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トスカーナ・オリーブの夢 ラベル作り

9月に入ると、オリーブの実が少しずつ大きくなって、中には黒く熟しているのもチラホラと見られるようになってきた。

「OLIVE DELLA YUKI」と名前を決めたのは良いけれど、ラベル作成には、相変わらず苦戦していた。

ひとまず、頂いたサンプルを書き写すところから始めてみることとする。
はて。
一体、どのアプリを使って、データを落とし込んでいけば良いのだろう。

のっけから、固まる。
コンピュータを目の前に、私がフリーズした。

そうだ、アップルストアをあたってみよう。
簡易なデザインツールで無料のものがあれば…と、思って探し始めたのだが、良さげなアプリは、有料だし、無料と書いてあっても、最初の1週間だけが無料で、
継続する場合は課金しなくてはならなかったりで、都合の良さそうなものは見当たらない。
デザイン系の仕事をしていくのならば、そういうソフトの購入も考えるけれど、ラベル作成は一時的なものである。

どうしようかな…
そう思うより、
案ずるより産むが易し。

諦めて、時々使う「Pages」というページメーカー的なツールを使っていくことにする。

何も考えず、右から左へ。
サンプルと同じように打ち込んでいく。
120ページもある、要項を読み解くのは簡単ではないけれど、すでに世に出ているものならば、大方の課題はクリアしていると考える。

「OLIO EXTRA VERGINE DI OLIVA」
この文字は、1.2ミリ以上でないといけない。

コンピューターに打ち込んでいる大きさが、果たしてあっているのかも分からない。
がまあ、進んでいくこととする。

「OLIO EXTRA VERGINE DI OLIVA」の下には、「ITALIANO」と書くこと。
なんだか、色々と細かい。
近年、「100% ITALIANO」と書かれたラベルをよく見るのは、エキストラヴァージンオリーブオイルの場合は、それを表示しなければいけないようになっているのだと、この時初めて知った。

ところで…文字は、これが良いのだろうか。

気になって、フォントをクリックしたら、いろんなのが出てくる。
ゴシックと明朝くらいしか、頭に浮かばない昭和の女は、今はもう「令和」の時代になっていることを、そのフォント数で知ることとなる。
見れば見るほど色々出てくるので、ラベル作りを中止して、
ひとまず気に入ったフォントで自分の名前を打ち出してみることにした。

OTA YUKI  Ota Yuki ota yuki  YUKI OTA…

面白いなぁ。
ラベルを作っているつもりが、いろんなフォントで名前を打ち込み、1ページが簡単に自分の名前で埋まった。

ん!?

その時、ちょっと、閃いた…気がした。

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