#9 奥主榮「僕は迷子」
僕は迷子今、この時代の中で 僕は迷子
行く先を見つけられないことに
ただ戸惑うばかり 自分の無力さに
泣きだしてしまいたいけれど
僕には 大切な子どもが
手を放してはならない一人ひとりが
怯えることもしょうがない
迷うことだってあるだろう
戸惑いや過ちはけして
責められるものではない
けれど足を止めることだけは
それだけはしたくない
誰もが波に揺られる 頼りない方舟
正解を見つけられないまま
それでも守りたいものがある
それを大切に思っているからこそ
誰かが正しいというの