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OLIVE DELLA YUKI 進むイタリアのデジタル化の中で

オリーブオイルの販売から、少しずつ落ち着きを取り戻しつつある一方で、
事務処理に追われる毎日を過ごしている。

「あ、そうそう、会計処理は全てコンピューターでやっておいてね。」

思いついたように、そう指示してくる commercialista(ビジネスコンサルタント)に、

どうしてもっと早くに言ってくれないかな…

と思うのは、
先を読んで順序立てて事を運ぶように学んできた日本人と、
思いついたその時に口から出すイタリア人との
大きな違いだろうと思うけれど、
イタリアのビジネスのあれこれを、ゼロから学んでいる自分にとっては、
返せる言葉もなく、
ただただ、従うしかない。

「それから、会計処理は、支払いがあってから12日以内にしておかなくてはいけないよ。」

だなんて、
そんな急に言われても…の世界で生きている。
コンピューターの中の、わからないコード番号に埋もれ、
しばしば、私自身がフリーズする。

ここ最近の、
イタリアのデジタル化は凄まじく、
これが徹底していたら、イタリアの世の中全てが、ちゃんとまわっていきそうだけれど、
あいも変わらず、ズルい事をする人間はいるし、
それは日本よりずっと多い気がする。
でも、ズルい事をするよりか、ちゃんとやった方が、自分にとっては無難な気がするから、
言われた通りにしている。
果たして、どれだけの税金を請求されるのであろう。
イタリアの税金は高い。

いつかは、ちゃんと、自分の足で歩いていきたい…

そんな事を呟いていた時、
口を揃えて言われた。

「やめた方がいい。イタリアの税金は高いから。」

イタリア人にも言われ、長く住む日本人の人からも言われた。
さて、どうなることか。

今は、ひとつひとつ、言われた事をこなすことが精一杯。
これをいつかは、懐かしく思う日が来るのだろうか。

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