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今、ちょっと『ドキッ』としたい人におすすめな本たち


もう暑さが見え隠れしていますが、
少し季節をさかのぼり、桜の季節に読んで面白かった本たちのご紹介です。


ドキドキ』って、
先行きが見えない不安からくる気持ちや、
未来への期待や好奇心からくる気持ち、
思わぬ気づきを得た時や指摘を受けた時の気持ちなど、様々ありますよね。

そんな様々な『ドキドキ』が感じられる本たちを今回は集めてみました。


①スリルを味わう「ドキッ」


ドミノ
/恩田陸著(角川文庫)

アクション系はあまり読んだことがなかったのですが、珍しく手に取った1冊。

『木曜日は本曜日』というYouTube番組で、女優の松岡茉優さんが熱烈におすすめされていて、触発されたことがきっかけでした。

小説の冒頭は、複数の登場人物の状況が並走して描かれていて、「導入についていけない‥‥」と思ったものの、それが話のオチでは面白いくらいに入り混じっていくのです。

文章だけで、"ストップ・ザ・モーション"を演出できるなんて。恩田陸さん、すごいです。


些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作!
一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。下剤を盛られた子役の麻里花。推理力を競う大学生。別れを画策する青年実業家。昼下がりの東京駅、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが倒れてゆく!

Amazon書籍紹介より

②先が気になる「ドキッ」


宙ごはん
/町田そのこ著(小学館)

2023年本屋大賞にノミネートされた本著。

家族や近しい人たちとの人間模様が細やかに描かれています。

近い関係だからこそ、知らないことや言えないことがあると思いますし、そこに切り込んで行かざる終えない時がやってくるのが家族なのだと思います。

家族との縁を深めていくことで
自分を深く知っていく。
そして本当の安心感や心地よさを体感できる。

そんなふうに私は考えています。

小説では、人間くさいシーンがたっぷり。
人同士ってめんどくさい。
だからこそ魅力的でもある。

「この人たちの人間模様は、これからどうなるんだろう?」と、ページをどんどんめくりたくなります。

読んでいて飽きない。
続きが気になる。
読み始めたら、すぐに小説の世界へ連れて行ってくれる。

それが、町田そのこさんの作品の好きなところ。

ドキドキしながらページをめくっていた先には、爽やかな安心感が待っています。


物心ついた時から育ての「ママ」と一緒に暮らしてきた宙。小学校入学をきっかけに産みの「お母さん」、花野と一緒に暮らし始めることになるが、彼女は理想の母親像からは程遠く‥‥。
愛し方がわからない花野。甘え方がわからない宙。"家族"を手探りする二人には、記憶に残る食卓があった。

小学館HPより

③未来への期待を表す「ドキッ」

引き寄せの教科書
/奥平亜美依著(Clover出版)

自分の未来にドキドキしたい時に、おすすめな1冊。

『引き寄せの法則』という言葉は、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

人は見たいものを見ている。
いつも欲しい現実を得ている。

それが引き寄せの法則だと言います。

「なんでこんな現実が次々起こるの!?」と嘆きたくなることでさえ、自分が創り出した現実なのです。

では、今の現実が思い描く理想と異なるならば、何かしらの思考癖があるはず。
それを紐解けるのが本著だと思います。

自分の思考癖に気づいたら、
あとは本当に描きたい未来を見れるように、
選ぶ現実を変えるだけ。


やることが明確になると、自然とやる気スイッチが『ON』になりますね。

読み終わった頃には、
ドキドキ、ワクワクな気持ちになれると思います。

当時は、いちサラリーマンであり、いち主婦であり、いち母親という
私たちにとって身近な存在であった著者が、
「引き寄せの法則」を見事に解説し、あっさりと体現して見せた
日本人著者による「引き寄せ解説書」の金字塔ともいえる一冊。

Amazon書籍紹介より


以上、桜の季節に読んだ『ドキッ』を運んでくれる本たちでした。

好きだなぁと思う文章や語り口の本に出会えたときは嬉しいし、誰かに伝えたくなります。
そんな素敵な本たちを幾つかピックアップしてご紹介しました。

それでは今日も、よい1日となりますように。



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