見出し画像

【News! AIRS-Lab #017】今週のAIトピック「キノコに意識が?」、明日1/17のライブ講義など

皆様こんにちは、 講師の我妻(@yuky_az)です。
今回は、明日のライブ講義、今週のAIトピック、Udemyコースの一部無料公開などについてお知らせします。
なお、この配信のバックナンバーは、noteの方で公開しています。
https://note.com/yuky_az/m/m36799465e0f4

【最終回: Titanicの先へ】

明日1/17(月)の21時から、ライブ講義「みんなのKaggle講座」 Section4最終回が始まります。
みんなのKaggle講座 Section4 【Live! AIRS-Lab #77】 https://youtu.be/HHp1axi1m2s

画像1

Kaggleは企業や研究機関などが提供する様々な課題に対して、世界中の参加者が精度を競うプラットフォームです。
データ収集や環境構築の手間がかからないため、誰でも手軽に始めることができます。
また、優秀スコアを残した参加者には、賞金やスコアに応じた称号が与えられるため、ゲーム感覚で楽しみながらデータサイエス、機械学習のスキルを身につけることができます。
実際に、多くの企業がKaggleのスコアをリクルーティングに利用しており、機械学習エンジニア、データサイエンティストの求人要件にKaggleでの実績が掲載されることもあります。
本講座では、このようなKaggleの取り組み方、楽しみ方を学びます。
Pythonのコードを書きながら、様々な課題に取り組んでスコアを競いましょう。

なお、1/24(月)の21時からは、「みんなのAI講座」の2022年度版追加コンテンツを講義します。
【2022年度版 追加コンテンツ】みんなのAI講座 ゼロからPythonで学ぶ人工知能と機械学習【Live! AIRS-Lab #78】 https://youtu.be/KNkQgPlCSk8

【コミュニティ「自由研究室 AIRS-Lab」】

「AI」をテーマに交流し、創造するWeb上のコミュニティ「自由研究室 AIRS-Lab」を開設しました。
メンバーにはUdemy新コースの無料提供、毎月のイベントへの参加、動画の先行公開、Slackコミュニティへの参加などの特典があります。
​https://www.airs-lab.jp/​

【News! AIRS-Lab】

AIの話題、講義動画、Udemyコース割引などの、AIRS-Labの最新コンテンツを配信する無料のメルマガです。
メルマガ登録: https://www.airs-lab.jp/newsletter​
バックナンバー: https://note.com/yuky_az/m/m36799465e0f4

【今週のAIトピック: 「キノコに意識が?」など】

防衛装備庁のコンペ「空戦AIチャレンジ」が開催されています。
https://news.mynavi.jp/techplus/article/military_it-435/
深層強化学習による空戦AIにということで、戦闘機編隊どうしがお互いに目視できない遠方においてレーダで相手を追尾しつつ、中距離空対空誘導弾を射撃しあうことにより行われる戦闘を扱うようです。
もはやSFの世界ですが、賞金が最高100万なので興味のある方はトライしてみてはいかがでしょうか。
防衛省もKaggle的なコンペの有効性を認め始めたという感じでしょうか。
倫理的な問題もありますが、AIを使わなければ相対的に弱体化するだけなので勢力均衡のためにも使わざるを得ないのかと。難しい問題ですね。

「キノコ」に意識の原型のようなものが見られる、との研究結果。
https://karapaia.com/archives/52309268.html

こうした活動は、タンパク質センサーとシグナル伝達経路が外部からの物理的・化学的刺激を細胞反応に変換することで行われる。細胞の電気活動が環境の変化に反応するため、動物の神経インパルスにも例えられることもある。
菌類は私たちがしているような意味で「思考」するわけではないが、人体と同じように情報を処理することができるのだ。

ヒトの意識は、主に神経細胞によるネットワークにより作られるのではないか、と考えられることが多いようです。
となると、自然界の様々なネットワークの中には、ヒト以外で意識が存在するものがあるのか?という疑問が自然に浮かびます。
果たして、「意識」は自然界で普遍的なものなのでしょうか?それともヒト特有の現象なのでしょうか?
もし自然界の観察により意識のエッセンスが見つかれば、それを人工的に再現することも可能になるでしょう。
キノコを取り巻く自然界のネットワークは、そのためのヒントを与えてくれるのかもしれません。

