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【第3章】インスパイヤ⑦:世界で通用するグロ女って?

このドメ女のような意見、実は結構な頻度で、若い女性達から聞きます。

確かに職場でキャリアアップを目指すためには、社内で努力していかなければいけないというのは、言わずもがなですよね。

社内の昇進試験に挑戦してみたり、
新しいプロジェクトに参加したり、
自分の業務に関連する資格の勉強を始めたり、
チームのリーダーに立候補してみたり。

組織の中で働く上で、さまざまな努力が必要です。

では、日本国内や自社内だけでなく、海外でも通じるグローバル女子となるために、何を心掛けるべきなのでしょうか?



雇用体系の違いを理解しよう

まずは2種類の雇用制度、メンバーシップ型雇用ジョブ型雇用について理解しておきましょう。

●日本型:メンバーシップ雇用

まず、日本で主流なのがメンバーシップ型雇用です。

メンバーシップ型雇用では、労働時間や勤務地、職務内容を限定せずに雇用契約を結ぶため、「就社」という呼び方をする場合もあります。終身雇用のように、長期的な人材育成を前提とした日本独特のシステムです。

自社にフィットした人材を育成するため、新卒で入社してから最初の数年は、社内のさまざまな部署を転々として、オールアラウンドな知識と経験を社員に得てもらおうとする会社も多いようです。

そのため、大学での専攻と、社内で配属される部署の分野が全く異なるということも珍しくありません。私の知り合いでも、大学の教育学部を卒業したものの、社内で人事部に配属され、その後最終的に営業担当となったという人がいます。

終身雇用を前提としたメンバーシップ型はもう古いんじゃない?という声もまことしやかに聞きます。確かに最近では、転職も以前ほど珍しくなくなってきていると聞きますが、それでも厚生労働省が発表したデータによると、「定年までこの会社で働きたい」・「とりあえずこの会社で働く」と考える新入社員の割合は、2000年代から上昇傾向にあるそう。

なんだかんだ言って、終身雇用は、当分日本では絶滅しないのかも。

図表③-5:現在の会社での就業希望
(出典:厚生労働省・平成25年版 労働経済の分析)



●欧米型:ジョブ型雇用

一方で、アメリカを含め、欧米で広く浸透しているのがジョブ型雇用です。

ジョブ型雇用とは、企業が人材を採用する際に、従業員に対して職務内容を明確に定義して雇用契約を結び、労働時間ではなく職務や役割で評価する雇用システムです。

日本のような新卒一括採用は実施せず、「Job Description」と呼ばれる職務内容書を元に、その役職にベストマッチした人を採用する形式になります。

このJob Descriptionに記載のある仕事ができる人をピンポイントで探すため、会社側は1から仕事を教えなくて大丈夫。ある意味、効率がいいとも言えますね。

ですが、その業務のスペシャリストを選ぶことになるため、「〇〇さん、ついでにこの仕事もやってくれる?」と別分野の仕事を頼むや否や、「それは私の範疇ではありません」と、断られることも珍しくありません。
(もちろん、気軽にOKと受け入れてくれる人もいますが)

また、その人の持ち場の業務を他の人に渡すことを嫌う人も多々います。「これは私が責任持ってやっている仕事なんだから、他の人に渡してくれるな」とでもいう感じ。

良くも悪くも、Job Descriptionを元に各自の仕事が決まっているんですね。

ジョブ型雇用では、大前提として「業務内容に即したスキルを持つ人材を雇おう」という意図が根底にあるので、文学部卒だけど経理部に配属とか、機械工学の専攻だけど人事部を担当…なんてことは、よほどのケースでないとありません。

図表③-6:メンバーシップ型雇用とは(出典:d'S Journal by PERSOL CAREER 2022年


あなた自身のスキルセット

日本流のメンバーシップ型雇用が今すぐなくなる!というわけではないでしょうが、それでも少しずつトレンドは変わってきています。

転職も以前ほど珍しいことではなくなりましたし、企業側も更に高度な人材を獲得するため、社外からの中途採用を積極的に進めるようになりました。今後一層このトレンドは進み、人材の流動化は更に活発になっていくものと思われます。

この潮流の中、私達はグロ女として輝くため、何を意識すべきでしょうか?ここで大事なのが、あなた自身のスキルセットです。

「有名上場企業のA社に勤続10年、社内プロセスを熟知しています」

といくらうたっても、あなたのスキルはそのA社でしか通用しないかもしれません。

それよりも、

「ニューヨークでMBAを取得し、データ分析を専門に学んできました」
「米国公認会計士(CPA)の資格を持っています」
「ビジネスレベルで3か国語が話せ、管理職として海外で勤務しました」

という方が説得力もあるし、即戦力になると思いませんか?

あなたが企業側なら、どういった人材を採用したいでしょうか。

某有名上場企業A社の中だけでなく、世界で通用するグロ女となるために、意識的に自分磨きを続けていきましょう


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