マガジンのカバー画像

いま寄り添うためのことば by ゆめみるけんり+て、わた し

23
コロナ禍が始まってすぐ、2020年の4月に、二つの詩のzine『ゆめみるけんり』と『て、わた し』が共同で行った企画「いま寄り添うためのことば」の記事をまとめました。
運営しているクリエイター

記事一覧

いま寄り添うためのことばを(趣旨)

「いま寄り添うためのことば」をあつめます。詩と生活のzine「ゆめみるけんり」は、友zine(ユ…

#20 秋本佑「心まで、ディスタンス。」

 街と人が再び動きはじめてから、およそ1週間が経った。閉まっていた店は以前と同じように営…

「いま寄り添うためのことば」一覧

それぞれの方に、普通でない日常を送ることが降ってきた中で、たくさんの方から「いま寄り添う…

#19 Lou Reed “Vanishing Act”

工藤のおすすめ。

#18 ふじたみさと「外の空気をすいこむ」

「あゝ、もうお別れだ! 山にも、木にも、石にも、花にも、動物にも、此の蝉の声にも、一切の…

#17 rain

00:00 | 00:00

16.5.2020 from my window

#16 佐々木美佳「ゆりかご、光りの墓」

 去年の冬、まだコロナウイルスが日本に訪れていなかった頃のお話。私は仕事のピークで相当まいっていた。2019年12月20日金曜日。21時過ぎのレイトショーを探す。絶対ハッピーエンドになる映画だったらなんでもいい。スマホで急いで間に合う映画を探し、『アナと雪の女王2』に滑り込む。とにかくいろんなことを忘れて、一人になれる時間があればいいのだ。血も出ない夢の世界で、誰にも見られずそっと泣ける時間を買う。エルサとAURORAが一緒に歌うだけで、もう泣けた。それでいいんだ。  「い

#15 幽霊と光冠——最近見つけた寄り添うことば

こんにちは。工藤@ゆめみるけんりです。 予断を許さない状況にもかかわらず、たくさんの方に…

#14 杉浦朋美「Juntos」

#13 イォシフ・ブロツキー(訳:工藤順)「(無題)」

部屋から出るな 過ちを犯すな 〈シプカ〉煙草を吸ってれば 太陽なんて要らないだろ? ドアの…

#12 砂漠で生きる「日曜日のコント」

『ゆめみるけんり vol.2』(2017年12月刊)から転載します。 —— 部屋に住む人たちと、それ…

#11 あおきりょう「この怒りを奪うな」

この怒りを奪うな/あおきりょう「怒る」ことは いけないことなのか どうか僕に 教えてくれ…

#10 移動祝祭日『中庭』第1話「401号室」

演劇ユニット「移動祝祭日」さんからの寄稿です。 [作者より] 突然やってきた病で、わたし…

#9 奥主榮「僕は迷子」

僕は迷子今、この時代の中で 僕は迷子 行く先を見つけられないことに ただ戸惑うばかり 自分の無力さに 泣きだしてしまいたいけれど 僕には 大切な子どもが 手を放してはならない一人ひとりが 怯えることもしょうがない 迷うことだってあるだろう 戸惑いや過ちはけして 責められるものではない けれど足を止めることだけは それだけはしたくない 誰もが波に揺られる 頼りない方舟 正解を見つけられないまま それでも守りたいものがある それを大切に思っているからこそ 誰かが正しいというの