花の咲く時期

4月の初め。

新芽が出たなぁ…と思ってからわずか2週間ほど経って、
気がつくと、もう花芽をつけているオリーブの木々たち。

販売の方が一旦落ち着いて、剪定も終えた最近は
もっぱら、新年度の価格改定で
計算機とにらめっこをしている。

「値段を設定するのって難しいね。」友達と、そんな話になった。

これから本格的に事業を展開しようとしている友人は、
どんなふうに、そのサービスに値段をつけて良いのか、迷っているのだそうだ。
私のオリーブオイルも同じ。
必要経費から換算してベースの金額は打ち出せるけれど、
そこに、自分の作業量というのをどう加味していったら良いのか、
悩みどころでもある。

「付加価値」というのだろうか。

高く見積もってもいけないし、
安すぎてもいけない。
適正価格とは一体、いくらの事を言うのだろう。

今年はなるべく、オリーブオイルの値段の中に送料を組み込んでみようと
いろいろ計算をしている。
上昇し続ける送料に、ビックリするのはお客様だけではなく
送る側の私も、毎回の請求に卒倒しそうになる。
1kg分の配送料は、限りなく50ユーロに近い。
かといって、
僅か4ヘクタールの土地から生産されるオリーブオイルは、
コンテナを持ち合わせるほどの生産量も見出せない。

いろいろなサイトを見ながら、
どのような会社がどのように値段を設定しているのか。
大きな会社はどうだろう。
そんなふうに、その仕組みを学んでいく。

そうやって、自分が納得のいく、お客様にとっても損のないカタチで
辻褄を合わせるのも、容易ではないけれど
何度も何度も、計算している。

春うらら。
今年の開花は、早そうな気がする。