に共通する弁証法的に発展 していく 人類の歴史行為って概念が存在するんです

 そしてようやく登場です 今日御 紹介する哲学構造主義というのはこの合理主義哲学と無敵の実存主義哲学をまとめて 葬り去った哲学なんです こう聞くとえっさっきの歴史観ってオワコンなの 希望に あふれたサルトルの実存主義哲学って死んじゃったの 思われますよね答えは yes です 構造主義を打ち出したあるひとりの人物によってみんなのヒーローサルトルは一刀両断されこれによって構造主義哲学 が一気に世界のトップに君臨することになります それではお待たせいたしました 過去の天才たちがバトンをつないで 築き上げた哲学体系を一瞬で瓦解させた最新にして最強の構造主義哲学 これは一体いかなる哲学なのか解説いたしますどうぞ引き続きご覧ください

3つ目の トピックです構造主義はいかにして生まれ構造主義はいかにして生まれたか?たかさてここまでで構造主義とは哲学思想 の潮流ジャンルの一つであるということについて哲学史の全体像をつかんでいただき 実存主義哲学が構造主義という新たな哲学によって打ち倒されたんだということをお 伝えしましたそしてこれから僕はいよいよ 構造主義とはいかなる哲学なのかについて解説していきます 

構造主義は動画の冒頭で お伝えした通り以下のようにまとめられ ます構造主義は最新にして最強の哲学思想で世界の構造を解き明かす方法論とそれを 踏まえた世界についての考え方であると これについて詳しく丁寧に解説していきます

構造主義構造主義って言ってるんです けどそもそも構造って何なのかっていう ことについてお話をしておきます実はこの構想っていうワードについては明確な提示 ってじゃないんですよ意外ですよねただ明確な方向性っていうのがあるんですここ ではさまざまな本から抽出した僕なりの まとめをお伝えさせていただきます構造とは何かというと人 社会 文化を背後から規定 する目に見えず抗いようのない仕組みルールだとお考えください や定義長いと思われた方に簡単な例を 紹介します

例えば僕たち人間について考えてみ ましょう 僕たちの五感は原理的に時間空間 というものを除外して何かを認知することができませんと ではどこにもない林檎って いうのを僕たちはイメージできないですし  夜の前で朝が来るっていうのはイメージできませんよね  必ず3次元空間と流れる時間っていう範囲 で交換は働きますまた僕たちの嗜好についてなんですけれども原因と結果これ因果律 って言うんですけどこの関係を向きにして 物事を考えることができないんです

例えば目の前に突然木が出現するという現象 イメージできないです木が育つには土にた種が落ちて種から芽が出てという手順 を創造します またあらゆる感情には何らかの原因があるとも考えます何の原因もない のに嬉しくて飛び跳ねてる人ってちょっと 怖いですよね泣いている人があったら何かあったの原因を探ろうとしますよね こう いった僕たち現実存在が奮闘努力する以前の問題 存在自体に起因する絶対法則 この今あげ た例の他にも人が話す言語や人が作る社会人間が語る神話の根底にも背後に絶対法則 が必ずあるんだと そして全ての物事はこの絶対法則に限定された範囲で展開していく 人間は自分神の精神構造に支配されて行動を選択して社会と文化を築いていきます そして構造にも気付かず自分を自由だと 盲信しているんですね極端な話人間と抗いようもなく構造の奴隷なんです これが 人間と背後にある構造の関係なんですね

ここでは何となくイメージを使って いただければ ok です そして何度かお 伝えしましたか構造主義というのは考え方 方法論であるっていうお話をしましたこれ がどういうことかというと 先ほど構造って いうのが万物の背後にあって万物を規定する不可視のルールみたいなものなんだよっ ていうことをつかんでいただきましたが  この不可視の構造の存在を認めてそれをどうやって見つけていくのかこれを考えたのが 構造主義という哲学なんですねよって構造 主義っていうのは合意主義 実存主義 共産主義 みたいな人や社会はこうあるべきって いうイデオロギーべき論ではなくてこう すれば構造が見えるこういう構造を持っているっていう方法論 研究なんですね

