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慣れないカメラを使う愉しみ|京都・三条通

 京都は、多様な街歩きが楽しめる場所だ。

 建築物に着目してみると、煉瓦造りの建物が多いことに気がつく。中でも三条通は、それが密集している。京都文化博物館や、その博物館の別館、郵便局などは、やさしい赤茶色。

 雑居ビルが所狭しとひしめく中、煉瓦造りの建物が、街に「温かみ」や「まとまり感」を感じさせてくれているようだ。


煉瓦造りの郵便局


京都文化博物館の別館。ここも、煉瓦造り。

 この日の散歩のお供は、FUJIFILMカメラ。GOOPASSというカメラのサブスクサービスでレンタルした。

 カメラを最短1泊2日から借りられるので、行事で使いたい時に便利だし、気になるカメラがあれば、お試し利用としてレンタルするのもおすすめ。

 私は、FUJIFILM製のカメラを一度使ってみたいと思っていたので、今回利用することにした。慣れないカメラを片手に街に繰り出した日の心は、まるで新しいおもちゃを買ってもらった子どもの気分。

 そんなわくわくを片手に、まずは適当に歩いてみようと、三条通りを散歩することにした。

 三条通を西へまっすぐ進み、烏丸通に出る。すこし南下すると、またもや煉瓦造りのお店が出現する。

 「DEAN & DELUCA 京都」だ。日本に数店舗あるお店で、中は物販スペースと、カフェテリアがあり、総菜やドリンクのテイクアウトもできる。

 近くに来たらふらっと入ってみたくなる、素敵な内装だった。


DEAN & DELUCA 京都

 私自身、京都で生まれ育って20年以上。当たり前に見ていた風景を、カメラを持って、改めてゆっくり、歩いて眺めてみる。すると今更ながら、なんでこんなにも、煉瓦造りの建物があるんやろうなぁと思った。

 なんたって、それらはあまりにもナチュラルに街に存在していた。むしろ、その煉瓦のある街の風景が、好きだなぁと思う。

 調べてみると、煉瓦造りの建物は、明治の頃に京都で近代建築がブームになった名残だという。そう言えば、三条通りだけでなく、東山にある南禅寺の水路閣や、七条の国立文化博物館も煉瓦造りだ。

 ちなみに京都文化博物館・別館(旧・日本銀行京都支店)のデザインは、東京駅の建築を手がけた辰野金吾たつのきんご氏。日本近代建築のパイオニアといわれる建築家とのこと。

 当時の京都の街は、どんな風景だっただろう。最先端の建築物の参入で、盛り上がっていたかもしれない。

 長い年月を経た今も、これらの建物は脈々と受け継がれているし、姿が変わった今の京都の街に馴染んでいる。それを生みの親である建築家さんたちが知ったら、きっと嬉しいだろうなぁ。


街歩きの途中で、お楽しみのカフェタイム。

 普段、何気なく見ていた景色を、カメラを片手に新しい視点から眺めてみる。すると、古いものと新しいものが滑らかに溶け合っている故郷の街が感じられた。

 カメラで撮影しながら歩くと、いつもより風景をよく見る。慣れないカメラを使うからこそ、時間をかけて撮影するのも、またいい。

 そして撮影した後の写真を見ては、レンズを通して見えた世界に驚く。「こんな風な見え方もあるんだなぁ…!」って。

 自分の側に何かしらの気づきがあることで、街歩きの感じ方は変わる。例えば、楽しさや深みが感じられる。こうしたワクワクする感情があると、変化にも柔軟になれるように思う。

 小さな変化を工夫しながら日々日々感じて、楽しんで、受け入れていたい。

 GOOPASSは、予約をするとレンタル品が自宅に直接届きます。返却期日までに、ネット上で手続きをして、コンビニなどから返送します。返送時に手書きの伝票を作成する必要はないので、手続き方法に慣れると使いやすいと思います。

 詳細はこちらのHPをご参照ください。

 

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