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2月に読んだ、サンキューな本たちをご紹介

今日は、3月9日。サンキューの日。
いつも世界を広げてくれる本達へ感謝を込めて、2月に読んだイチオシ本をここに書き留めたいと思います。

夜に泳ぐチョコレートグラミー|町田そのこ

小説はやっぱりイイ。世界観に没頭できる時間が至福です。様々な指南書を読んでいると、どれも同じような内容に感じてしまうことがあり、一周回ってエッセイや小説がいいなって思う今日この頃。人の体験ほど、刺さるものはないですね。

登場人物と共に喜んだり心がぐっと締め付けられたり。そんな時間が愛おしいと感じます。

町田そのこさんの小説との出会いは『52ヘルツのくじらたち』でした。この本を読んでから大好きになった作家さん。町田さんの小説は、辛い描写が多いはずなのに、なぜか購読感は爽やか。この構成、言葉のリズム感、リアルな描写に、私はすっかりトリコです。

そして最近読んだ『夜に泳ぐチョコレートグラミー』は、5編の連作短編集。お話しは、親のいない女の子と児童養護施設で育った男の子の話から始まります。この小説を読んでいると「いや、それあかんやろ」「そんな男やめとき」と、各登場人物に口を出したくなるような気持ちになります。でも、それぞれがちゃんと幸せを見つけていて、前を向いていて。「なぁんだ、私ソワソワしたけど心配なかったわ」と思えちゃう。いつの間にか、私も登場人物のお友達になったかのように世界観にどっぷり浸り、読み終わった頃には、私も前を向いていこうって思えていたのです。

書く仕事がしたい|佐藤友美

題名のまんま「書く仕事がしたい」と思っていた時に、書店で目に留まった一冊。ライティングスキルについてではなくて、ライターのリアルな生活について書かれているところがこの本の推したいポイントです。

収入は?どこから仕事を取るの?どういう視点を大切にしたらいい?などなど、コンパクトに書かれています。先のビジョンが思い描けると、「やる気」って湧いてきますよね。ライターの仕事、向いているのかな?向いていないのかな?と考えてしまう方や、ライター興味あるけど何から始めたらいいのだろう?と思っている方には特におすすめです。

「強制的にいろんな人と出会えることがこの仕事の魅力」と語られていた佐藤さん。わかるなぁ。私もそんな環境に身を置くことが向いているし、ライター業に関わらず、今その環境を欲していると再認識したのでした。

心に残る本がある幸せ

毎月3〜10冊程度本を読みます。読み切る本、途中で読むことをやめてしまう本など様々ですが、どの本も印象に残る部分は必ずあります。

なぜ、心に残るのか。なぜ本が心に残ってくれるのか。それは、知らなかったことを知れたり、没頭した時間が愛おしかったり、自分の信念がコロリと変わったり、反対に信念がより強固になったりするから。

こうした何かしらの感動があるからなのでしょう。

読書もそれ以外のことも、無駄な体験など何もなくて、何かしらは血肉となります。ただし、どれだけのものが血肉となるかは、その時の状態次第。私たちは、体験から得られる感動を「受け取る」のか「受け取らない」のかを無意識に決めているのだと思います。

だから、同じ情報量だとしても、受け取れる量はその時の状態次第だし、その人次第なのです。

良い悪いはありませんが、たくさん感じ取れる自分で在りたいなぁと思います。心に残る本がたくさんあったなぁと振り返れることは、幸せを感じられるひと時だからです。

サンキュー、感動を運んでくれた本達。
そして、感動を受け取ってくれた私にも、ありがとう。

またこれからも、どんな本たちと出会えるか楽しみです。


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