それでは続いて構造主義って誰がどのように辿り着いたしそうなの か構造主義は具体的にどのような主張した のか構造主義によって世界はどう変わったのか これについてお話ししたいと思います 誰がどうやってこの思想にたどり着いたの構造主義の生みの親『レヴィ=ストロース』かというと 構造主義には生みの親と呼ばれる人がいます 中心人物は何人かいるんですけれどもやはり最重要人物なんといってもクロード レヴィストロースという人物です彼を構造主義の生みの親ってするのが一般的な考え 方です  このれビストロースっていうのはこんな方なんですね写真がカラーですが実際ものすごく最近の方なんです1908年 生まれて2009年にお亡くなりになっていますこの事からも構造主義っていうのが 最先端の思想なんだということがおわかり いただけると思います

レヴィストロースはベルギー生まれのパリ 育ちユダヤ系フランス人です彼は哲学の 教授を務めた後により現実的で実践的な核文を求めて人類学者に変身しています未開 社会の人間や神話の研究に没頭してその彼の前世から構造主義という最強の哲学が 生まれますその軌跡を簡潔に陥ってみましょう構造主義がいかにして生まれたか まずこのレヴィストロースという人物はパ いい大学で法学と文学を専攻していました
そして卒業法哲学教授資格試験に合格し ましたこの哲学教授っていうのは当時のフランスにおいては難関中の難関で哲学 教授てとんでもなく知恵が高かったんです 合格後はですね現象学のモーリス・メルロー=ポンティ女性解放思想の第一人者にして サルトルの奥さんであるシモーヌ・ド・ボーヴォワールというこの3人でですねとんでもないトリオで教育実習に参加したりして ます そしてサルトルも同期合格者なんです

彼らは政治精神自由について哲学的議論を 交わす友人同士でしたこうしてレヴィストロースは哲学において国内トップ クラスの素養を持っていたにも関わらず 抽象的な理屈をこね回すのに飽きてしまいました そこで昔から興味があった人類学で もやろうかなと考えていたところで 運良くサンパウロ大学の人類学教授のポストに 空きがあると声がかかって 26歳でブラジルに渡航します このブラジルには3 年間滞在するんですけれども この間に週末 には原住民のインディオ部族の調査に出かけたり時にはキャラバンを組んで半年 かブラジルの縦断調査などを行っています この時のフィールドワークの記録は 悲しき熱帯 という書籍にまとめられています実は この悲しき熱帯っていう本が後にレヴィストロースの名を世界に知らしめることになりますこの構想主義について解説した 初めての構造主義っていう書籍において 橋爪さんという方は彼ほどの哲学的素養と訓練を備えた人物が人類学者となって現地 調査を行ったのはおそらく人類史上初めてのことなのではなかろうか だからこそ彼は 西洋的知性が代表として貴重な経験を積みその証言者になることができたのだと思う と述べています こうしてレヴィストロース がブラジルで楽しくやっている間に本国フランスは大変なことになっていました 

何 が起こったかっていうと ヒトラーの進行 です レヴィストロースもフランス本国から総動員令がかかって戦地におもむくことに なりました マジノ線というドイツとフランスの国境を聞いたことある方いらっしゃると思うん ですけれども 最終防衛ラインに配属され ます ところがヒトラーは戦争上手だったんですね ベルギーを通り抜けてマジノ線が背後に 回り込みあっという間にフランスは降伏 することになります そんなこんなであっさり兵役解除になっちゃったんですけれども レヴィストロース ユダヤ人だったんですね フランス国内に とどまっていれば あの悪名高い強制収容所送りにされるかも知れません 

