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私の履歴書|①児童養護施設職員になるまで

最初のお仕事から、現職までの
・どうやって就職したか
・どんな仕事をしてきたか
・その仕事に就くためにしたこと
を、書いていこうと思います。

最初の就職(児童養護施設)に向けてしていたこと。大学生時代


進路、迷ってました

私は、保育士養成校で保育士と幼稚園の免許(あと司書も)を取得し、
新卒で児童養護施設に就職しました。
でも実は、就職にはかなり迷いがありました。


宿直や夜勤のある不規則な仕事に耐えられるかわからなかったし、募集も採用も少なかった。
施設は常に人手不足が叫ばれているけど、人手不足=求人が多いわけではない。国に定められた『採用できる人数』が少ないので、枠が多いわけではないんです。(だいぶ改善されてきましたが。)

そこで、一般企業も受けたし公務員試験対策講座も受講しました。ただ、気持ちがずっと児童養護施設にあったので、公務員は辞退して児童養護施設を受験。1つめの施設には落ちてしまいましたが、2つ目の児童養護施設に受かり、就職しました。

就職試験に向けて

児童養護施設の採用が多くないと書いたけれど、倍率がどのくらいかというと、20人受けて4人採用、くらいの割合の施設が多いと聞いていました。(施設による。30人受けて1人というところも、4人受けて4人取るというところも聞いたことがあります)


これを多いと取るか少ないと取るかは人によると思いますが、わたしにとっては、公務員試験よりもよほど難しかった。なぜなら、正解が分かんないから。
公務員試験は、過去問題もあるし、どう勉強すればいいかがわかる。面接対策もしてもらえるし、これまで学んできたことが生かせると思えました。ですが、児童養護施設の場合、
①情報が少ない
②試験が筆記ではなく学力関係なし(小論文、就職実習、面接など)
③試験の正解が不明(人柄を見ます、とか言われます…)
とにかく対策のしようがない不安。人柄って今更変えられるのか?
しかも採用時期が遅い!(4年の10月以降に一次試験、遅い施設では2月とかもザラ)そこまで待って、全部落ちたらどうしたらいいの!?

でも、働きたかったので、やったことは以下の通り。
①図書館で、児童養護施設について書いてある本は全部読む
②自ら電話をして施設見学に行く
③心の安定のため、他の就職先も検討しておく

①については、「すごい」と思われるかもしれませんが、ほとんどなかったので、たいした冊数ではありませんでした。(20冊くらいで、しかも本の一部のみで触れられていることが多かったと記憶してます)
情報の少なさは本当に困ったポイントでした。ホームページも、ない施設もあれば、あっても基本的事項のみで、施設の特徴がわかるようなものはほんの一部でした。

②は、結局5施設見学に行ったと思います。見学=就職希望となりかねないので、やみくもに行くのではなく、「就職したい」と思える距離の施設に行きました。見学会を主催している施設はなかったと記憶しています。就職説明会も少なく、自分で電話をしてアポを取り、見学をさせてもらいました。
実際に見に行くことで分かることは多かったです。
子どもがいる時間に行くほうが、子どもへの関わり方も見えるので良いですが、忙しい時間でもあるので、見学は午前中を勧められることが多かったかも。案内してくださる方は事務の方で、たとえ事務の方の印象がとてもよくても、実際に一緒に働くのは保育士や指導員の方なので、どちらかというと廊下ですれ違う職員の方の雰囲気をみるようにしていた覚えがあります。

③は賛否両論あるかと思いますが、一般企業や公務員試験も受けました。結果として、辞退した会社や自治体の方には申し訳なかったですが、落ち着いた気持ちで、妥協せず受けたい施設を受け、就職することができたのは私にとって良かったと思っています。

就職試験について

もう10年以上前の話なので、参考にというよりは記録として。
1つ目に受験した施設では、筆記試験(小論文)後、就職実習を2,3日行ったと思います。
食事作りや子どもとの関わり(トランプしたり)などをした記憶があります。
残念ながら落ちてしまい、ただ、施設職員という道を諦めきれなかったので、不採用の電話を頂いた時に、「差し支えなければ、どこか課題だったか教えてほしい」とお願いしました。
とても丁寧に対応してくださり、折り返しをくださって、不採用の理由は「全体的に良かったけれど、積極性があと1歩で、他の人に決まった。夕飯を作るときに、”なにか得意なものとか、作りたいものはあるか”と聞いた時に、申し出がなかったこととか」だと教えてもらいました。
※その後、繰り上げ合格の話を頂いたので、お世辞ではなく、次点だったのだと思います。他の施設に決まっていたので、お断りしましたが…。
積極性の大切さを痛感し、不安でもまずやってみる、チャンスを逃さない、ということは、この時に学んだ気がします。

2つ目の施設では、小論文と面接ののち、就職実習が、1週間でした。こちらの場合、就職実習の時点で採用人数まで絞られており、試験というよりは『問題がないかの確認』という印象でした。

小論文は、書くことに大差が出なそうなテーマだったので、「面談次第だな」と思い緊張した覚えがあります。
「自分はどんな風に育てられましたか」という質問があり、養育方針と私の養育観があっているかを確認されている印象を受けました。実際、施設の方針と私のやりたいことが(養育に関しては)すごく合っていたので、「やっぱり対人援助職の人って、人を見る目があるんだなぁー!」と思いました(偉そうだな)。

そんなわけで、紆余曲折ありながら施設に就職しました。
次は、働き始めて感じたことや、社会福祉士の資格取得や大学院進学について。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました🌻

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