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話し合いに影響するのは何ですか? 繊細で優しいあなたがファシリテーターに向く理由

今回は、ファシリテーター向けの記事。ファシリテーターになるには何を意識したら良いの?という方、ぜひお読みください。


そもそもファシリテーションって何?

って思いません? 私は昔、そう思ってましたよ。カッコつけて横文字使うなと…。


ファシリテーションとは、ファシリテーターの数だけ定義があると言っても過言じゃないくらい、定義が様々な言葉だと思います。でも私なりの定義を言葉にすると、話し合いを簡単にする人、物事を進めやすくする人、より本質に近づきやすくする支援をする人かな。


 私はいろんな場を開いているのですが、参加者の方に「ファシリテーターってどうなったらなれるのですか?」「ファシリテーターになるにはどんなスキルを身につけたら良いですか?」とたまに聞かれます。


いろんな講座に行くのも良いと言えば良いですが、個人的に一番オススメな方法は、いろんな場に参加してその場を観察すること。何を観察するのかと言ったら「何がその場、つまり話し合いに影響をしていると思うか」


例えば、会場の雰囲気はどうですか?明るい気分になりますか。緊張する気がしますか。( するとしたらそれはなぜでしょうか。) イベントのテーマに合う雰囲気ですか。

あなたがファシリテーターなら、どんな会場を選び、どのような会場設営にしますか?



人数は適切ですか、多すぎますか、少なすぎますか。机や椅子の位置はどうでしょうか。話しやすい雰囲気の一助となっていますか。距離があって話しにくくなっていますか。

あなたがファシリテーターなら、何名でどんな机と椅子の配置にしますか?



ファシリテーターの説明は何にどれくらい時間をかけていますか。分かりやすいですか。分かりにくいですか。参加者はどんな様子で聞いていますか。

あなたがファシリテーターならどのように説明しますか?



プログラムはどのように進行されていますか?話し合いはペアで行なっていますか?グループで行なっていますか?最初に1人で考える時間をとっていますか。それともすぐに人と話すように促されますか。

あなたがファシリテーターならどのように場を設計しますか?


私は、

どんな仕事も自分で考えることが実力をつける最速の道


だと思うので、はっきり言って自分がいくつか場に参加してみて、自分だったらどのようにするかを考えてみるのが、ファシリテーターになる最速の道だと思います。


たくさんの場に出てみて、いろんなファシリテーターに会ってみて、いいなと思うところを取り入れてみてください。 素晴らしいファシリテーターほど、参加者に気づかれないレベルでその場の安全性を高める工夫をしています。 (特に、「どんな言葉を使っているか」は注目してみると良いですよ)


ファシリテーターに最も必要なスキルは何ですか?と聞かれたら「何がその場に影響しているかを見極められる能力です」と答えます。 


例えば、会場が会議室で机を片付けてある場合、机をガーッと後ろにただ寄せて居る場合と、全て綺麗に畳んで置いてある場合、参加者の心理にどのように影響するでしょうか。


ファシリテーターが「話し合った内容を皆に共有してください」と言うのと「話し合ってみて『これはぜひ他の人にも聞いてもらいたい』と思った点があればぜひ共有してもらえませんか」と言うのと、どんな風に参加者の心理に影響するでしょうか。


余談ですが、私がここのところ定期的に開催している「死の対話」という対話のイベントがあるのですが、死を軽やかに話し合い、自分たちの今 (=生きること)をより心が満ちた輝く時間にしたいという意図があるので、暗い服装で行かないようにしています。前回はファシリテーター2人とも白のカットソーにジーンズのような服装で行きました。要は「軽やかな」服装を意識して居るわけです。(ファシリテーターの服装も、その場に影響を与える要因の1つです!)


一見、どうでも良いようなところに意識を向け、参加者がより心地よく居れるよう配慮する、私は

繊細で優しい人こそ、ファシリテーターに向いている


と思っています。逆に、ガサツでどんな言葉をかけるかに気遣えない人 (言葉遣いが雑とかそう言う意味ではなく、どんな表現をするかに気を配れないと言う意味)はファシリテーターに向いていないと言えます。



では、他人に対して、繊細でかつ優しい人とはどんな人でしょうか。




それは自分に対して繊細で優しいかどうかなのですよ。



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