セガがjavascriptでぷよぷよを作るプログラミング講座を公開しています。
https://togetter.com/li/1828839
「Monaca」というクロスプラットフォーム開発用のフレームワークを使っているようです。
たった450行程度でぷよぷよができるようで、素晴らしい教材かと思います。
ただ、「写経」というスタイルには賛否両論あるかと思います。
個人的にはちょっと苦手で、先人が書いたコードや昔自分が書いたコードは活用したいなと。
僕も、ゲーム開発でプログラミングを学ぶUdemyコースを作ってみたいです。

遺伝子操作した豚の心臓を、移植することに成功したようです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/55a292319ca145096343af7cc7d35007dcd1ba1f
器官の種類によるようですが、生物種間でのシェアが可能なようですね。
やがて、脳などの神経系も移植可能になるのでしょうか。
であれば、肉体をまるごと入れ替えることも可能になるかと。
人類は、肉体のストックとしての無脳人間の育成に、いつかは手を出すのでしょうか。

脳では、シナプスだけでは無く軸索を覆うミリエンでも学習が行われているようです。
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2022.01.11.473633v1
その学習則がシナプスと同様にヘブ則に従っていることを示す結果が得られたとのこと。
これはヒトの白質線維でもヘブ則に従う学習が行われているということなので、記憶の正体がますます複雑で謎に包まれたものになりそうです。
脳は知れば知るほど、その複雑さに圧倒されます。果たして、人類の手に負えるのでしょうか。

「Dream by WOMBO」、国外ではかなり流行っているようですね。
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20220113-188537/
誰でもアプリをインストールするだけでアーティストになれる、手軽さが最大の魅力かと。
子供の頃、ミュージシャンになりたいとか絵描きになりたいなどの夢を持っていた方も多いかと思いますが、AIがそれを実現してますね。
アート活動に参入する敷居が大きく下がったので、今後のアーティストは自分の存在意義を何に求めていくのかがむずかしいところでしょう。
Zen Brushという書道アプリがあるのですが、トメやハネを自動で整えてくれるので誰でもある程度整った字を書くことができます。もちろん筆や墨汁は要りません。
まさにアートの価値の大暴落ですが、誰でも「美」を創作できるようになったのは人類の進歩なのではないでしょうか。

iPS細胞が脊髄損傷患者に移植されたとのこと。
https://mainichi.jp/articles/20220114/k00/00m/040/282000c
移植されたiPS細胞は、やがて神経細胞に成熟するようです。
マウスでは既に慢性期からの回復が期待されているので、ヒトでの効果に期待大ですね。
やがてこの治療法が一般的になったとき、何が起きるのでしょうか。
病気や怪我の治療だけではなく、一種のドーピングに使われるようになるかもしれません。
健常者の脳に注入することで、知能が向上する可能性があるのではないでしょうか。
痴呆症や脳挫傷の治療に使われ始めた時、その応用でスーパーヒューマンを作ろうという動きが出るかも知れません。
人間そのものを強くする、という流れは止められないかと思いますが、一方その人間が理想的な「心」を持っているとは限らないので、倫理や哲学は今後ますます重要になるのではないか、と考えています。

【コースの一部無料公開について】

Udemyコース「みんなのKaggle講座」は、今月半ばに公開予定です。
このコースの動画の一部は、YouTube上で無料公開されています。
【Section3: 精度向上のためのテクニック】みんなのKaggle講座 -Udemyコースを一部無料公開-: https://youtu.be/YQOpzqh5SX4
コード: https://github.com/yukinaga/minnano_kaggle

【AIと遊ぼう!AIRS-Lab】

もう一つのチャンネル、「AIと遊ぼう!AIRS-Lab」の動画はコミュニティ「自由研究室 AIRS-Lab」内での先行公開となりました。
一般公開は2週間後になります。
「お笑い」とAI。M-1グランプリ2021を観て。【AIと遊ぼう! AIRS-Lab #065】: https://youtu.be/NfSrC3GS4YI


【書籍】

Udemyコース「AIパーフェクトマスター講座」が書籍になりました。
新刊「Google Colaboratoryで学ぶ!あたらしい人工知能技術の教科書」(翔泳社)は9/8に書店に並びました。
Google Colaboratoryを使って、CNN、RNN、生成モデル、強化学習、転移学習などの人工知能技術を一通り学ぶ本です。
また、他のUdmeyコースの書籍化の企画が既に始まっています。どうぞご期待ください。


今後も、皆様にとって有益なコンテンツを提供していけたらと思います。
ご意見、ご感想、コースのご要望などがありましたら、ぜひお聞かせください。
今年もよろしくお願いいたします。


我妻幸長(Yukinaga Azuma )

よろしければサポートお願いします! いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!