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「〇秒に1個売れてます」が怖い

広告の「〇秒に1個売れています」といった表現、バイバインみたいですごく怖い。

バイバインとは、ドラえもんの道具の中でも特に恐ろしい道具として有名だ。
バイバインは液体をかけたものが5分後に個数が倍になる。このバイバインをのび太が栗まんじゅうにかけた結果、まんじゅうが無限に増え続け、処理しきれなくなってしまった。ドラえもんは仕方なく、増殖し続ける栗まんじゅうを宇宙に送る、といった話だ。

5分後に2倍になるので、最初に10個あったら5分後に20個、10分後に40個、60分後には40,960個になってしまう。。。もしバイバインを濃厚豚骨ラーメンにかけてしまったら世界中がベトベトの豚骨まみれになる。生キャラメルなら、街中甘い匂いでアリや虫がわんさか発生しているはずだ。無限に増え続けて世界が押しつぶされる想像をすると、非常に恐ろしくなる。

広告の「〇秒に1個売れています」も同じ想像をしてしまう。

例えばアリエールのジェルボール3Dは、0.3秒に1個売れているらしい。つまり1秒で約3個、秒針が1周する頃には約180個売れている計算となる。

「0.3秒に1個売れている」という表現を見ると、0.3秒に1個バイバインでジェルボールが増えるような映像が頭の中で再生される。たった1秒で3個になり、1時間で10,800個に増え続ける。1日経ったら、、、ジェルボールの海に囲まれて身動きが取れなくなっているのに、ジェルボールは0.3秒に1個と永遠に増え続けている。。きっと1年もたたないうちに、ジェルボールに世界は滅ぼされるのかもしれない。。。

「〇秒に1個売れている」と書けば、すごく人気がある商品だとは伝わる。でもバイバインで永遠に増え続ける映像が浮かんで、すごく恐ろしい(私だけ??)。バイバインを想起させる広告文は禁止される法律でもできてほしい。。。

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