そこでなんと かこっそり船に乗り込んでアメリカへと亡命します アメリカへの入国も大変だった ようでつてをたどって何とか教職にあり つきました このアメリカ亡命中22歳年上のローマンヤコブソンという言語学者と 出会います このヤコブションという人物が レヴィストロースにソシュールの言語学の手ほどきをします ちょっと詳しい話は割愛するんですけれども後にレヴィストロース このソシュールの言語学の手法を畑違いの自分自身の研究テーマに応用することで 偉大な研究成果を残すことになります ですからこのヤーコブさんとの出会いはレヴィ ストロースにとってまさに運命だったん ですねそしてレヴィストロースが人類学の研究で扱ったテーマの中で最も有名なもの 何かというと親族の基本構造とインセストタブーについての研究だと思います インセストタブーて近親相姦の禁忌って 言うんですけれども これどういうものだったかというと世界各地の未開の民族 彼らがどのような親族構造を持っているのかを観察比較研究してそこから人類が共通 して持つ親族構成のルールを解き明かすっていう言及があったんです こう聞くとえ 何それつまんなそうって思われたかもしれませんしかしぜひ思い出していただきたい んですレヴィストロースはこの研究を契機に実存主義哲学を罵倒することになるのだ ということをめちゃくちゃ大切で面白い話なのでダイジェストで解説させていただき ます この時代人類学といえば機能主義人類 学っていうのが主流の考え方だったんです

これは何かというとある民族社会が持つ 風習文化の理由をその文化がどこからやってきたかっていうことよりもそれが何の役 に立っているのかっていうことを重視して 考えるやり方だったんです
そしてこれこれの役に立っているからこう いう文化が存在するんだっていう理由付け をしていくそんな研究アプローチだったんです しかし人類学にはこの考え方では 決して解き明かせない謎がありましたそれが親族の構造の問題です 婚姻制度を擁する結婚ですね結婚の制度には民族地域によって様々なルールが存在し ますしかしインセストタブー近親相姦の禁忌これはなぜか人類全体で 共通で見られるルールだったんです このインセストタブーが存在するの か 機能主義人類学者はこう説明します近親相姦では遺伝子的に劣った子孫が生まれる んだよって近親相姦が民族内で続くと民族全体が生物学的に弱くなるんだ そうして 近親相姦を認める民族はすべて滅んでいったんだよって 今はインセストタブーを守る民族しか生き残っていない これが
近親相姦を禁止する理由なんだと これって実は僕たちが一般的に知っている
インセストタブーの理由ですよね しかし レヴィストロースはこう言います インセストタブーを犯したから民族が滅んだっていう主張が正しいかどうかって その 民族が滅んでるから確かめようがないよね と それにインセストが定義する親族の範囲これ民族によって全然違いますと このこと についてあなたたちの機能主義では説明が できないですよね これもその通りなんですあっちの民族では10親等以内は全部アウ トってしてるのにこっちの民族では いとこで も ok だよってしているこの事実から遺伝子が劣化するからインセストタブーが 存在するっていうのはちょっと厳しいんじゃないの

じゃあレヴィストロースが出した新たな結論これどんなもんだったの かということをご紹介しますレヴィ ストロースは親族の基本構造という書籍で人類普遍の婚姻システムについて新しい 仮説を打ち立てました これによりこれまでの機能主義人類学では説明できなかった 問題を一発で解決してしまったんです 概要を説明します レヴィストロースは言います  婚姻とは親族対親族における女性の交換すなわち人類社会の贈与システムの一 つである 女性のかつ子どもを産み育てるっていう事が親族内で発揮されてしまう と この社会の交換のシステムが成り立たない 例えばa族と b 族の間でa族 ばかりが女性を b 族に嫁がせ続けいるとa族が女性を失って途絶えてしまいます よね  b 続側だけで近親相姦が ok となってしまうとこういう事態が発生する わけです この社会の女性交換のシステムを維持するためには女性の親族内での価値発揮可能性 っていうのを閉ざさなくてはならない これがインセストタブーの正体なんだと これにより親族が外部の女性を獲得するためには身内の女性を交換に出す必要が出てくるん だと こうして婚姻=女性の交換システムは維持されていくんだよと これ女性からする とずいぶんな扱いしてくれてねーと奢られそうな話なんですけれども まあこの理論 あくまで社会システムの説明であって 決して人格を無視したり女性の地位を低く見ているというものではないのでご了承 ください 

