詩と生活のzine「ゆめみるけんり」

詩と生活のzine「ゆめみるけんり」(2021年5号で一区切り)。現在はブッククラブ「Language Beyond」を定期開催中です。奇数月の第4日曜日、16:30〜。 https://droitdeyumemir.blogspot.com/

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マガジン

  • ブッククラブ「Language Beyond」

    ブッククラブ「Language Beyond」の開催記録まとめです。

  • いま寄り添うためのことば by ゆめみるけんり+て、わた し

    コロナ禍が始まってすぐ、2020年の4月に、二つの詩のzine『ゆめみるけんり』と『て、わた し』が共同で行った企画「いま寄り添うためのことば」の記事をまとめました。

最近の記事

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ブッククラブ「Language Beyond」とは?

詩と生活のzine「ゆめみるけんり」が主催するブッククラブ「Language Beyond」についてご紹介します。 ブッククラブ「Language Beyond」は、2017年に東京・西荻窪のコミュニティスペース「あなたの公-差-転」でスタートしたブッククラブです。2か月に1度(現在は奇数月の第4日曜日、16:30〜)開催しており、2020年からはオンラインで試行しています。対面でも再開したいと思ってはいるのですが、コロナが収まらない状況がつづく限り、基本的にはオンラインを

    • ブッククラブ〈Language Beyond〉 #27—ガッサーン・カナファーニー『ハイファに戻って/太陽の男たち』

      ★日時が変更となりました!ご注意ください。(11/19追記) 気温がめぐるましく夏と冬を行き来した10月前半とは打って変わって、本格的に落ち着いた秋の季節となりました。11月のブッククラブでは、ガッサーン・カナファーニー『ハイファに戻って/太陽の男たち』(河出文庫)を読みたいと思います。未読でも、一部分のみ読んだだけでも参加OK。思ったことを自由にお話ししましょう! 開催日時 2022年11月27日12月18日(日)16:30〜18:00(オンライン開催) 課題本 ガッサ

      • ブッククラブ〈Language Beyond〉 #26—ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』

        こんにちは!次回のブッククラブでは、ルシア・ベルリン『掃除婦のための手引き書』を読みたいと思います。未読でも、一部分のみ読んだだけでも参加OK。思ったことを自由にお話ししましょう。 開催メモ(担当:工藤順)当日は、この本が比較的「分かる」派と「分からない」派で二分され、それぞれの意見が聞けて大変面白かったです。さらっとした読み心地の本なので、読み飛ばすこともできるのですが、意見が異なる人がいると、「どこがいいと思ったのか」「どこが悪いと思ったのか」という話ができて、読みが格

        • ブッククラブ〈Language Beyond〉 #25—山内マリコ『かわいい結婚』

          開催日時 2022年7月24日(日)16:30〜18:00(オンライン開催) 課題本 山内マリコ『かわいい結婚』 参加者 6名 開催メモ(担当:吉川祐作さん)今回の読書会では、山内マリコさんの「かわいい結婚」を取り上げました。現代の日本人作家の作品を取り上げるのは、なんと多和田葉子さん以来約3年半ぶりです。うっかりすると流し読みしてしまいそうなライトな文章だけど、現代の日本社会を覆っている閉塞感や絶望を描き出している作品だ、という点で参加者の意見が一致しました。 絶望や閉

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          ブッククラブ「Language Beyond」でこれまで読んだ本

          ブッククラブ「Language Beyond」でいままでに読んだ本と、各回のレポートの一覧です。時どき、穴があります。 2017年12月9日 井上靖『天平の甍』/アブラハム・B・イェホシュア『エルサレムの秋』[レポート] 2018年2月4日 アレクサンドル・プーシキン『ボリス・ゴドゥノフ』/フリオ・コルタサル『悪魔の涎/南部高速道路』[レポート] 2018年4月22日 宇野千代『おはん』/石牟礼道子『あやとりの記』 2018年6月24日 グギ・ワ・ジオンゴ『泣くな、わ

          『ゆめみるけんり』vol.5への寄稿を募集します

          『ゆめみるけんり』の(いちおうの)主宰の工藤より、『ゆめみるけんり』vol.5へ寄稿しませんか?というご案内です。 下記記事をご覧いただき、もしご興味があればぜひぜひご連絡ください。お待ちしています。

