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品質保証をつけないわけ

実は昨年、IGPを取得した。

IGPとは、
Indicazione Geografica Protetta(保護指定地域表示)のこと。
ひとつの品質保証。

これを取ることによって初めて、「トスカーナ産」とラベルに表記することが出来る。
ただし、その表記をするためには、
詰めるボトルも審査を受け、認められたものの本数も申告して
本数分のIGPのラベルを購入して、、、と
お金もかかるし、手間もかかるし、
一本あたり2〜3ユーロ、値段が上がってしまう。

果たして、良いのか、悪いのか。

搾油所の人たちは、総じて、これに反対している。
私の場合に限るけど。

大きな作り手さんに比べれば、収穫量が少ない上、
顧客はほぼほぼ、個人に限られている。
大きなマーケティングに乗るのであれば、
他との差を明確にするのに必要な品質保証も、
個人販売に限って言うと
お互いの信頼関係と、個人の好みに左右される。
だから、あえて、ラベルだけのために余計なお金をかけることもない…
というのが、大方の意見で、実は私もそう思っている。

まずは、味。
次に、収穫量。

収穫量がある程度確保出来るようになったら
その時は、その時。

品質保証はついていないけど、
100%トスカーナ産だし、
ビオのマークはついていないけれど、
農薬など一切使っていない。

きっと、そんな作り手のオリーブオイルも
いっぱいあるんだろうと思う。

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