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子どもの適性について  

自分の子どもについて書く。

私には2人子どもがいる。
1人はパティシエとして働いている。
もう1人は高校生だ。

上の子も下の子も芸術的才能がある。
頭も結構いい。(親バカです)



上の子の話。

絵を描くことが上手で音楽が大好き。

小学生の頃はよく絵を描いていて
漫画家になりたいと言っていた。

当時はなかった漫画クラブも
自分で人数を募って作った。

とても絵を描くことを楽しんでいたのに
学校の先生に
「ここがおかしい」とか、
これじゃマンガ家なんてムリ
みたいなことを言われてすごく凹んでいた日があった。

その日から漫画家になりたいとは
言わなくなり
絵を描くことを一時期やめていた。

でもしばらくして
また描き始めたのでホッとした。

私は娘の描く絵が大好きだ。

中学の時はよく4コマ漫画を描いていて
本当に面白かった。

絵も可愛い。癒される。

今も手紙やメモにちょっと絵を添えてくれて
嬉しくなる。


ピアノも自分で練習して弾けるようになった。

私は子どもの頃、ものすごーーく
ピアノを習いたかった。
やっと母を説得して習い始めたら
ひどい暴力教師でそれからピアノを弾きたいとは思えなくなった。

だから、自分の子どもには
音楽を好きな心を大切に
基礎とかどうこう言うより
弾くこと、音を奏でること感じることを
楽しんでほしかった。

小さな電子ピアノでも好きに弾いていると
メロディを自分で探りながら
弾けるようになった。
これは下の子も同じ。

中学になるとギターを弾き始めた。

音楽の授業でギターに触れて
それから自分で練習を始めた。

今はギターもベースも弾く。
作詞もしてる。
ずっと趣味として音楽を楽しんでいる。


そんな音楽を愛する娘だが

進路希望は最初、特になかった。


私が保育士の資格を持っていて
お子さんを預かることがあったので
娘も赤ちゃんの可愛さにはメロメロだった。

「保育士か幼稚園の先生になりたい」

と高校生の頃、言い始めた。


でもこれにはあまり気持ちが入っていないというか、絶対なりたい!という熱意は感じられなかった。

高校2年になり
いよいよどこを受験するか
みたいな話になるが
煮えきらない。


娘は中学で家庭科部だったし
お菓子作りもずっと好きだった。

友達の為に夜寝ないで
お菓子を焼く日がよくあった。

だから私は「パティシエになったら?」
と言った。

パティシエは小学生女子の
なりたい職業No.1。

実際は体力勝負の厳しい世界。


私は今まで、娘のお菓子作りを楽しむ姿を見てきた。

独創性もある。味も美味しい。
素晴らしい作品も見てきた。


正直、学校での順位も高かったので
大学にも入ることができるが
4年間なんとなく遊ぶ感じなら
製菓衛生師の資格を取得して
パティシエになるほうが良いと思った。


娘は「えーー??好きなことしてもいいのかな??好きなことを仕事にできるかな?」

と戸惑っていたが
決めると行動は早かった。

自分でオープンキャンパスに数校行き
目指す短大を選び
受験し合格した。

私は同行していない。

入学してからは
通うのが大変だったので
一人暮らしを始め
バイトをしながら
資格も取得し、無事パティシエになった。

本当によく頑張ったと思うし
今もよく頑張っている。

とてもマイペースな娘なのだが
やるときはやるのだ。


そして職場の仲間にも恵まれて
忙しいながらも
楽しく仕事をしている。

もちろん、とても大変な仕事だ。

深夜まで立ちっぱなし
インバウンドで英語も必要。

火傷もするし、小さな怪我もたえない。


それでも娘が娘らしく
好きな仕事を楽しんでくれているのが
嬉しい。

そして娘の作ったケーキやお菓子で
ホッと癒やされる人がたくさんいるのだ。

娘は人が大好きだ。
接客も上手なので
よく褒めてもらったり
楽しく過ごしている。

成人したとはいえ
離れて暮らしていると心配は絶えない。

でも恋愛も仕事も充実していて
あの時の判断は本当に良かったなって思う。


娘の進路決定の時
周りの子たちは
将来なりたい職業・やりたいこと
行きたい学校がない子が多かった。

ほとんどの子は大学へ進学した。

私は特に専門職でなくても
例えば事務でも向いている子がいると思う。

どんな仕事にも意味がある。

どうか全ての子たちが
自らの才能を見つけて
それを活かし
日々を楽しく暮らせますように。








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