失われる順番
何がどう失われていくのか。それが思い出すのに大事なピースだとしても、失われる順番は変わらないのか。闇の向こうに重要な記憶の塊がありそうなのだが、それは、引きずり出されないように、透明で長い尻尾状のものを隠していく。
座標の左側に、デジタルを意味するような二つの四角い図形。ひとつは上方にある薄い四角、下方のひとつは大きな幅を取っている四角。その右側にはアナログを意味するような薄い四角形。丁度左側の上方のものと対比されるような関係だ。左側の二つの四角形は斜線が入っていて、何か新しく役に立つ風を示している。
会社の数名は休みにもかかわらず、その左側の四角形に仕事に関係するものを入れている。何度もせっせと休み中に終わらせたいという意欲をもって入れられているようだ。
そうこうしているうちに、時間が過ぎ去り、その二つの四角形は死んでしまったという話を聞いた。どうしてだろう。予定よりも早く登場したためなのか。斜線は濃くなり悲しさが広がる。そこに詰め込まれたものはどうなってしまうのか。そうして私は右側の四角形なのか。
《不思議な時間が出てくる作品を紹介します》
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薔薇と電線
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