OLIVE DELLA YUKI 変わりやすい春のお天気の下で…

すっかり、夏日和だと思ったのは、先週の空。

フィレンツェでは、雹が降り、
グッと気温が下がっている。
北側の山では、雪が降った。

3月の半ばに終えた剪定から
まだあまり日が経っていない時期の急激な冷え込みは、
オリーブの成長にも影響をもたらすんじゃなかろうか…と
実はちょっと心配している。

「風は凄かったけど、雹は降っていないよ。」

あまりにも天気が悪くて、
オリーブ畑には行かなかった今週末は、
それでもやっぱり気になるから、
現地に立ち入っている、世話役フランコに聞いてみた。
のんびりしているのは、経験値の違い。

私はまだ、おっかなびっくりだ。
昨年のことがあるから、
やっぱり、急激な温度差には、敏感になってしまう。

昨年は、4月の終わり頃だったか、急激に冷え込んで、
場所によっては、気温がマイナスを記録した。
この影響が、
その年のオリーブの収穫にも響き、
オリーブ畑のある土地の山の向こう側では、
収穫がほとんど無かったと言う。

「剪定したからね、今年は収穫量が減るんじゃないかなぁ…」

フランコがポツリと言った。

量が減っても、良質なオリーブが出来る方がいい…
と思うは、
多分まだ、オリーブ栽培家としては、
私が無知である証拠。

オリーブの木には、
新芽が出始めていた。