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冷蔵庫の祝福

二年前の引っ越しは自分の意には沿わなかったのだけれど、イエス様の御心には従えていたんだろうな、と感じた時のお話。

二年前の夏に今のマンションに越してきました。

それまで、一人で住むには必要十分な広さのアパートで、この歳になって念願の一人暮らしを満喫中でした。しかも、ロケーションは大好きな街のほぼ真ん中、最寄り駅まで走れば2分、お気に入りのお店も徒歩2~3分圏内なので、夕飯食べてからふらっとお買い物に出るなんてこともできて、お気に入りの私のお城でした。

が、諸事情により同じ街の中で移転することに。

意に沿わなかったのですが、決断したらあれよあれよという間に物件が見つかり、希望してたより広めなのに家賃は低く抑えられ、これはイエス様のお計らいだなって、つまり、これは主の御心に適っているだなとその時点で感じてはおりました。

引っ越しは夏真っ盛りの8月。ところが、引っ越しの2週間ほど前に、なんと使っていた冷蔵庫が壊れてしまいました! 真夏に冷蔵庫がない生活って、しかも近年の猛暑を考えると、あり得ないことです…。

実はこの引っ越しは一人暮らしの母と合流するもので、冷蔵庫に関しては、先に入居する私が自分の冷蔵庫を持ち込み、一か月後に越してくる母の冷蔵庫と入れ替えて私の冷蔵庫は引っ越し業者さんに引き取ってもらって処分する、というのが当初の計画。

でも、引っ越しまでの2週間と、引っ越し後の一か月の計6週間を冷蔵庫なしで暮らすのは現実的ではありません、猛暑の真っ盛りに。

母の冷蔵庫もそんなに新しいわけでもないということを確認し、苦肉の策として、引っ越し業者さんお勧めの家電リストから選んで、引っ越し当日に壊れた冷蔵庫を引き取り処分、新規購入の冷蔵庫を搬入してもらう、というプランに差し替えました。時間もなかったし、搬入のタイミングなど考えると、これがベストに思えました、その時は。

時間もなかったので、会社の昼休みにその家電リストを見て、2人暮らしに最低限必要な大きさでリーズナブルな価格のを選んで電話で注文。「大人家電」みたいなキャッチフレーズも、なんとなくいいな~、と深く考えずに思ったりして。とにかく、引っ越しと同時に確実に新しい冷蔵庫が使える、というのがその時には一番重要だったので。

ところが、入居前に改めてお部屋に行って見て気づいた。キッチンには冷蔵庫置き場はあるのですが、単に、コンセントの位置からこの辺りが想定される場所だろう、というのではなくて、明らかにココが冷蔵庫置き場です、という具合に壁がくり抜かれているというのか、枠があるわけ。

あれ、この幅で、新しい冷蔵庫のサイズは一致するのかしら?!

でも、そう思った時には、測ったり差し替えたりする時間もないほどに時が差し迫っていました…。こうなったらジタバタしてもしょうがない!

で、引っ越しの当日に、業者の方にその旨をお伝えし、万が一、枠にはまらない事態が生じたら、しょうがないので交換を検討する、みたいなことになりました。

そして結果は以下の通り!

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すごいでしょう!? 「まるであつらえたような」とはこのことかと思いました! 冷蔵庫を運んできて、この枠を見た時の引っ越し屋さんの表情に「あ、ムリかも…」という失望の色を見てしまったので、私もその時点で一緒にがっかりしていました。でも、ダメもとでいちおう運び入れてみましょう、とトライした、ほら、こんなにジャストサイズだったのです!!!
しつこうようですが、あつらえたように。言い換えると、まるでカスタムオーダーのサイズ感!!!

その瞬間にわかりました。イエス様はこの引っ越しを祝福してくださっているのを、このことを通して伝えてくださったな、と。

私は、気持ち的には抵抗があったのですが、これはきっとイエス様の御心だろうと感じていたし、主の御心に従う人生を歩む、のがクリスチャンになってからの私の人生のスローガンなので、それを実践するために、自分の気持ちをねじ伏せて引っ越しを決行しました。だから、口で「主よ、主よ」と言うだけで行いに移さないクリスチャンでなくて、信仰を実践するという点においては、きっと、これでよかったんだな、って。

良い物件と重ねて、サイズぴったりの冷蔵庫を通しても、それをわからせていただきました。

ところで、写真の冷蔵庫、「大人家電」のキャッチがいいなって注文したのですが、家電なのに「何が大人仕様」なのかは深く考えませんでした。実際、忙しくてそれどころじゃなかったし。

で、使い始めてわかったの。先代の冷蔵庫のドアにくっつけていたお気に入りのイチゴ形の赤い可愛いマグネットや、昔イスラエルで買ってきたらしい(昔過ぎて記憶にないけど)"I LOVE ISRAEL”のマグネットをドアに貼ったら、音を立てて床に落ちてしまったのです! 「えっ?!」。冷蔵庫のドアにマグネットがつかないなんて、想定外!!!

つまり、冷蔵庫のドアにべたべたマグネットやら請求書やら洋服屋さんのDMなんかを貼りつけずに、シンプル綺麗にすっきりさせておくのがメーカーの言うところの「大人仕様」、のようでした…。

だから2年経った今でも、写真の通り、すっきり綺麗に大人仕様を継続しています。

自分の意には沿わなくても主の御心に沿った選択をできることのほうが、クリスチャン冥利につきます。

まことに、まことに、あなたに告げます。あなたは若かった時には、自分で帯を締めて、自分の歩きたい所を歩きました。しかし年をとると、あなたは自分の手を伸ばし、ほかの人があなたに帯をさせて、あなたの行きたくない所に連れて行きます。」 
ヨハネの福音書21章18節

これは、使徒ペテロが復活のイエス様から言われたお言葉です。それなのに、この御言葉を最初に見た瞬間、私はとても嫌な気持ちがしました(苦笑)。私は、若い時に本当に好き勝手に自分のしたい放題の生活をした結果、人生が崩壊し生活が破綻しました。そして、それは、聖書を読めば読むほど、書かれていること、つまりイエス様が良しとされる生き方とは真逆だったからだ、とわかりました。だから、この言葉を見て「あ、私に言われている」と思ったのです。(実際、引っ越し以外にも、行きたくない所を連れ回されてきました…、でも、それが同時に祝福でもあるのです。イエス様のなさることは不思議で、私の思いを超えています)。

なので、自分勝手な神の意に反する罪な生活を捨てて、腰に帯をさせられて行きたくないところに連れて行かれるにしても、それがイエス様の道であるなら、そうしたいと願っています。

冷蔵庫以外にも、このお部屋でたくさんの祝福を得ています。例えば、自分用の部屋としては、小さいけれど、寝室と書斎を別に2部屋占拠することができてる、しかも両方の部屋にクロゼットがある、とか。あるいは、この40年近くの間に10回引っ越ししてますが、これまで住んだマンションの中ではここが一番広い、とか…。

私の”意”は、相変わらず、心底従順しきれていないので、その点では、まだ確執が続いていますが、それも引き続きイエス様に取り扱っていただきたいとお祈りしています…。


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