ひとまず1
早速、フリーランス一発目となる仕事の編集作業に入っている。
10代から20代前半の女性たちにインタビューをした素材をまず整理している。
インタビューをする前はこんなに若い子たちと会話なんて出来るんだろうかと、不安に駆られたのだが、出来る限りの予習をして臨んだ撮影は手応えを感じる感覚が確かにあって、8人を撮り終えた時にその場でぶっ倒れそうになったほどだ。(それだけ凄まじい集中力を二時間に込めた)
編集をしていると、10代前半の人には”自分の言葉”がまだなく、それを”絞り出す方法も分からない”といった感じ。じゃあ素材がつまらないかと言われればそうではなくて。(ここに妙が沢山あると感じている)
一方、10代後半や20代前半の人たちの素材は言葉も出せているし、強度も強い。それは自分にとって経験や体験をベースに語れるからであり、さらにそれを”自分の物語”にまで落とし込めている人になると、それはどんどん滝のように言葉が流れてくる。だから強い。強い人だなと感じる。
言葉が強い人が"強い"という印象を受けるも、言葉が弱い人たちが"弱い"かと言われれば若さや柔軟性が武器になるし、まだ物語がないということも強みのように思えてくる。
物語は人に強さを与えるし、言葉も与える。物語がない人は、これから物語を積極的に獲得出来る権利が与えられている。
どちらにしてもみんな持ち合わせている若さが素晴らしい。
そうしたことをどうやって構成、編集したらベストなんだろうっていうことに頭を悩ませつつ手を動かしている38歳の自分がいる。
でもそうしたことを編集のシーケンスに並べて、あーだこーだと考えている自分にも物語があって、強さもあるんだろうなと感じる。
自分が10代の頃にこれだけ人前で何かを喋れたり、自分を物語ることなんて出来たんだろうか?って思う。
ずっとゲームして、適当に部活やってという感じ。今、思うと"自分はどうなりたいか"という明確な意思を持っていない10代だったなと思うけど、その頃の意思がないなりの毎日もまた養分となっているのかなーと感じたり。
というのを自分の制作途中のメモも兼ねて、書き残してみた。
引き続き頑張りますわよ。