とらふぐ子

こんにちは。言葉が好きです。お笑い、音楽も好きです。見たこと感じたこと、ふと思ったこと…

とらふぐ子

こんにちは。言葉が好きです。お笑い、音楽も好きです。見たこと感じたこと、ふと思ったこと、思い出したことなど、書けそうな時に書いています。 よろしくお願いします。

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眠らない東京

寮を抜け出し、女子3人で夜の新宿に繰り出した。 大学一年の夏のこと。 こっそり抜け出したわけではない。 ちゃんと前日に外泊届けを出している。 アケとトモとわたしの3人。 お目当てはデスコ。 田舎者、初めてのオールナイト。 田舎者と言ってもアケは違う。 関西のおしゃれな街から出て来たアケ。 中学からダンスをしていて、踊りはもう慣れたもの。 アケに先導され、恐る恐るついていくトモとわたし。 薄暗い地下。 話し声が聞こえないくらいに鳴り響く音。 ちかちかと回るライト。

    • 日記|普通の日々

      実に正しい。 正しい箱の使い方だ。 みかんを箱で買った覚えはないのに、 なぜかみかん箱がうちにある。 素晴らしいことだ。 箱の中の箱。 キングオブ•ザ•箱。 それがみかん箱だ。 そこに収まる君はとても正しい。 そしてこれも正しい。 正しい使い方だ。 今日日、箱と言ったらこれだろう。 かわいい花を発見! 自転車をとめて見上げる。 どうやらザクロの花らしい。 知らなかったよ、 こんなところにザクロの木があったなんて。 花が終わって実になるのはいつ頃だろう? 食べられるのか

      • 涙の思い出

        池に隣接した小さな山の、中腹辺りに住んでいた頃だったから、幼稚園の年中さんか年長さんだったはず。 父と兄と一緒に、どっかへ出かけた。 父の運転する車で。 どこへ行ったかは覚えていない。 ただのドライブだったのかも知れない。 兄と私は、並んで後部座席に座っていた。兄は両手を使って怪獣ごっこをしていて、私は外の景色を眺めていた。 帰り道、どうやら父が道に迷ったらしい。 「あらぁ?道がわからんよなったぞ?」 不安になって兄の方を見ると、相変わらず「シューン!」とか「ドゴー

        • 俺の流儀でゆかせてくれ

          ここ最近、いやここ数日の勝負曲になっている。 すぐに人に合わせてしまう。 無理かな?と思うのに、はっきりと言えず、やってしまおうとしてしまう。 結果、また胸がギュウっとなって、眠れなくなったりする。 今回違ったのは、すぐに別の人に相談し、ギリギリ行けそうなラインでやってみる方向へ持っていけた。 さらに、それでもダメならごめんなさいと、先に告げることができた。 それでも全くいいそうだ。 問題ないと。 なーんだ。 抱え込まずに、すぐに相談してよかった。 熟さない。

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          帰りたいばーちゃんと困るじーちゃん、時々おっちゃん

          いつもは森の香りだけど、昨日はバラの香りのお風呂に入った。 「はぁ〜〜〜っ」 乳白色の湯船に浸かり、バラの香りに癒される。 『おそ松くん音頭』が頭の中を流れる。 別に声に出して歌っても良かったのだけど、なぜかそうしなかった。 ばーちゃんのショートステイ先に、差し入れの総合栄養ドリンクなどを持って、じーちゃんと行って来た。じーちゃんの運転する車に乗って。 高齢になったが、まだまだ運転は達者なじーちゃん。 先月下旬に近くの病院を退院したものの、介助なしに歩けないし、ご飯

          帰りたいばーちゃんと困るじーちゃん、時々おっちゃん

          おやすみグッナイまた明日

          「か行」「さ行」はまた今度……。

          おやすみグッナイまた明日

          ちょっとしたことなんだよ

          え? そうだったの? あたしゃ、聞いてなかったよ。 「セイカはこのICUでは禁止なんで」 セイカ? 「ナース室の方で預かってました」 あんた、ニコリともせずにそう言って、カーネーション持って来たね、ナースステーションから。 あー生花ね。生花。 いや、ICUっつっても名ばかりで、ここっていわゆる手のかかる患者さん専用の部屋だよね? だって特別な機材とか誰も使ってないじゃん。 ナースステーションのすぐ横ってだけでさ。 というか、こないだ来たときゃ普通に置いても

          ちょっとしたことなんだよ

          酢飯酢飯で日が暮れる

          アニメ『らんま1/2』のオープニング曲がとても好きだ。 主人公のらんまやヒロインあかね、パンダのお父さんや登場人物たちがやたらと走っているのも妙に好きで、アニメの内容はちょっと忘れかけているのに、このオープニングはしっかりと覚えている。 出だしから掴まれる。 もうらんまらんまで終いには世紀末ですよ。 走りたくもなりますよ。 もうらんまらんまで恋がはしゃいじゃってるから。 そんなこんなで4月から お昼ご飯はずっと酢飯だ。 仕事帰りにスーパーに寄って、 翌日の分までの買

