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息子の発達と成長

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3歳の時に軽度知的障害と自閉傾向の診断を受けた次男の、発達や行動に関する記事です。経験したこと、感じたこと、現在困っていること、将来への不安と希望、など。
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#療育

私の記事が、不安なあなたに寄り添えていますように

2022年の「#noteまとめ」。なにげなく自分の記録を開いてみてめちゃくちゃ驚きました。 「2022年によく読まれた記事」。1位と2位の記事は、たくさんスキをいただいたという認識もあり、納得だったのですが。 想定外だったのは3位。これは私がnoteを開設して、自己紹介の次に書いた記事。投稿したのは2020年9月です。2020年の記事が今年3番目に読まれていたの?! 私には息子が2人いて、下の子は幼稚園入園前に軽度の知的障害と自閉傾向があると診断されました。 私のno

「がんばったね」その優しい言葉に思うこと

次男が卒園した。 幼稚園と並行して療育センターに通っていた彼の、ふたつの卒園式。 式のあいだは静かだったものの、その我慢が退場後に爆発した幼稚園の卒園式。 開式直後から終始大荒れだった療育センターの卒園式。 ・・・次に控えるのは小学校の入学式。今から覚悟している。 そんな息子に対し、多くの先生からかけてもらった言葉が「がんばったね」である。特に療育センターの卒園式では、声をかけてくれたすべての先生がこの言葉を言ってくださったのではと思うほど、たくさんの「がんばったね

ふたつの卒園式を終えて

次男の卒園式が終わった。 幼稚園の卒園式。先生に付き添われながらも静かに座っていた。証書を受け取りに行くときは恥ずかしいのかくねくねしていたけれど、逃げなかった。 式が終わり、子どもたちは先に教室に戻り、親たちは会場に残り先生の話を聞いたりスライドを鑑賞したり。その後、子どもたちが待つ教室へ移動。 移動・・・したものの、我が子の姿を見つけることができない。先生いわく、教室に戻ってから大かんしゃくを起こし脱走、今は他の先生と外にいるので、戻ってくるまで待ちます、と。 流

成長よりも大切なこと

幼稚園のお迎えのときに先生から聞いたのですが、息子が園庭でお弁当を食べたいと言い出したそうです。 担任の先生に了解をもらって、だれもいない園庭で、加配でついてくださっている先生とふたりきりでお弁当を食べたとのこと。 そして、食後はそのまま先生と、だれもいない園庭で遊んでいたそうです。 大好きな先生との園庭デート。きっと、普段他の子たちがいる中で先生と過ごすのとは違う特別感があったことでしょう。 発達に遅れがある息子。年中の終わり頃までは、幼稚園ではとにかく周りの子から

「4歳の壁」が教えてくれたこと【#我慢に代わる私の選択肢】

たまたま、その日は息子の誕生日だった。 一年前のある週末。私は夫と息子と一緒に、幼稚園と並行して通っている療育センターに来ていた。担任の先生との面談のためだ。 最近の療育の振り返りと今後の計画。予定していた話が一通り終わったあと、私は先生に、最近息子との生活がつらくて、と切り出した。 ちょっとした愚痴のつもりだった。つらいのは間違いなかったが、そこまで切羽詰まっていた自覚はなかった。なのに、話しだしたら止まらなくなった。 ママ本当につらそうだから、と先生がソーシャルワ

大きな「二往復」

先日の私と次男との会話。 次男「おかあさん、ティッシュはどこ?」 私「ティッシュなくなっちゃった。ほら(空になった箱を見せる)」 次男「新しいティッシュ取って」 私「はーい、ちょっと待っててね」 新しいボックスティッシュを取りに行きながら、ハッとしました。なに今のスムーズなやりとり。会話のキャッチボールが二往復したよね?と。 自閉傾向ありとの診断を受けている、現在5歳の息子。言葉でのやりとりを含むコミュニケーション全般が苦手です。 誰かに聞かれたことに対して返事をする

人と関わって伸びていく

年長の次男。就学先決定に向けて学校見学や面談が進んでいます。 先月、総合教育センターというところに就学相談に行きました。普段困っていることや就学に際して心配なことなどについて私が面談している間、息子は別室で課題に取り組みました。 そのときの様子や、息子に対する担当者さんの印象、そして就学先選びの助言など、後日電話で詳細な説明がありました。 ひとつひとつの課題に対し、できたかできなかったかだけでなく、どういう反応だったか、どう手助けしたらできたか、など丁寧に教えてもらいま

