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発表会のゲスト演奏

実家でピアノ教室を開校し、発表会を開き始め、早いもので今回で5回目になる。

第1回のときは、私も初めてだし、ほとんどの生徒さんも発表会が初めてで、それはそれは生徒さんのケアだけでなく準備や連絡も不備がないか怖くて(これは今もだけれど😂)、終わった後はぶっ倒れてしまった(これも今もだけれど😂!!)。

自分の本番を企画するよりも遥かに緊張するのだけれど、生徒さんたちの熱演を浴び、そんな彼ら、彼女たちの表情や感想、そしてお父様お母様の言葉で「また頑張ろう!」と毎年思う。

そんな発表会もちょっとした節目を迎えることに。

そこで今回、とーっても素敵な方にゲスト演奏をお願いできることになって私はウキウキなのです…

そのゲストというのは、私のピアノ人生の恩人と言っても過言でない大学時代(そして今もお世話になっている)の恩師、ピアニストの川村文雄先生。

川村先生の演奏を初めて聴いたときの衝撃は今でも鮮明に思い出せるほど…!

少し思い出話をすると、
当時高校3年生の私は、今思うと長期的なスランプというか精神的にもだいぶ良くない感じで、人前でピアノを弾くことが怖くて1曲通すのもボロボロ、やっとだった。

受験時にお世話になってた先生には、『なんでこんなこともできないんだ!』と怒られることも多々あったが、『いや、そもそも自分でもどうして良いかわからないんだよ…』という状況だったのでもはや涙も出なかった。

そんな中でも周りのお力添えがあって、ギリギリの精神状態で第一志望の桐朋学園大学に合格したのだけれど、正直もうこの4年でピアノは辞めようと思っていた。
自分の底はここなんだな、と思っていた。

そんなとき、散々怒らせてしまっていた受験時の先生から連絡がきて、
『僕はきっと君をダメにしてしまう。君にぴったりな先生がいるから、その先生に4年間お世話になると良いよ』と。

そこでご紹介いただいた先生が川村先生だった。

今思うと、この受験時の先生がこう言ってくださったからだと思うと、本当に感謝してもし尽くせない。

とはいえ、どんな先生なんだろ…
と思ってふとYouTubeで動画を見た瞬間、

『こんなに素敵な演奏をする先生がいるんだ!!!』

と超感動してしまった。

大興奮して家族に動画を見せたくらい。(笑)

正直、当時の環境でここまで心が動いた演奏に触れることがあまりなかったので、本当に本当に、このときは、とーってもときめいたのを覚えている。

毎回のレッスンのときも、隣で奏でられる音楽に涙が出そうなほど感動してしまうし、しかも私みたいな生徒の演奏でも、魔法みたくガラッと変えてくださる。
お話も考えさせられることばかりで、レッスンってこんなにワクワクするんだ!と目から鱗だった。

お人柄も穏やかで、気さくで、同じ目線に立って話をしてくださることに何度救われたか…。

「先生みたいになりたい!」
と思ってピアノ講師の仕事を始めたと言っても過言ではない。
自分は先生のおかげで不調から少しずつ脱して、今まで知らなかったたくさんの音楽の世界を見ることができ、揺るがない音楽への関心と熱意を持つことができた。
先生がいなかったら私はピアノを続けていない。もちろん生徒さんたちとも出会っていない。

私の未来を変えてくれた先生が、わざわざ埼玉のど田舎までいらしてくださるとのことで本当に嬉しくて仕方がない。

生徒さんたちにも、先生の美しい音色と素晴らしい音楽、そしてお人柄に、何かを感じ取ってもらえたら嬉しいなと思う。

そして私にとっては、生徒さんや生徒さんのご家族、そして恩師までが集い、出会いって素晴らしいな、と改めて感じることのできる発表会になるだろうと思うと、既に胸が熱くなる。

と、その前に指導に講師演奏に、そして準備を頑張らねば〜…(白目)

今回も無事に開催できますように!



ゆき🌼

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