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2021年12月の記事一覧

詩 #19

新しい一年も見た目はきっと真っ黒で だから私がきれいに色づけてあげるのだ 黒い夜を美しい…

雪屋双喜
2年前
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詩 #18

色鉛筆を紙に転がした 見たことも使ったこともない色が 白を汚した 原稿用紙を渡されて書けと…

雪屋双喜
2年前
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詩 #17

窓をなぞった指が 少し湿る 床を踏み締めた足が 小さく震える 日が昇った 夜が終わった 昼に…

雪屋双喜
2年前
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詩 #16

また月が満ちた 太陽は欠けた 君が欠けた 泣き出す僕 慰めた君 見下す壁紙 時を進める薄い短…

雪屋双喜
2年前
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詩 #15 返信

人とはつまり 泣いて  笑って  怒って  憎んで かくも騒がしく落ち着きのないもので そ…

雪屋双喜
2年前
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詩 #14  かっぷあいす

かっぷあいす すぷーんは きで とけないようにと すくいとる つめたさで やけどしないよ…

雪屋双喜
2年前
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詩 #13

消えていく窓を見つめていた そう 救われたのは 私だけ 貴方の言う全てが きっと真実なの 知っていた ただ貴方から失われる何かが 私には忍びない ごめんなさい 謝るのは私のほう それもきっと 知っていた ただ貴方の笑顔が 私には眩しかった そう 泣いたのは 貴方だけ 冷たい椅子に座っていた 2021.12.13 告白

詩 #12

2021.12.11 冬花火 手袋をはずして 落とさないよに 吐く息白く 燃える赤を 十六…

雪屋双喜
2年前
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詩 #11

部屋の明かりが消えて 電子機器の声を聴く 彼らは私よりも 話すのが上手なのね 彼らは私より…

雪屋双喜
2年前
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詩 #10

だれもが いつか すっと きえる だから いまも すぐとなりの きみのえがおが だいじょうぶだ…

雪屋双喜
2年前
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詩 #9

舟を出そう 月夜の草原で 滴る雫を集めて コーヒーを口に含む 色を付けなおした夢は 次の日に…

雪屋双喜
2年前
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詩 #8

朝日を見て、まぶしいとつぶやいて、寝返りをうつ。時計は9時を少し回ったところで、外はずっ…

雪屋双喜
2年前
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