レヴィストロースが提唱したこの シンプルかつロジカルな理論なんですけれどもその他人類学の婚姻親族関係に まつわる問題に当てはめてみるとなんとそれらの問題をみるみる解決してしまった んです 要するにこの仮説思いっきり大正解だったわけです そしてこの理論にこそ構造 主義という新時代最強の哲学の片鱗があったんですどういうことが社会の交換 システムという目に見えない構造が地球上全人類の行動を無意識のうちに コントロールしているこの史実が分かって しまったんです 

なぜなら先ほど哲学史のお話でご紹介したとおりかこの哲学はすべて 人間の自由な理性 正しい認識を前提に成り立っているんです それなのに人間が 理性的に社会を築いているのではない人間が抗えない本能に基づいて動くことで 自然に発生した社会が逆に人間を定義支配しているんだ こんなことが明るみに出 てしまったんですねこの構造の中にあって自由で主体的な理性なんてそもそも存在 するのだろうか 進歩し続ける歴史なんて近代社会のイデオロギー構造が見せる幻想なのでは ないか このことにレヴィストロースは気づいてしまったんです

レヴィストロースはその後 民族文化の研究民族が作る神話の研究などを通じて人間の精神に組み込まれた無意識の ルールその人間が枝分かれして気づいていった世界中様々な社会や文化の背後に あるルールその構造こそが人間を逆に作っているんだという事実を看破します 西洋 社会が未開人として見下す彼らは野生の思考も先進国に生きる自分たちの科学的な 思考も本質は何も変わらない背景とする構造が異なるだけなんだっていう事実を 明らかにしたんです この研究成果を持ってかつての友人サルトルが提唱する世界中を 虜にした実存主義哲学を痛烈に批判します

そしてサルトルはこの批判に対してろくな 反論ができなかったんです こうなるともう 実存主義のイデオロギーが支配していた社会は大騒ぎです人々の話題から主体とか 意識とかっていう言葉が切れて代わりに規則や構造について語られるようになり ましたこれが構造主義の時代の幕開けです
以上がレヴィストロースが精神社会文化の 背後にある隠れた構造が人間を規定しているという哲学史上でもまれに見る偉大な 洞察に至ったストーリーでした

最後4つ目 構造主義が語ったことのトピックです構造主義は何を語り何を 壊し何を与えてくれたのか さてこれが最後のトピックになります ここまでで構造主義 は哲学の歴史上どのような位置付けであるのか 構造主義は誰の手でどのように 生まれたのかということを話してきました 最後のトピックでは構造主義が一体何を語ったのか構造主義は何を壊したのか そして構造主義は現代の僕たち何を与えてくれるのかということを改めてお話して いきます 

それでは改めて構造主義は何を 主張したのかということをまとめますと構造主義が明らかにしたことは以下の通り です人間と人間が営む社会文化の背景には見えないルール構造がある 構造によって 人間は規定される よって自由で主体的な意思理性というものは存在しない 主体的な 人間が紡ぐ歴史というのも近代国家の構造が生んだイデオロギーの一つに過ぎない 未開社会には未開社会の構想があり彼らの知能は決して劣ってはいない 我々との違い は背後にはる社会構造と知性を行使する対象が異なるだけだ こういうことを明らか にしたんです そしてこれらの事実を明らか にしたことで当たり前ですが以下のものが構造主義が壊したもの破壊されました 

それは人類の発見する歴史 観と主体的理性です まず歴史観についてなんですけれども構造主義はヘーゲル の合理主義哲学を始めとして サルトルの実存主義やマルクスの共産主義が前提とする理性により弁証法的に進歩し ていく歴史という考え方を真っ向から破壊しました 多くが日本人だって発展する歴史 をいまだに信じています 例えばこれからも どんどん科学技術が発展して貧富の差だっていつかは是正される それを実現する政治 政党とイデオロギー 画期的な社会制度が 出現して僕たちの世界は徐々にけれども確実に良くなっていくこんな風にみんな 考えているものです しかし構造主義はこの 前提を破壊しました

