筧 柚子

アンニュイな会社員。

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【取材編】佐野藍個展『ANIMA』。いてもたってもいられず、電話取材を試みた。

コロナ禍で作家は鑑賞者と従来のコミュニケーションが取れない。 作品について、頭の中のあれこれについて語る彼女の真っすぐな眼差しは、常に内なるエネルギーが溢れていた。 今回佐野さんの在廊はなく、独り占めした会場では作品の音色とマスクの下で鳴っている自分の鼻息だけが聞こえる。 直接会って話を聞くことが難しい時に、このnoteを通して佐野さんの想いが伝わり、作品との距離が少しでも縮まればと思う。 彫刻家佐野藍さんの個展『ANIMA』を見て、彼女は何を考え制作したのか、電話取

    • 私小説をファンタジーに還元したストーリー。大理石の幻獣に吹き込まれた命。気鋭の彫刻作家佐野藍の個展『ANIMA』を訪れた。

      『ネバーエンディング・ストーリー』で見たファルコンの背中に乗りたい…と一度は思ったことがあるはず。 映画や漫画の中のファンタジーであったドラゴン。それが今私に目を向け、生温かい体温で静かに鼻を鳴らしている。 これが大理石のドラゴンとの出会いであり、彫刻家の佐野藍さんとの出会いである。 佐野さんは幼い頃庭でトカゲと、未知との遭遇をしたことがきっかけで(恐竜と思ったらしい)、幻獣をモチーフとした大理石の制作を続けている。多種多様な幻獣を知っているのは、お母様の大学時代の専攻

    【取材編】佐野藍個展『ANIMA』。いてもたってもいられず、電話取材を試みた。

    • 私小説をファンタジーに還元したストーリー。大理石の幻獣に吹き込まれた命。気鋭の彫刻作家佐野藍の個展『ANIMA』を訪れた。