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運動音痴の山好きが、登山を8年続けられている7つの理由

 「もともと運動が得意なんだと思ってました」

 山で埋め尽くされたわたしのInstagramをみて、このように勘違いされる方々が少なくない。確かに8年登山を続けているけれど、ただ山が好きなだけで、わたしは根っからの運動音痴

 走るのも、泳ぐのも、歩くのも、人より遅い。わたしの早歩きで、母の歩くノーマルスピードくらい。子どもの頃から「遅い、遅い」とよく言われていた。

 だから、「わたし運動音痴なんですよ」とカミングアウトすると、大体驚かれる。

 そんなわたしが、思えば8年も登山を続けられている。もともと熱しやすく冷めやすいにも関わらず、続けらている何かしらの理由があるのではないか。ここにふと気が付いたとき、それを分解してみたいと思った。

 今回分解しながら気づいたことは、「山歩きって、誰でも愉しめるな!」ということ。

 好きという気持ちを拡大していくこと。
 自分への自信を育むこと。
 自然への感謝と敬意を感じること。

 これらを切々と教えてくれる山という存在は、わたしにとっては、無くてはならないライフワークだ。

 このnoteを読み終わったとき、「山を歩くっていいな」と感じてもらえたら嬉しいです。


山歩きが続けられる7つの理由

Instagram、こんな感じです。

①自然が好きだから

 山に想いを馳せられる人は、間違いなく自然が好きなのだと思う。

 「好き」という気持ちは、憧れの象徴。その存在に強く惹かれ、自分を成長させたいと思わせてくれる対象は、人に対してだけでなく、自然に対しても同じ。

 山の世界に敬意を払い、大切にしたいと思う気持ちが、「山とわたし」の関係を続けさせてくれているのだと思う。

②オンオフがないから

 最近のアウトドア業界のキーワードに「山と街を繋ぐ」という考え方がある。

 山にも街にも馴染む服や、バックパックなどが、広く好まれるようになった。この風潮のおかげで、わたしは山に行かない日も、普段のお出かけに何かしらのアウトドアギアやアイデアを取り入れている。

 「山にいるときのわたし」と「街で暮らすわたし」の間に何も差はなくて、どれも本当のわたし。シームレスな状態を叶えてくれるから、山の世界がいつも生活のそばにある感覚でいられている。

お気に入りのバックパックを背負って。

③歩くことで体力がついてくるから

 山歩きの初めの一歩は人それぞれ。

 わたしが初めて登山靴を履いて訪れたのは上高地だった。友達と2-3時間の平坦な道のりを歩く。それだけでも、自然の中を歩く時間は楽しくて楽しくて。そこから少しずつステップアップしていった。

 月1回でも山に登る習慣があることで、体が環境に慣れてくる。それを実感させてくれるのは、登り始めの時間。スタートダッシュの息切れ具合が全く違い、登りのリズムに乗りやすい。

 このように、少し前の自分と比較して成長を感じられると、また登りたいなと思える。これは、歩くことで体力がついてくることを実感できるからだろう。

④友だちが増えるから

 山をやっている人同士なら、初対面でもすぐに仲良くなれる。やはり共通の話題があることが、仲をぎゅっと縮めてくれる気がする。

 先日3年半ぶりに再会した友達がいた。山で出会ったのは1回だけ。けれどお互いによく覚えていて、3年半の時間を感じさせないくらい楽しい時間を過ごした。

 こうして、いつまでも緩い繋がりがあるところが、山の世界のいいところ。山歩きをしていたおかげで、世代や性別に関係なく、人との関わりの幅が深まったと思う。

山頂で集合写真!

⑤楽しみ方に多様性があるから

 「登山」と一言で言っても、楽しみ方は様々。

 山頂を目ざす、山の中で泊まる、縦走する、雪山を歩く、沢や岩を登る、1,000㎞以上の道を歩く、など。挑戦したいときは少し背伸びをした山を選び、ゆるりと山で過ごしたいときは3時間程度のコースを計画する。

 「今どんな世界に浸りたいか」を意図してみることから、自分だけの登山計画がスタート。山歩きの楽しみ方は、その時の気分や、自分のレベルに合わせて選べる。だから山は飽きることがないのだと思う。

⑥中庸に戻してくれるから

 忙しくてなかなか山に行けないことがある。山に行くよりも寝ていたい…という時は、迷いなくステイホーム。

 でも、ちょっと気分転換したいときに、お散歩がてら、近場の低山にさくっと出かける。すると、心が癒され、エネルギーが湧いてくることが、これまでに何度もあった。

 元気なときも、元気がでないときも、山を歩くことで、自分を”真ん中”に戻してくれる。

⑦自信がもてるから

 山を歩くことで、体づくりに関心が向く。更にわたしの場合は、食事のこと、ライフスタイルのことまで、関心は広がっていった。

 そもそも運動音痴だったわたしにとっては、「山を歩くことができる」というアイデンティティは、かなりプラスα。

 山を始める以前とは違う、体のしなやかさを実感するだけで、確かに自信は育まれていると思える。「これが、わたしの体だ」という、心と体が一致した感覚。これは、歩いて感じてみるのが早いかも。

おわりに

 山の世界はいいものです。少しでも気になったら、次のお休みの日に、ぜひ近くの山へ。自分に合う登山計画を立ててみてはいかがでしょうか。


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