ここで参考までにマルクスの共産主義についても軽く触れて おきましょうカールマルクスこの名前は あなたもきっと聞いたことがあると思います彼はき現代社会にとんでもない インパクトを与えた経済学者兼思想家兼革命家ですこういう形ですね教科書にも 載ってたかと思いますマルクスは生前 共産党宣言資本論という歴史的名著を書き上げ ましたここに記されていた彼の思想が共産主義共産党といったイデオロギーを世界に 知らしめこれにならって多くの国が動きまし た ソ連 中国は最たるものでした実際は彼が書いた理想社会とはかけ離れたものになっ ているんですけれども  国を動かすほどに彼の思想は先進的で希望にあふれていたんです 彼の書籍は聖書の次 に呼ばれた本とさえ言われています マルクスも世相がどんなものだったかっていうとマルクスはあの弁証法で絶対精神へ の到達を説いた稀代の楽天家ヘーゲルの哲学を批判的に研究し 現実世界の具体的な 営みにそれを落とし込み新しい弁証法に昇華させた いわゆるヘーゲルチルドレンな んですヘーゲルとかマルクスについては いつか動画を作りますので一旦は大まかな流れだけご紹介させてください マルクスの 思想っていうのは簡単に申し上げますと 歴史を振り返ってみれば人類の社会っていうのは狩猟採集社会から封建社会から 資本主義というふうに進歩してきましたよ ね この発展がいかになされてきたかっていうと階級闘争革命によってあるとマルクスさんが述べます ある社会フェーズにおいて階級間の格差が深まると 階級闘争革命が起きて社会は次のフェーズに進む マルクスは社会と歴史の転換点を こう分析したんですね そして現代の資本主義社会においては労働者は資本家によっ て労働力を安く買いたたかれ労働者の自己実現行為である労働自体からも阻害され 搾取されてしまっている この格差が限界に達した時 労働者による資本家の打倒が起こり人間社会 の最終形態として共産主義へと至るんだと だから労働者たちを立ち上がれその主体的 な理性により共産主義国家を作り上げるのだマルクスはこう主張したんです どう でしょうヘーゲルもにっこりな希望に満ち た人類のサクセスストーリーですよね

サルトルも共産主義をバリバリに師事して いました これは当然のことなんですねなぜ なら彼らは皆理性によって発展する歴史っていう同じ神話を信じているインテリ 同士ですから さて話を戻しますとかつてサルトルの実存主義っていうのは神はい ないとその上で人間の理性と自由意志を賛美しましたしかし構造主義哲学って いうのは実存主義をこう言って批判するんです あなたたちは否定した神の代わりに発展 する歴史という虚構を招き入れたに過ぎないですよねと 実際にいくつもの歴史を 求める民族っていうのを調査した結果 彼らの思考耐久には人間本来の高度な知性 語彙(ごい)精神性が備わっているこれを発見したんだ 遅れているんじゃないはなから社会別の 構造をとっているだけなんです 

レヴィ ストロースが野生の思考という書籍で放った結論はこうです 運命神と未開人その思考に発達段階の差はなくそもそも別の施工で比較して優劣を 論じること自体が無意味だ 自らを文明人だ進んだ人間だと自認するものほど自分が 俯瞰したつもりになって見ている世界こそが客観的な真実であるところに誤認する 実際に レヴィストロースが述べた有名な実存主義哲学批判を引用します 逆に民俗学者にとってサルトルの哲学は第一級の民族史的資料である私たちの時代の 神話がどのようなものかを知りたければこれを研究することが不可欠であるだろう このようにサルトルの哲学を歴史という概念を信じ切ったとある民族の風習と完全 に相対化してしまいます西洋中心主義の思い上がりの一刀両断これはあまりに痛烈 でした これに対してサルトルは構造主義はブルジョアがマルクスに対抗して気づいた 最後のイデオロギーの障壁である いずれ自由な精神がベトナムの稲田 南アフリカの原野 アンデスの高原 から暴力 の血路を切り開いて構造主義を打ち倒すだろうと反論しましたがもうお分かりです よねまったく反論になってないんです
うるさいっ 今に痛い目を見るぞというの をめちゃくちゃかっこよく言っただけです

