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インタラクティブな場を作りたいファシリテーターのための話し合い設計 3つのヒント

今日はファシリテーターの方向けの記事。いろんな話し合いの場の企画、主催をする方で、どちらかというと登壇者が話すのを参加者が聞くというような場ではなく、参加者に積極的に関わってもらえる場を設計したいなと考えている人向けです。


私は、イベントでも「双方向的」な場の方が好きなので、自分が主催する時には以下のポイントに気をつけています。


1.  お互いのことを知る仕組みを取り入れる

1つ目は、その場にどんな人がいるのかが少しでも分かるような仕組みを取り入れる、です。

具体的には、以下のようなことを取り入れます。

・属性によって名札の色分けをする、名札にシールを貼るなどして見た目で分かるようにする。
・最初にいくつかこちらから質問をして、手を挙げてもらったり、壁を使ってYes/Noと動きながら答えてもらう。
チェックイン(最初に全員が一言ずつ話す時間を作ること) をする
・導入で以下のようなエントリーチェックをして全体的にどんな人がいるかを可視化する。

あと、もちろん、ファシリテーターもその場の一員なので、自分のことを素直に話す(=ファシリテーターのことも知ってもらう) も大切にしています。 



2. 意思決定してもらうプロセスを入れる

2つ目は、意思決定してもらうプロセスを多くする、です。イベントって主催者が「してあげなきゃいけない」という思い込みを持っている人が多いです。


しかし、主催者側が「なんでもしてあげる」と参加者側に「この場は意思決定しなくて良い場」と無意識に感じてしまいます。なるべく細かく意思決定して動いてもらうようなデザインにしておくことは、積極的な話し合いの呼び水となるので、特に対話の場では参加者に意思決定して動いてもらう仕掛けをなるべく多く作るようにしています。


例えば、こういうことを取り入れます。

・名札は自分で書いてもらう
・お菓子やお茶などの飲み物は自分で好きなものを選んでもらう
    ( 良ければ皆で食べたいものを持ってきてください、と言うことも )
・カードを選んでもらう (チェックインのときなど)
・付箋に自分のアイデアを書いてもらう
・シールで投票するなどして意思表示してもらう
・小グループになるときに自由にグループを組んでもらう
・(話し合いのときなど) 役割をいくつか用意し、選んでもらう

ファシリテーターの人って「このプロセスを取り入れたら、参加者はどんな心理になるかな?」をイメージしながら、こういう地味〜なことを細かく考えてるんですよ一応…笑。


3.   余計なことに思考を使わせないようにする

最後は、余計なことに思考を使わせないようにする、です。余計なことに思考を使わせないとはどういうことでしょうか? それは、全体の流れを書いておくとか、話し合いの方法について書いておく、などして「理解する労力」「覚えておく労力」をなるべく使わないでいてもらうようにするということ。


例えば、私が主催する場合大半の場は全体の流れを紙に書いておきます。(参加者の安心感が高まるため)

*これは書いたの私じゃなくて笑、Y.Tatsumoさんが書いてくださったもの。



また、話し合いの方法なども必ず、見て分かるようにします。もちろん、合わせて口頭で説明するのですが、参加者が話し合いの方法を長々と説明されて、覚えていないといけないのは結構辛い。


参加している人には話すこと、聞くことに集中してもらえる環境を作るためにできることは準備しておくのが基本です。


また、対話って体調によっても質が変わります。良い状態で話ができるようにお菓子とか飲み物も毎回準備しています。


以上が、私がいつも設計をするときに気にしているポイントの紹介でした。誰かのお役に立ちましたら嬉しいです!

最後まで読んでくださってありがとうございました ( ´ ▽ ` )/ ♡ もし良ければシェア、感想などをTwitterやDMなどで教えていただけたら嬉しいです。 またぜひ読みにきてくださいね!