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9月の初め


9月になった。

8月の下旬に雨が降り、
そこから降っては晴れて…を繰り返し
その度に、気温が下がっていく。

あとひと月もすれば、
収穫の時がやってくる。

今年は早めに準備をしよう!

そう、決意したのに
蓋を開けてみれば、
大して去年と変わりないんじゃないかという気がする。

IGPの申請をしたから、9月には、その調査が来るという話で
それ用のラベルも作り、原案はできているのだけれど
まだ発注はしていない。
ギリギリになって、いろいろ法律を変えてくるイタリアであるから
そうなると、
現存のラベルと変わってくるかもしれないし。
やっぱり、ギリギリになって慌てて発注するんじゃないかと思う。

イタリア時間以上に、緩やかな時間の中で生きている。

涼しくなったから、
少しオリーブ畑を徘徊してみる。
樹齢もさまざまだけれど、
上手く実をつけているのもあれば
そうでないものもあって
その差はなんなのかな…と考える。

それぞれの木に番号でもつけて、観察日記でもつけようか。

3ヘクタールちょっとの土地。
一本一本を見ていくのも、
容易ではないけれど
その土地の特徴を知るのには
やっぱり地道な作業が一番なような気がする。

「今年の収穫数も少ないだろうからね、他から購入することを考えているなら言ってね。」

良かれと思って言ってくれたのだろう。
フィレンツェあたりで賞賛される Furbo な(フルボ = ズル賢い)生き方。
大きな作り手は、早速、手を回している。
量か質か?と問われれば、
それは断然、「質」だと思うから
他と混ぜるのは、遠慮したいところ。

今年の収穫量…

気になるところでは、あるけれど。

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