          #20 秋本佑「心まで、ディスタンス。」

           街と人が再び動きはじめてから、およそ1週間が経った。閉まっていた店は以前と同じように営業するようになり、「自粛」期間中より生活しやすくなったのはまちがいない。  だが、まだどうしても誰かと顔を合わせるという気にはなれない。それがどんなに仲の良い人とであっても、いや、仲の良い人とであればあるほど、対面はせず、できればオンラインでやりとりをしたくなる。それは別に、推奨される「新しい生活様式」を率先して取り入れよう、という殊勝な心がけからではなく、実のところ、顔を合わせたときにど

          「いま寄り添うためのことば」一覧

          それぞれの方に、普通でない日常を送ることが降ってきた中で、たくさんの方から「いま寄り添うためのことば」に賛同いただき、寄稿していただきました。まずは、参加してくださったみなさん、そして関心を寄せてくださったみなさんに心から感謝を申し上げます。 新型コロナウイルスにまつわる状況を念頭から除外してもなお、いまの社会には人と人とがお互いに「寄り添う」ことが必要だと考えています。それは別のことばで言えば〈ケア〉ということになるかもしれません。私たちにはお互いの顔や息づかい、感情──

          再生

          #19 Lou Reed “Vanishing Act”

          工藤のおすすめ。

          #18 ふじたみさと「外の空気をすいこむ」

          「あゝ、もうお別れだ! 山にも、木にも、石にも、花にも、動物にも、此の蝉の声にも、一切のものに・・・・」  さう思つた刹那、急に私は悲しくなつた。  祖母や叔母の無情や冷酷からは脱れられる。けれど、けれど、世にはまだ愛すべきものが無数に在る。美しいものが無数に在る。私の住む世界も祖母や叔母の家ばかりとは限らない。世界は広い。 (金子文子『何が私をかうさせたか』「朝鮮での私の生活」其の十五) 長い自宅待機を経て家の外に出たとき、ああ、私は地球に生きているのだとはっとした。長い

          #17 rain

          16.5.2020 from my window

          #16 佐々木美佳「ゆりかご、光りの墓」

           去年の冬、まだコロナウイルスが日本に訪れていなかった頃のお話。私は仕事のピークで相当まいっていた。2019年12月20日金曜日。21時過ぎのレイトショーを探す。絶対ハッピーエンドになる映画だったらなんでもいい。スマホで急いで間に合う映画を探し、『アナと雪の女王2』に滑り込む。とにかくいろんなことを忘れて、一人になれる時間があればいいのだ。血も出ない夢の世界で、誰にも見られずそっと泣ける時間を買う。エルサとAURORAが一緒に歌うだけで、もう泣けた。それでいいんだ。  「い

          #15 幽霊と光冠——最近見つけた寄り添うことば

          こんにちは。工藤@ゆめみるけんりです。 予断を許さない状況にもかかわらず、たくさんの方に「いま寄り添うためのことば」に参加していただき、あるいは関心を寄せていただき、ありがたい限りです。最近山本太郎さん(思い浮かべたであろう方とは同名異人です)の『感染症と文明』(岩波新書、2011)などを読み、きっと「コロナ後」というのはないのであろう、居心地の悪い“共存”を続けていくのであろうと教えられたところです。政府らの言う「新しい生活様式」ということばが生なましい実感をともなって急

          #14 杉浦朋美「Juntos」

          #13 イォシフ・ブロツキー(訳:工藤順)「(無題)」

          部屋から出るな 過ちを犯すな 〈シプカ〉煙草を吸ってれば 太陽なんて要らないだろ? ドアの向こうは何もかも無意味 特に あの幸せに叫ぶ声だ ただ便所にだけ行って ──すぐに戻れ 部屋から出るな 車を呼ぶな 空間なんて廊下一本で出来てて ガスメーターで終わるんだから。もし本ものの 彼女が来て 口をぱっくり開いても 服を脱がさず追い返せ 部屋から出るな 風邪を引いたと思えばいい 壁や椅子より面白いものがこの世にあるか? 夜にはどうせ 何も変わらず戻ってくる 出て行ってどうする

          #12 砂漠で生きる「日曜日のコント」

          『ゆめみるけんり vol.2』(2017年12月刊)から転載します。 —— 部屋に住む人たちと、それ以外の人たちへ 7月2日 日曜日 散歩をしている途中、日が暮れたらギリシア料理を食べにいこうと思った。  散歩から戻り、アパートの扉を開けるとNがきていた。リビングのソファに深く腰掛けてくつろいでいる。ぼくは手をあげてあいさつをした。Nも「よう」と返した。  部屋では、キョドム・コーエンの1964年の名盤『灰色ワインの一滴』より「ジブラルタルの夜」がかかっていた。小気味よ