コロナ禍で作家は鑑賞者と従来のコミュニケーションが取れない。 作品について、頭の中のあれこれについて語る彼女の真っすぐな眼差しは、常に内なるエネルギーが溢れてい…
『ネバーエンディング・ストーリー』で見たファルコンの背中に乗りたい…と一度は思ったことがあるはず。 映画や漫画の中のファンタジーであったドラゴン。それが今私に目…
筧 柚子
2020年8月1日 20:22
コロナ禍で作家は鑑賞者と従来のコミュニケーションが取れない。作品について、頭の中のあれこれについて語る彼女の真っすぐな眼差しは、常に内なるエネルギーが溢れていた。今回佐野さんの在廊はなく、独り占めした会場では作品の音色とマスクの下で鳴っている自分の鼻息だけが聞こえる。直接会って話を聞くことが難しい時に、このnoteを通して佐野さんの想いが伝わり、作品との距離が少しでも縮まればと思う。
2020年8月1日 19:53
『ネバーエンディング・ストーリー』で見たファルコンの背中に乗りたい…と一度は思ったことがあるはず。映画や漫画の中のファンタジーであったドラゴン。それが今私に目を向け、生温かい体温で静かに鼻を鳴らしている。これが大理石のドラゴンとの出会いであり、彫刻家の佐野藍さんとの出会いである。佐野さんは幼い頃庭でトカゲと、未知との遭遇をしたことがきっかけで(恐竜と思ったらしい)、幻獣をモチーフとした