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【ニューヨーク編】ゆうこりん波乱万丈アメリカ音楽留学日記

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遂にニューヨークJFK空港に降り立ち、偉大なジャズピアニストになることを決意する私。しかし私を待ち受けていたのは試練の連続だった。ニューヨークファック!大嫌い!でも良い思い出だっ…
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#エッセイ

祝・ゆうこりん波乱万丈 アメリカ留学日記 シリーズ 開始

祝・ゆうこりん波乱万丈 アメリカ留学日記 シリーズ 開始

みなさん、はじめまして。( ^ω^ )ニコニコ

狭い日本ジャズ界で、少し名前が売れてきたかなと勝手に妄想をする、自称天才イケメンピアニスト、ゆうこりんです。

今から7年前にアメリカに留学で渡り、当時からフェイスブックで「ゆうこ波乱万丈留学日記」と題し、アメリカでの生活、文化や言語の壁にぶち当たった当時の辛い心境、色恋沙汰等を中心に赤裸々エピソードを書いてきました。ゆうこの鋭い感性と考察力は勿論

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「第三話」 最寄り駅のJackson Heightsに到着! 「き、きったない〜〜!!」( •̀ㅁ•́;)

「第三話」 最寄り駅のJackson Heightsに到着! 「き、きったない〜〜!!」( •̀ㅁ•́;)

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第三話

今でも覚えているが、私のスーツケースは60 kgあった。笑
NYCに持っていけるものはすべて持っていこうと、スーツケースにありとあらゆる生活品をぶち込んだ。お金が無かったので、現地で調達することは考えていなかった。デスクトップのパソコンも持っていった。笑 成田空港のチェックインカウンターで流石にこれは重すぎるとなり、近くのクロネコヤマトでダンボー

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「第四話」NYCのシェアハウスに住む。クイーンズ地区、破格の家賃475ドル。

「第四話」NYCのシェアハウスに住む。クイーンズ地区、破格の家賃475ドル。

扉を開けると、そこにはおよそ4畳の部屋があった。やたら無駄に大きいキングベッド、勉強机、そして洋服タンスが一つ。

人とは不思議なもので、引っ越してから一週間程ははワクワクするものである。新たな決意を固めたり、新天地での生活像を思い描いたりするからであろう。質素な4畳の部屋でも私はワクワクした。いや、むしろ私は劣悪な環境の方が、ここで頑張って夢を叶えるんだというハングリー精神が湧いてくる。地方から

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「第五話」ニューヨークで初めてのルームシェアを経験する僕 〜女性とルームシェアすることについて( •̀ㅁ•́;)〜

「第五話」ニューヨークで初めてのルームシェアを経験する僕 〜女性とルームシェアすることについて( •̀ㅁ•́;)〜

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第五話
前述したようにアメリカの大都市ではルームシェアが一般的だ。サンフランシスコでは年収1000万円のIT系会社員でもルームシェアをするらしい。それくらい大都市は家賃が高い。ニューヨークは住む場所にもよるが、ルームシェアだと月に500ドルから800ドルは最低でもかかると思う。

ボストンだとルームシェアでも1000ドルは必要。東京で2DKが借りられるよ

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「第六話」NYC ルームシェアでう◯こをする勇気 (駄作)

「第六話」NYC ルームシェアでう◯こをする勇気 (駄作)

私は20歳の時に東京の江古田で一人暮らしをした事があるが、基本的に長年実家暮らしだ。ましてや渡米するまでルームシェアなどしたことがない。そもそも私は集団生活が苦手だ。理由は色々あるが、思う存分うんこが出来ないというのが一つ。重要なことなのでもう一度言う。思う存分うんこがしたい。

おさらいだが、Jackson Heightsの住居はトイレの外は廊下、そしてドアを挟んで、廊下と各住人の部屋がある。こ

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「第七話」田中さんにお金を貸したの巻

「第七話」田中さんにお金を貸したの巻

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第七話

ニューヨークには様々な事情を抱えた日本人が住んでいる。田中さんもその一人だったと思う。田中さんが他のルームメイトと話すのをあまり見たことがない。人見知りするタイプではないが、凄いフレンドリーという訳ではない。でも私がキッチンで何か作っていると必ずと言っていいほど自分の部屋から出てきて、私が何を作っているのか聞いてきた。いつも嬉しそうだった。彼の

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「第八話」ニューヨークのジャズ、文化と音楽の結びつきを考える ①

