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【第2章】ネットワーク④:パートナー&お友達編

「今まで住んでいたアパートを、急に出ないといけなくなりました。」

ある日、当方が運営しているNPO法人JCWのダラス学生支部PAW(SA)のメンバーから、こんな連絡が来ました。
え、これまた急に。どうしたの?次の滞在先はあるの?

よくよく話を聞いてみると、今まで一緒に住んでいたルームメイトが、ある日突然、銃の不法所持で逮捕。よって、その子も一緒にアパートを出ないといけなくなったとのこと。いやー、日本では考えられないことが発生してしまうのが海外ですね。

そういえば銃で思い出しましたが、先日、私の勤務先で働いているチームの部下が、「うちの親戚が銃で撃たれたという連絡が入ったので、会社を早退したいんですけど、いいですか?」と言ってきました。

えーと、えーと、え、何????
理解するまでに3秒ほど。

ようやく状況を呑み込めて、
「オーマイガー、もちろん!今すぐ退社して、家族の元に行ってあげて!」と言って送り出しましたが…。

後にも先にも、こんな半休取得理由は聞いたことがありません。
ほんと、日本ではありえないですよね。


ネットワークの注意点

● 安全編~日本の常識は世界の非常識~

さあ、前章のわらしべ長者的アプローチを心掛けて、あなたのネットワークを広げてみる気になりましたか?

前章を読みたい方は下記をどうぞ ↓↓


おっと、こちらのグロ女さん、ネットワーキング活動を通じて、お友達にとどまらず、どうやら気になる男性まで見つけたようです。

確かに、現地でパートナーができると毎日が楽しいですよね。今まで不安だらけだった異国の地が、急にパラダイスに見えてきたり、やることなすこと全てが新鮮で楽しかったり。

でも、ちょっと待って!日本での常識が必ずしもあなたのいる海外でも通じるわけではありません

まずはなんと言っても安全面です。

最近では、日本の安全度ランキングが落ちてきているという悲しい話も聞きますが、それでもグローバルシンクタンクの経済平和研究所が毎年発表している世界平和度指数(Global Peace Index)によると、2024年に日本は第9位にランクイン。世界規模で見ると、日本はまだまだ世界的に見ると安全な国なんですね。

その日本と同レベルの安全性が、海外でも確保されると思ったら大間違い。やっとお友達ができたと思ったら、その子がマリファナ容疑で捕まってしまい、その後音信不通となった…なんていう話も聞きます。

日本の常識は世界の非常識。身を引き締めて生活していきたいものですね。

●お付き合い編~自分で危機管理をしよう~

現地で彼氏を作るのも、大いに気を付けて!

アジア人女性は軽そうだからという、大いに偏った失礼な理由で近づいてくる輩もいたり、一見しっかりしてそうな男性だけれど、よくよく聞いたらクレジットカードのローン地獄にハマりまくって、金ヅルを探している人だった、なんてケースもあります。

Paycheck to Paycheck」という言い方をしますが、特にアメリカではお給料ギリギリで毎月綱渡り生活をしている人が本当に多いのです。

2021年のジャングル・スカウトが発表した消費者トレンドレポートによると、なんと56%のアメリカ人が「自分はPaycheck to Paycheckの生活をしている」と回答したとのこと。せっかくパートナーができても、お金で揉めたら悲しいですよね。相手はどんな素性の人なのかを日本以上にしっかり確認することが大事です。

居住地域はどのエリアなのか、どんな車を運転しているのか、どんな友人とつるんでいるか、全身にタトゥーが入っていたりしないか(もっとも国によっては、タトゥー自体は日本ほど敬遠されていないようですが)、なども参考にして、自分で危機管理をしていきましょう。

海外では「お付き合いはしたいけど結婚はしたくないから、事実婚がいい」という意見の方もいます。よって、必ずしも「お付き合い→結婚」という流れにはならないということも理解しておきたいものですね。

また、海外でありがちなのが宗教の相違です。日本人は割と宗教に寛容な方も多いですが、海外の人にとっては宗教は切っても切り離せません。さまざまな禁止事項があったり、改宗を強要されたりなど、日本では考えられないトラブルも発生し得ますので気をつけましょう。相手へのリスペクトを忘れず、なおかつ自分にとって一番いい判断は何かを考えることが大事です。

あらあら、どうやらドメ女がちょっと及び腰になってしまったよう。現地でのお友達作りに関して、少々脅かしてしまう内容だったかもしれませんね。

確かに自己の危機管理は大事ですが、それさえ気を付けていれば楽しい海外生活を送れますよ、大丈夫!

私の場合、留学時代のルームメイトが一生ものの大親友となりました。卒業して20年以上経った今でも、ほぼ毎週のように会って、他愛ないおしゃべりをしています。

皆さんも海外での生活を通じて、一生もののステキなお友達やライフパートナーに出会えるといいですね。

大学時代のルームメイトのモニカと。
テキサス州の州花・ブルーボネット畑にて(2024年4月)

では、海外での夫婦事情はどうなってるの?次のページを見てみよう ↓↓


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