「わからない」がわからない

3歳くらいの頃はこちらが何を話しかけてもオウム返しばかりだった息子。5歳半を過ぎた現在、自由会話はまだ難しいけれど、こちらの質問に答えることはだいぶできてきました。会話のキャッチボールっぽいことができたときは、しみじみと嬉しくなります。 とはいえ、うまく答えられないことも多いです。5W1Hでいうと、「なぜ」と「どんな」はさっぱりダメ。「いつ」についても、「今」か「後で(=今じゃない)」の2択で答える質問だったら答えられるけれど、それ以外はできない。 そして、それ以上に気に

ラン活に手がつかない

タイトルのとおりです。来年入学する次男のランドセル選び。幼稚園のお友だちは誰に聞いても「もう買ったよ」という返事がきます。うちは、というか私は、まったくやる気が出ず。 5年前の長男のときも、やはりやる気は出ませんでした。周りでランドセルの話題が出始めたのに焦ってカタログは取り寄せたし、展示会にも行きました。でもだめ。何にこだわればいいかわからない。周りのママたちはなぜあんなに熱心になれるのか。ぶちまけてしまえば、どうでもよかった。 幸い、テレビっ子だった長男は、CMに影響

子どもの将来に望むこと

現在、息子の就学に向けていろいろ動いているところです。入学後のことを考える中で、この子は将来どんな大人になるのか、私はこの子にどんな大人になってほしいのか、と思ったりします。数年先のことでさえ、健常の子とどれくらい違いが出ているのかなどピンとこないのですが、今時点での私が息子の将来に望むことを残しておきます。 ・ささやかなことでいいから、社会の役に立っていてほしい。隣の人を笑わせる、ぐらいのささやかなことでも。 ・(息子の特性として難しいのかもしれませんができれば)自分以

言語化が大事

療育児の次男は現在年長。就学先決定に向けた活動の真っ最中です。 すでに学区の小学校の支援級と支援学校の見学を終えました。来月以降、総合教育センターや学校との面談等を経て、就学先が決まるらしいです。 面談では、就学にあたり心配な点、こういうフォローを必要としている、など、伝えることになります。事前に現在の子どもの様子を細かく聞かれた質問用紙に回答を記入したのですが、書きながら、伝えたいことを正しく伝えるのは難しいと思いました。 例えば、ことばがどれくらい出ているか、という

幼稚園入園・療育開始までのこと(続き)

時間が空いてしまいましたが、前回の続きです。 発達検査~結果を聞く 入園前の1月、初めての発達検査。午後だったので少し疲れ気味だったかもしれません。良くも悪くも、普段どおりの彼の姿を見てもらえたと思います。 2月後半、結果を聞くために再び療育センターへ。発達指数(DQ)は中度に近い軽度。さらに自閉症の傾向ありという診断でした。そして、年少になる4月から療育センターの週1回の親子クラスに通うことを提案されました。 後日、プレの先生から、診断がついたとき私はどんな気持ちだ

幼稚園入園・療育開始までのこと

次男は現在幼稚園の年中。昨年4月、幼稚園入園と同じタイミングで療育をスタートしました。それまでのことを少し書いてみたいと思います。 誕生~2歳頃息子が生まれたのは出産予定日の当日。前の日の夜に破水、入院したものの、一晩明けてもまったく陣痛が来る気配がなく、促進剤を使って出産しました。今思えば、この生まれ方もマイペースな彼らしい。 大きな赤ちゃんで、首座り、寝返り、腰座りもとても早かった記憶があります。初めての発語は1歳前後。「まんま」ってしゃべった・・・と当時は思っていた

私のこと

はじめまして。yukiwaです。 私には息子が2人いますが、年中の次男は発達に遅れがあり、療育に通っています。入園前に受けた発達検査で、軽度知的障害、自閉傾向有り、との診断を受けました。 わが子が障害児であることについて、そこまで思い詰めてはいないつもりなのですが、それでも気がつけば次男の発達のことを考えています。現在の困りごと、将来への不安、望むことなど、常に頭の中をぐるぐると回っている状態です。文章にすることで自分の考えや思いを整理したく、noteを始めてみることにし