2つ目に壊されたもの主体的理性についてお話します 先ほどの歴史の話と意味合いが近くなるん ですけれども構造主義というのは自由な理性 主体っていうものを否定したんです 僕 たちは自分の意志思考は常に自由だって いう実存主義的なイデオロギーに凝り固まっているので これなかなか 受け入れ難いかも知れません これについて 改めて端的に解説します構造主義とは人間が構造を作るんじゃなく て構造 社会構造が人間を規定するんだという考え方を取ります 実はなんですけれども この考え方自体は 実存主義も実はさして変わらないんです 実存は本質に先立つと言ったのはサルトル ですがこれは行動によって人間は定義されるんだっていう話なんですね 内部によっ て外部が規定されるんじゃなくて外部に よって内部が規定される 
まあわかりやすい例を述べますと悪いことばかりする 善人っていうのは悪人ですよね 一方で いいことばかりしている悪人っていうのは善人であるっていうわけです 何をしたかっていう外部に出たものによってその人が 規定されるっていうところは変わらない 実存主義と構造主義の決定的な違いは何 かっていうと人間の理性と主体的な意思これの捉え方が違うんですね 実存主義哲学 っていうのは人間は為した行為によって 自分が規定されるが理性的で自由な主体がある以上 己の意思で行動を選択し自分自身をつくっ ていけるっていう風に考えました 一方で構造主義は社会の規定 風習 階級  イデオロギーが人間の思考行動パターンさえも規定するよって 真に自由で主体的な 理性などという概念は虚構であると断じます ここまでの動画を見てくださった アナタならどちらの主張に分があるかは もうお分かりですよね 常識的に考えれば人間が社会構造を作り上げてきたと考えたり人間関係における自然な感情からインセストタブーを規定し親族制度人間が 作り上げてきたんだと

しかし現実は逆だ社会システムの自己保存機構によって インセストタブーが生まれそれがに無意識 に人間の行動を縛っていたと人間の理性と論理によって社会構造を作り出すんじゃ なくて社会構造が人間をつくりだし行動を 制御するこれが僕たちの生きている世界の真実なんです つまり僕たちが当たり前に 持ち合わせていると信じている思考の自由 というのは構造の範囲内での自由でしかありません
 
例えるならば僕たちは社会と いう大きな鳥かごの中の小鳥のようなもの なんです自由な意思と行動というのはとり顔の中で の羽ばたきに過ぎない鳥かごの中で自由を謳歌する小鳥それが人間存在の喜劇的で一 時期的な正体なんだと言えます

構造主義が与えてくれるもの
さてここまでで構造主義というモンスター がこれまでの哲学や人間社会の歴史をこれでもかと切り刻む要素をお見せいたしまし たですがここでお話を終えてしまうと結局構造主義って私たちは構造の奴隷だと証明 して人類を絶望のどん底に叩き落しただけじゃないかと救いはないのかと思われて しまいますよねよって最後に構造主義が僕たち人類に与えてくれたものをご紹介し たいと思いますそれは2つあると思ってい ます

