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いつものコーヒー

これで3度目だ。

ちょっとした心変わり、気の迷いだった。

1度目、甘過ぎた。

2度目、濃すぎる。

今度こそ……。



お前もか!

3度目のお前もか!

もう甘いとか濃いとかじゃない
ただのブラックだ!




朝はパンとコーヒーなんだけど(バナナも必須)、
すみませんね、コーヒーはスティックタイプのやつです。

砂糖とミルクが絶妙な塩梅で混ざっている、とあるメーカーのもの。

ずーっとこれだった。
ずーっとずーっと飽きもせず。

それがある日、ちょっとした気の迷いで、別のメーカーのカロリーハーフなんかを買っちゃって。
たぶんダイエットを意識したんだろう。

朝飲んだら、ただただ甘かった。

カロリーハーフなのに?

コーヒーの香りもほぼしない。

本数いっぱいのやつ買っちゃったよ。
カロリーハーフで行くぞ!と。

しばらく今ひとつの朝が続く。
これじゃない感。
甘いだけの日々。



やっと本数が減ってゆき、次のを補充しようとコーヒー売り場へ。
いつもの買い物のついでに。

無くなる前に買っておくのが主婦。
名もなき家事のひとつだ。

さて、コーヒー売り場に着いた。

ふと、『芳醇な香り』というパッケージの言葉に惹かれる。
甘いコーヒーに飽き飽きしていたのだろう。

そのまま見知らぬそれをカゴに入れた。



朝飲んだら、まぁ濃い濃い。

豆乳を多めに投入してみたら、
ただただ豆乳の味がした。

ああ……⤵︎

これじゃない感は続く。



ところが
ある日気づいたんだ。

これ、甘いカロリーハーフのやつと半々に混ぜればいいんじゃない?
天才かも。

やってみた。

なんとなくいける。
いけなくはない。

しかも半々にするための残りの本数が、カロリーハーフと芳醇な香りのとちょうど同じ。

キリよくスッキリと飲み終えることができるではないか!



そうしてようやくあと一回分のところまできた。
次のコーヒーを補充すべく、またいつもの買い物のついでにコーヒー売り場へ。

今度こそいつものを買おう。
いつものあれだよ。
ずーっと飲んでいたあれだ。

手を伸ばしてその箱を掴んだが、ふと視線を右上にやると、同じメーカーのものが安くなっている。

同じメーカーだが、少し箱の色が違う。
いやでも、もともとのもともとはこれが好きだったよなー。
独身の頃はこの色の、瓶タイプを買っていたな(遠い目)。

少し箱のサイズが小さい気がしたのだけど、それをそのままカゴに入れた。


そして今日。
そのスティックコーヒーをカップに入れる。

あれ?
真っ黒だ。
粉が真っ黒だ。
まさかこれは……。

ブラックだった。

ただただ苦い。

砂糖もミルクもブレンドされてない。
だから小さかったんだ。

あーーーーっ!もう!

私はブラックが飲めない。


料理に使うお砂糖を加えて、豆乳をたくさん入れた(もう投入とは言わない)

ただただ豆乳の味がした。



この苦いのはあと、えーと、いち、にぃ、さん……。

来週には
いつものコーヒーが飲めるだろう。

今度こそ、余計なことは考えずに買うぞ。



最後に…

いつものコーヒーにも豆乳は入れていました。
ほんの少しだけ、ひと傾けだけ。
これがとても美味しいのだ。

イソフラボンは、コーヒーに混ぜて摂る派です☕️






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