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あがり症の特効薬は開き直り

このテーマは私の戒めだ。
私は人前に立つと緊張してしまう性分のようだ。
いや、若い頃はそんなこともなかった。
どうも年齢と共にあがり症が激しくなったようだ。


人前で緊張しそうになったら!

スピーチや司会、楽器の演奏、プレゼンなど人前に立つことは誰にでもあることだ。
そんな時過剰な緊張から足が震えたりマイクを持つ手が震えたりすることがある。
そしてそんな症状の程度と比例して実力が下がってしまうことも稀ではない。

私の上がり症解決策

私は毎月2回程度セッションに行ってドラムを演奏している。
一番最初にセッションに参加したときは緊張した。

緊張してどうなったかと言うと実力が半分程度削ぎ落されたように感じた。
普段家で出来ていることもできない。
手も足も思うように動かないから演奏が下手になる。

若い頃ドラムをやっていた頃は、人前で演奏する方が上手にできていた記憶しかない。
観客がいる方が気分が向上してテンションが上がったものだ。

それなのになぜこの日はこんなに緊張したのか理由を考えると、参加者の中に自分より遥かに上手なドラム参加者がいたからだと気付いた。
おそらく自己顕示欲の表れだと思った。

そこで次回からは開き直る手段に出た。
意識して開き直った。
私の演奏を聴いて誰が何を思おうと、自分が気持ち良ければそれでいいと考えるようにした。
開き直りは想像以上の効果を発揮した。

それでもなお緊張はしたが、実力の削がれる率が30%から20%と徐々に少なくなった。
今ではほとんど実力が削がれるほどの緊張は感じなくなった。

マイクを持つ手が振るえるようになった

これはまだサラリーマンの現役の頃だ。
会社で数十人の前でマイクを持って話さなければならないことがあった。
この時が初めてという訳ではない。
これまでにも何度もこのような場面は経験していた。

なのにその日に限ってマイクを持っている右手が震えた。
そんな過剰に緊張するシチュエーションでもなかった。
しかし緊張による症状なのは明らかだった。
そう思った瞬間症状は酷くなった。
咄嗟にマイクを左手に持ち替えたら、震える症状はほとんど治まった。

この日からマイクを左手で持つように意識した。

年齢が高まってから緊張によってマイクを持つ手が震えたり声が震えるのは、おそらく何とかシンドロームとか症候群といった部類の病気なのではないかと考えた。

そこで少し調べてみると社交不安障害という精神疾患かも知れないことが分かった。
この疾患の発症が多いのは10代なのだそうだが、何故か私は50代を過ぎてから発症した可能性が疑われる。

会社でも役職が上がり、人前でみっともない失敗はできないという意識が強くなり過ぎたことが切っ掛けだったのだろう。
無意識に、うまくこなそうとか人からよく見てほしいという意識が強くなっていたようだ。
正に自己顕示欲の塊だ。

対策はその自己顕示欲を捨てる以外ないと思った。

状況によって変わるあがり症の症状

過去の緊張した場面の記憶を呼び起こして考えてみることにした。
それは何とか現在のあがり症を克服したいからだ。
ドラムを演奏するたびにあがり症によって実力が削がれるのは不本意だ。

ゴルフをしていた頃コンペティションで一番にティーショットを打たなければならないことがあった。
多くの参加者が見ている中でのティーショットは緊張して当然だ。
どうしても力の入る場面だ。
手首の力を抜いて遠くまで飛ばそうと思わず、軽くスイングすることだけ考えてクラブを振った。
しかし結果はOBだった。

趣味でドラムを始め、何年かして1200人入るホールが満席のステージで演奏しなければならない機会があった。
あるヤマハのイベントでドラムを頼まれて出演した時だ。
その時はまったくと言っていいほど緊張はしなかった。
PAと言われる音響装置やそれを操作するプロの方々のお蔭で気持ちよく演奏ができ、普段以上の実力が出せた記憶がある。

その違いは何だったのかと考えた。
1200人の前でも緊張しない時と数十人の前でも緊張する時の差だ。

ひょっとしたら格好を付けようとしたか否かなのか。
ゴルフの時は結構練習して望んだように思う。
それに比べドラムの時は急だったから練習もそこそこだった。
おそらく開き直っていたに違いない。

緊張したときは実力を削がれ、開き直って居直れば実力以上の結果に繋がるという矛盾とも思える過去の記憶だ。
しかし開き直ったからといって、自分の性分を根底から変えられるという訳ではないはずだ。
おそらく多かれ少なかれ緊張はしていたはずなのだ。

体を硬くして実力を削ぎ落すほどの緊張ではなく心地いい緊張だったのだろう。
その違いは紙一重なのかも知れない。

人の目が気にならないほど集中できれば、そんな下手な緊張感には襲われないはずだ。

もうマイクを持つようなシチュエーションに出くわすことはなさそうだが、もし緊張する場面にでくわしたなら集中力を高めるか、それができないのなら開き直るくらいしかあがり症を克服する手はなさそうだ。

#あがり症 #人生 #発表会 #緊張 #人前で話す #人前で演奏


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