セントロ散策 大統領選の熱気に巻き込まれ退散 メキシコシティ2024
思い出のデザートを食べながら、お決まりのセントロ散策コースをのんびり巡ろうと思って到着したメトロHidalgoの駅。
いつも人が多い場所とはいえ、異常な人混み。
なになに?どうしたの?
そう思って地上に出ると、アラメダ公園も周辺の通りも人でいっぱい。
あ、選挙だ。
2024年は6年に一度の大統領選のある年。日本だと「現内閣」みたいにいううことがあるが、メキシコだと「este sexenio」という。sexenioは6年間という意味で、大統領の任期が再選なしの6年と決められているところから、そういう言葉の使い方をするのだろう。
この日、セントロに集まっていたのは現政権与党のMORENA(国民再生運動)の選挙キャンペーンだった。
20世紀初頭から71年間も政権与党だったPRI→21世紀はPANで幕開けて12年→再びPRIで6年、そして現在のAMLO率いるMORENA。
現与党が勝つのか、それとも旧来の二大政党のどちらかに戻るのか。大きな関心を寄せているわけではないけれども、メキシコが良き国でありさえすればよいと思っている。
ただの野次馬根性でzocaloの方に歩いてみる。どうやらzocaloに与党候補のクラウディアが来ている見たい。さすがに人が多すぎで近づくことは難しそうだけれども、もう少しいけば、特設スクリーンに映っているのは見えそうだ。あと少し我慢して前に進む。ちょっと、梨泰院事故を思い出してしまった。早めに引き返そう。。(そこまでの群衆ではなかったけど)
お、見えた見えた!
よし、もう満足。
正直、もうあかん、ほんま無理
と思っていたので写真にクラウディアを収めた瞬間に引き返す。
ここまで戻ってくると、少し人の波も落ち着いてきた。
なんだかほのぼのしているようにも見えてきた。日本では、政治的なイベントでこんな雰囲気になっているのは見たことがない。露天みたいなのも出ていて、選挙応援グッズを買ったり、軽食を買ったり。
そういえば、数日前に別の町でタクシーに乗っていた時、Movimiento Ciudadano(市民運動という名前の政党)がキャンペーン活動をしていた。タクシー運転手がそれを見て、この政党は帽子とか何にもくれないんだよね、とぼやいていた。うん、つまり、この国では政党が選挙キャンペーンで物を配るのは至極当然なんだなと知った。そして、「何かがもらえる」ということは投票行動に割と直結していそうだと思った。
少しばかり、メキシコの政治状況を垣間見て、私は休日の散歩を楽しむことにしよう(金曜日だけどね、旅行中は毎日休日^^)。
初めてメキシコに行った1999年、初めてのことだらけで、心のどこかに緊張と疲れがあったのかもしれない。週一くらいで自分へのご褒美と称して食べていたデザート。今でもメキシコに行くたびに、ついつい一度は食べてしまう。今日は人混みに揉まれたから、お疲れ様。
さて、予定外に早めの撤退となったけど、アイスを食べながらゆっくりおうちへ帰ろう。
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