          酢飯酢飯で日が暮れる

          いつものコーヒー

          これで3度目だ。 ちょっとした心変わり、気の迷いだった。 1度目、甘過ぎた。 2度目、濃すぎる。 今度こそ……。 お前もか! 3度目のお前もか! もう甘いとか濃いとかじゃない ただのブラックだ! 朝はパンとコーヒーなんだけど(バナナも必須)、 すみませんね、コーヒーはスティックタイプのやつです。 砂糖とミルクが絶妙な塩梅で混ざっている、とあるメーカーのもの。 ずーっとこれだった。 ずーっとずーっと飽きもせず。 それがある日、ちょっとした気の迷いで、別のメ

          いつものコーヒー

          まあるく柔軟に

          今日日、男性とか女性とかって限定して言ってしまうと様々弊害があるというか良くないので、なかなか難しいところなのだが。 したならば、男性性(男性なるもの)女性性(女性なるもの)としてみよう。 生物学的に、また内面においても男性である人の中にも男性性と女性性があり、その逆の生物学的および内面的にも女性である人にも男性性と女性性がある。 で、その男性性が強い人って、年齢とともに、持っている思想のようなものが固まってくるように思う。 柔軟性がなくなるのだ。 あと、経験値からの決めつ

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          ちょっと思い出しただけ

          映画を観てた。 『ちょっと思い出しただけ』 1時間以上も観て 「あ、これ観たことあった」 と思い出した。 気づかず観てるなんて。 でもいい 続けて観よう 忘れてたんだから。 ボトルコーヒーを飲みながら ぼーっと続きを観る。 * * * やさしい目をしてぽつりと言った。 目を伏せて 気づかないふりをした。 言わなそうなことをぽそっと言った。 横に並んで座ったまま 聞こえないふりをした。 恥ずかしかったから。 どんな顔をすればいいのか わからなかったから。

          ちょっと思い出しただけ

          柳川デート

          結婚前、夫との初デートは柳川だった。 このゴールデンウィーク中、我が家ではなにもイベントがなく、あまりにも暇で、ふと柳川でのことを思い出した次第だ。 私たちは、電話のやり取りだけで結婚する羽目になったわけだが、やり取りの途中、さすがに一度会おうということになり、東京から夫の赴任先である佐賀の鳥栖まで会いに行った。 大学を卒業して以来だから、10年ぶりくらいか。 デートというより、お見合いのようなものだ。 飛行機だったか新幹線だったかも覚えていないが、夫が福岡まで迎えに

          柳川デート

          菓子折り持って謝りに行きたい過去と未来

          ごめんなさい ふと、ヨさんのことを思い出した。 前クールに観たドラマの影響だろう。 韓国人のヨさん。 ドラマに出てくるようなイケカワ韓国男子ではない。 シュッともしてない。 日本語学校時代の生徒さんだ。 ヨさん。 すっごいいい子だった。 中国の文豪•魯迅の『故郷』に出てくる「ルントー」みたいだな、と当時思っていた。 残念なことに『故郷』の内容はフルスロットルで忘れてしまっている。 読書が血肉にならない人間なのだろう。 ヨさん。 飾り気もケレン味もない、少し田舎っぽさ

          菓子折り持って謝りに行きたい過去と未来

          知らねえけれど

          朝の連続テレビ小説『虎に翼』 録画ではあるが毎日楽しみに観ている。 米津玄師の歌う主題歌もまたいい。 伊藤沙莉演じる「寅子」の父、「直言」を無事救い出せるのか⁈ 今後の行く末を案じながら、休日をまったりと過ごしていたら、母の面会から帰って来た父がうちへ寄った。 肩の手術を終えた母が近くの病院へ転院してから、もうひと月が経つ。 リハビリはあまり進んでいない。 意欲がないのだ。 だから父はほぼ毎日、私は行ける時にはなるべく顔を見に行くようにしている。 そして今、担当

          知らねえけれど

          ほんとうは…

          仕事のこと イキって書いたけど ほんとうは…… オリエンテーションの段階で って思ったんだ。 断るつもりだった。 それなのに…… 「働けそうですか?」 店長の問いかけに 思わず「はい」って言っちゃった。 それから書類をいくつか書いて 翌日から早速出勤になった。 夜中に目が覚めた。 ココロがざわざわして 不安がくるくる渦巻いて。 集中して仕事した。 その日の夜も目が覚めた。 胸がギュッとして 声をあげそうになる。 気がつくと 『レンタルなんもしない人』にD

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          仕事日記|なるべく大きく見せる

          とにかく明るい安村が、さんまちゃんの『お笑い向上委員会』でよくやってるやつだ。 今日から、今月から行き始めたパート先で特別セールが始まる。 GW中ずっとそうらしい。 緊張する。 お客さん多いだろうな。 割引のレジ、未経験だし。 前回も、ちょい厳しめヒャダイン店長から「慌てない!」と言われたばかり。 (若い店長は顔がちょっとヒャダインに似ている) 「落ち着いて」という言葉は、前の前のパート先でもよく言われていた。 どれも接客業。 事務仕事となるとわりかし落ち着いてやれる

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