一つはあらゆるイデオロギーを相対化する本当の客観的な視点を与えてくれ るって言うこと それからもう一つが人間の 可能性その真実の活路を開いたんだということです 
一つ目あらゆるイデオロギーを相対化する本当の客観的な視点を与えてくれる ということについてです
主体的な理性と歴史を否定し西欧中心主義 を否定する  自分たちを先進国に住まう進んだ人間だ と思い上がっている僕たちに 近代社会のイデオロギー 資本主義というイデオロギー  歴史というイデオロギー の鳥かごの中に生きているに過ぎないという事実を再認識 させてくれます こういうイデオロギーって 僕たちの日常であまりに深く根ざしているとは思いませんか 例えばたぶんこの動画をここまで見て くださっているあなたは向上心があって自分を律したいと思っていて教養を深め たいと思っていて 時間を効率的に使いたいと 思っているそんな優秀な方なのだと思います 一方で向上心がなく自然体でのんびり としていて組織や社会の発展で積極的に貢献しようとしない こういう人たちに対し てもしかするとちょっぴり非寛容に なってしまう瞬間ってありませんか 僕は昔そういう時期がありました努力を怠らず 成長し続ける自分が正しい 他の人も目標を持ち 常に前進し続けるべきだと まさに進歩 するデキシーという神話の信者だったん ですね 今となってはお恥ずかしい限りなんですけど 構造主義とはあらゆるイデオロギーを相対化するメタ  イデオロギーであるということ ちょっと前に述べました当たり前のようで忘れがちな 絶対に正しいことなどありはしない  思い上がるなということを痛烈に思い出させてくれます 僕たちがある事件が戦争を 目の当たりにしたときに正義の反対はもう 一つの正義であるとして自然と双方の立場を考える習慣が身に付きつつあるのは 明らかに構造主義思想の影響です 一昔前は戦争も犯罪も一方悪だと決めつけて 断罪する正義と悪との二元論でしか語れない時代が確かにあったんですその頃 よりもみんなが少しずつでも相手の立場を思いやれるようになったのは構造主義が もたらした奇跡というほかないでしょう  これは人間同士でもそうですし動植物に対しても同じことが言えます レヴィストロースはこう言いました世界は 人間なしに始まったし人間なしに終わるだろうこれは本当に至言です人間は万物の 霊長であるという言葉を地球の動物たちはちょっと笑って聴いていると思います

そして構造主義が与えてくれたものを二つ 目これは人間の可能性その真実の活動を開いてくれたっていうことだと思ってい ますこれはまったくもって僕の意見ですの でご参考までに聞いていただきたいんですけれども今日はレヴィストロースを中心に 構造主義についてお話をさせて頂きました がヴィトゲンシュタイン、ラカン フーコー、バルトなどの提唱した構造 主義哲学っていうのはいずれも既存の哲学 を終わらせてしまう哲学だったんですね
いわゆる人間存在の主体性の否定 歴史否定 自由の否定 だったんですですが 僕はこれで人間存在の限界を突きつけられたから こそ人間の人生の家族の社会の意味について僕たちは初めて本当の意味で考えること ができるのではないかと思うんです 人間に生まれた時点で配られたカードが決まって いるけれどこのカードをいかに切って 楽しく人生を生きていくかこれは理性や意思の自由不自由とは別問題だと思うん です そういう意味では実存主義も一番大切な部分は死んでいないと思います 構造主義 は過去の哲学を殺したんじゃない 合理主義 実存主義を含んで超えたんだ と僕はこんな風に 捉えたいと考えています 完全に自由な理性 主体 自由意志は存在しないけれども 不自由 な理性 不自由な主体 不自由な意思 は間違いなくそこにある この不完全で不揃いなカードを何とか やりくりして正解のない人生を生きていく限界を知ってからがスタート 

死がなければ 生に意味はないとよく言いますけれども これは有限だから無限の価値があるということです だったら自分自身の良い有限の 時間 不完全な体 不自由な意思 を自覚しそれを抱えて真摯に人生に向き合っていくその きっかけを与えてくれるこれからの人類の未来を照らす知恵の光それこそが構造 主義哲学だと僕は思っています
エンディング

はい今日のお話は以上です長丁場お 付き合いありがとうございましたちなみに 今日お話しした21やサルトルについては
別動画で徹底解説してありますのでぜひ 併せてご視聴下さい本日の内容はいかが でしたか逆に立ったなと思っていただけましたらチャンネル登録とグッドボタンが クリック また感想やリクエストのコメントを いただけると嬉しいですそれでは本日もご視聴位だきありがとうございました [音楽]
46:59

動画はとても素晴らしいと思いました。

こんな動画作れる人の頭の中
一体ど~なっているのか
一度っでいいから覗いてみたいと思いました。

どうか平和になりますように。


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