「第八話」ニューヨークのジャズ、文化と音楽の結びつきを考える ①

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第八話

ニューヨークに渡ってから短期大学の新学期が始まるまで2週間あった。この間に必要な事をなるだけ済ませようとした。銀行口座の開設、携帯電話の契約、予防接種、キッチン器具や生活用品も揃えないといけない・・・新天地での生活、ましてやそれが海外となると大変だ。やらなければいけないことは沢山あるのは分かっていたが、せっかくニューヨークに来てライブを見ないな

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「第九話」ニューヨークの短大でクラス分けテストを受けるの巻 ①

「第九話」ニューヨークの短大でクラス分けテストを受けるの巻 ①

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第九話

出国する前に英語のパトリシア先生から、プレイスメントテスト(クラス分け試験)は大事だから、しっかり予習しておくように念を押された。ニューヨークに移り住んでから試験までの2週間の間、少しは英語の勉強をしていたのだが、その頃はプレイスメントテストがどのくらい重要かよく分かっていなかったし、とりあえず入学を許可されたから良いんじゃね?位の余裕ぶりだっ

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「第十話」ニューヨークの短大でプレイスメントテストを受ける②

「第十話」ニューヨークの短大でプレイスメントテストを受ける②

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第十話

突如颯爽として現れた女性は廊下にいる私達、テスト受講生を呼び出した。皆が集まったところで、彼女はその中心に入って話す。必然として私達は円陣を組むようなフォーメーションになった。メジャーリーグで監督が選手の輪の中に入っていく光景と似ている。やはりここにも野球文化の影響を及ぼしているのか。(←んなわけない)

いや、ここは戦場だ。映画ターミネーター

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「第19話」アメリカの短期大学について (アレックスと昼食を食べた時の話)

「第19話」アメリカの短期大学について (アレックスと昼食を食べた時の話)

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第19話

カフェテリアで私達は何を食べたか忘れたが、とりあえず4.5人用の丸いテーブルを見つけ、そこで小一時間話した。私の英語力の為だろう、彼は自分が常日頃から使っているであろう予定表のメモ欄に、強調したいワードをその都度書きながら、私に話した。

私の悩みを親身になって聞いてくれたアレックスは、私の通っていたラガーディア短期大学を数か月前に卒業し、今

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「第20話」短大で初めての授業、悩殺ボディーのエリザベスとの出会い

「第20話」短大で初めての授業、悩殺ボディーのエリザベスとの出会い

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第20話

遂に短期大学での授業初日を迎えた。授業と言っても英語を第二言語とする学生のための英語のクラスだけど、あの日の朝は今でも覚えている。

私は沢山あるESL97(一番下の英語のクラス)からスタートした。
(授業を登録する際にも色々なトラブルに遭ったのだが、まあ正直前置きが長くなり学校生活について早く自分も書きたかったので、別の機会としよう。笑)

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「第21話」 カーネル教授とエリザベス。

「第21話」 カーネル教授とエリザベス。

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第21話

悩殺ボディーボン・キュッ・ボンのエリザベスは授業が始まってからも、ずっとうつろな表情だった。朝8時の授業は確かに私にもしんどかった。彼女は朝早くの授業をとった事を後悔しているのだろうか。斜め後ろに彼女は座っているので、彼女の美貌を見るには少し振り向かないといけなかった。彼女が私の前に座ってくれればチラ見をして目の保養となったのに( •̀ㅁ•́;

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「第22話」NYCの短大で統計学の授業を受けた時の話

「第22話」NYCの短大で統計学の授業を受けた時の話

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第22話

入学当初のクラス分け試験で、一般教養科目を取る英語力がないと判断された私はESL(留学生向けの英語のクラス)を取らされる羽目に。しかし一つだけ一般教養科目を取る事が出来た。数学である。正確には統計学入門のクラスを取った。なんとクラス分け試験の出来が相当よかったので、数学のクラスでも難しいクラスが取れたらしい。これは自分も驚いた。というのも、

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「第23話」アメリカ初の授業で教授が2回も来なかった話

「第23話」アメリカ初の授業で教授が2回も来なかった話

エピソード4(ニューヨーク・短期大学時代)第23話

ニューヨークのコミュニティーカレッジで初めて統計学の授業に出席した朝。教室にいる生徒の9割がアメリカ人だと知った私は縮こまった。NYCに渡り数週間の私が、これから英語でアメリカの学生らと対等に授業を理解していけるのか不安だった。

5分待てど教授は来ない。それから10分。15分たっても教授は一向に姿を現せず、おかしいと思った何人かのクラスメイト

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