見出し画像

インプットしたハリウッド映画の脚本術で脚本を書いてみる⑧音楽の歌詞を読解する

お疲れ様です
昨日、リトルミスサンシャインを見終わってどう自分の作品に活かすべきかを考えております、脚本家の岩崎です

〇前回までは・・・

 僕が学んだハリウッド映画で使われている脚本術を皆さんにシェアしながら実際に執筆する様子も発信しております。その過程で小説、脚本など物語を書くことに興味のある人のお役に立てたり、脚本が映画になるまでの裏側を皆さんにお届けできればと思います!
 そして、前回からはLL'Arc〜en〜CielのDriver`s Highの歌詞に基づいた脚本を書くことになりました。〆切は3月15日(もう1週間しかない💦)
前回の記事はこちら↓

〇こういうお悩みをお持ちならこの記事をぜひ読んでください

・読解力が何かを分かっていない
・脚本を読み解く力を育てたい

○歌詞を読解する

 音楽の歌詞に基づいた物語を書く上で大事なのは歌詞を読解することです。読解というのは歌詞を理解するだけでなくそこに書かれていることから背景を理解することです。

 それを実際にやっているのがこちらの動画です。興味のある方は動画を見てもらうとして、やってることの要点だけを抜き出して下で説明しますと、「文字に書かれていることから自分なりの解釈を交え、その文章を過去と設定を想像する」というものをこの動画ではやっているんです。

○実際にDriver's Highを読解してみる

 それでは実際にDriver`s Highの歌詞を読解していってみましょう。

熱くなった銀のメタリックハート
導火線に火をつけてあげる
不思議なほおどハイな気分さ
砂埃を巻き上げて行こう

Driver`s High 作詞:hyde 作曲:tetsu 1999年

「熱くなった銀のメタリックハート」

これを見て僕がイメージしたのは「闘志に火がついて熱くなった鉄のような心」でした。つまり普段は心が死んでいるのだが、何かをきっかけに闘志に火がついた、という感じです。

「導火線に火をつけてあげる」


 導火線の先にあるのは「爆弾」だと仮定し、導火線の火が爆弾に達すると当然、木っ端みじんになって死にますよね。つまり死の秒読みが始まっているわけです。

「不思議なほどハイな気分さ」

 これも想像ですが、死が迫っていると分かった主人公はもう吹っ切れてしまい、「好きにやってやろう」というハイな気分になってきたのだと僕は想像しました。

「砂埃を巻き上げて行こう」

 これは主人公が何かを運転しているのは砂漠もしくは砂埃が巻き上がるような場所であることが想像できます。ただ、日本で砂漠というのはなかなか難しい気がするな・・・

 ここまでで僕の頭に浮かんできたのは「死を宣告されたロボットのタクシードライバー」でした。普段の仕事に全く生きがいを感じることができない毎日を送っていると突然、死の宣告を受け、吹っ切れた彼は車を飛ばしていく、みたいな感じです。

一旦、今日はここまでで!
続きの歌詞も読解をしてまいります!

みなさんはこの歌詞からどんな物語を想像しました?

下書き(自分用なので読まなくて大丈夫です)

一部のファンではこの曲は特攻隊の心情を歌った曲という説があります。ただ、僕は別の解釈もしたのでそれをお話ししながら物語を描いていければと思います

1 タクシードライバーがいた
2 会社が倒産し、クビになることが確定する。死ぬ前に何をしようかと思っていると強盗に遭い、殺されないために逃亡を助けることになってしまう
3 一度は逃げおおせるが結局らなんのために頑張ってるのか分からないドライバーに強盗がセックスをしたいという欲求を引き出す
4 やる気になったドライバーは警察に危害を加えてしまい、逃げる身となる
5 無事に強盗を目的地に送り届ける
6 しかし、自分がロボットであることを突きつけられ、夢が叶わない現実を知り、死ぬことを考える
7 そして、自分の正体は前世で犯罪を犯した人間であり、その罰としてタクシー運転手をさせられていたことを知る
8 来世で今度こそ結ばれることを約束し、タクシーは絶壁に向かって車を走らせる

僕の体験から世間に伝えたい意見。
死ぬことを知ってから生きることが始まる
人生の運転手は自分。責任を取れる選択をしろ。
The harder your life is the better it is.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?