オンライン授業でも使える!お手軽デジタル板書術(1)
コロナの影響で、オンライン授業が進められている今日この頃。
私もオンライン授業をいかに効率よく手軽に行うか、知り合いの先生と情報交換しながら、試行錯誤を積み重ねて参りました。
そこで、私が編み出したお手軽デジタル板書術をご紹介。
私のこだわり
パソコンやタブレット、スマホの画面を見ながら展開されるオンライン授業。
こうしたデジタル機器、普通は白く明るい画面になっている状態。
ただ、長時間画面を見ていると目が疲れてしまうのが難点。
しかも、レジュメとは別にスライドを作らないといけないと思いがち。
★長時間画面を見ても目が疲れないようにする→黒板と同じスタイルにする。
★必要に応じて補足説明ができるようにする。
★レジュメだけ作って、そのままスライド化する。
★先生と受講者の間で双方向のやりとりができるようにする。
★リアル授業でも使える
といったことをポイントにして、パソコンとiPadを使った方法で考えてみました。
概要をざっくりと
<準備する機器>パソコン・iPad
<必要なアプリ>
word
Dropboxなどのクラウドアプリ
zoom
ノートアプリ「Flexcil」
超大まかにいえば、こんな流れです。
wordで文書を作る。
↓
pdfファイルとしてクラウド保存する。
↓
Flexcilを起動する。
↓
クラウド保存したpdfファイルをFlexcilの中で開く。
↓
Flexcilで開いた画面を全員で共有する。
↓
手書き+図形描画機能で必要なところを継ぎ足していきながら講義をする。
手順1.word1本でレジュメとスライドを作る
ここではwordでレジュメと黒板と同じスタイルのスライドを作る方法を紹介します。
白紙の状態から大きめのフォントでレジュメを作成し、クラウドやメール添付などで、受講者の皆さんに行き渡るようにします。(下の図)
ただし、文字を枠で囲む際は、完全な黒い線にはせず、濃いグレーにとどめることをオススメします。
背景を黒板と同じ濃い緑にすると、黒い線が見えなくなります。
そこで、濃いグレーで線を表すことによって、レジュメの白い紙にも、スライドファイルにも線がはっきり映ります。
また、文字のバックに色をつけたい場合は、濃さが50%程度にしておきます。
そうすると、印刷したレジュメでもスライドでも文字が潰れることなく、はっきり映ります。
ここからがスライドの作り方です。
まず、画面上のリボンにある「ページレイアウト」の中の「ページの色」を選択します。(下の図)
背景を黒板の色にするには、一番濃い緑を選択するといいですよ。(下の図)
そうすると、こんな感じ。
文字の色は自動で変わるんですよ。
もとの画面と見比べてみましょう。(下の図)
どちらの画面でも、枠の線もタイトルのバックも文字も見えてます・・・よね?
ということで、レジュメ用のwordファイルと、スライド用のpdfファイルを分けて、クラウド保存しておきましょう。
手順2.プレゼンスライドをiPadで使う
iPadには予め、Flexcilをダウンロードしておきます。
※Flexcilはapp storeからダウンロードできますが、無料だと広告&利用制限がありますので、有料のものを使うことをオススメします。
Flexcilを立ち上げるとこんな画面が出てきます。
この画面の左側の黄色い丸で囲ってある「追加」をタップし、必要なファイルを立ち上げます。
ファイルを立ち上げたら、こんな風になります。
スライドは好きなところから開けます。
それでファイルが開いたら、書き込みができるようになります。
画面上側にはペン・消しゴム・図形・テキストボックス・画像などの機能があります。
ペンの色・サイズは調整可能です。
※無料の場合、使えるペンの色が限られています。
また、図形・テキストボックス・画像が添付できません。
このアプリには「マイスタディノート」という機能があります。
下の画面の赤丸のところをタップすると、メモ書きできるウインドウが表れます。
このウインドウ、現在映っているページと連動しているんです。
このマイスタディノートを使うと、補足説明がしやすくなります。
(しかも保存がききます)
ちなみに書き込んだ後のスライドと、マイスタディノートはpdfの形でクラウド保存ができます。
課題点をつらつらと
ということで、今回はwordで作成した文書を、Flexcilとzoomを使って画面共有するというオンライン授業の案を綴って参りました。
ただ、このスタイルでは講義はしやすくなるものの、受講者からのアウトプットを反映させるという点ではまだまだ不十分だと思っています。
私が現時点までで調べたところ、最近ではファイルを同時編集するノートアプリもございますが、このFlexcilではそれが備わっていないようで。
先生がFlexcilを立ち上げている中で、何とか受講者のアウトプットの反映をさせる方法を考えなければならないところですね。
リアル授業にもいかがでしょうか?
この方法は、リアル授業でも実践できます。
最近はプロジェクターが備え付けられている教室が徐々に増えているそうで。
それで、pdfのスライドファイルをスクリーンに映し出して、リアル授業もできます。
よろしければお試しあれ。