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いつまでも散歩していたい故郷

今はなかなか帰省できないので、故郷の街をブログを振り返って散歩してみた。

①山を眺めて

駅から電車を降りて、歩き始めると、
北側にみえる山々。小学校の校庭から毎日見えた。その山に遠足で登るのは、3年生だったかしら。遠足当日、リュックサックにおにぎりやバナナを入れて、休憩をひたすら待ち侘びて、登り切った後は目の前に広がる海がまぶしかった。



②東方面

なつかしくてたまらなくなるのは、小学校の校庭のブランコに乗りながら眺めた海。大好きな休日の昼下がり、日差しを浴びて空へ向かってブランコをごくのは、おかっぱ頭の私とMちゃんだったかな。


③西方面

中高生の頃、ここから見えるよ、と友達に誘われて、隣町の花火大会を見に行った海。見上げた夜空に大きく開く花火、遠くには温泉街の灯りがたくさん光っていた。

そういえば、この近くに大きな芝生の庭のある別荘みたいな素敵な家に住んでた友達がいた。数年後、お父さんの会社の経営が行きづまり引越しして行った。その時もらった手紙には、つらい胸の内が綴ってあって、、、。


④半島の先端

小学生の頃、磯遊びや初日の出を見にに来た海。
何年かぶりに、兄さんときたら遊歩道が整備されていた。兄は今は、脳に障害が残り、ゆっくり休憩したり、しばし眺めたりすることはない。釣りや潜りが趣味だったから、海の思い出は数知れないだろうに。今はアイスクリームを食べてくるほうが楽しみのようだ。




⑤北東方面

冬はここから見る海が一番綺麗だ。磯料理で有名なお店がある。安くて新鮮な魚介がたくさん食べられる。でも、いつも混んでいた。

一度だけ、息子や娘を連れてきたことがあった。大きな船盛りの中の飛び切り新鮮な伊勢エビやタイ、アワビを食べた。息子は海を見ながら歩いていきたい、と言って1人で帰って行った。小学生の頃、何度か釣りにきたのを覚えているだろうか。



⑥港


そして、幼い頃父と散歩した、長い長い坂道を登り切ったところから見えた海。父母の帰りを待ちながら、ナズナやカタバミを摘んでままごとをして遊んだ広場も近い。




画像の処理や保存がたやすくでき、この風景をこうして時折、眺めることができる今は、以前より海や故郷を身近に感じることはでき、潮風やカモメの鳴き声もいつも一緒のような気がする。


でも、この街の風景がいつまでも変わらずにいてほしい。そして私はまた、あれこれと思いを巡らせながら、ここを散歩できるといいと心から思う。

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