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大きな「二往復」

先日の私と次男との会話。

次男「おかあさん、ティッシュはどこ?」
私「ティッシュなくなっちゃった。ほら(空になった箱を見せる)」
次男「新しいティッシュ取って」
私「はーい、ちょっと待っててね」

新しいボックスティッシュを取りに行きながら、ハッとしました。なに今のスムーズなやりとり。会話のキャッチボールが二往復したよね?と。


自閉傾向ありとの診断を受けている、現在5歳の息子。言葉でのやりとりを含むコミュニケーション全般が苦手です。

誰かに聞かれたことに対して返事をする、それを2回3回繰り返す、という意味のキャッチボールならこれまでもできていました。でも、息子が何か言って、他の人がそれに答えて、それに対して彼がさらに何か言う、ということはなかったと思います。相手の返事に満足すればそれ以上何も言わないし、満足のいく返事でなかった場合は最初の質問を繰り返す、というのがパターンでした。

何気ないやりとりだったけれど、この二往復は大きな一歩。後からじわじわ感動が湧いてきました。


ここ数ヶ月、幼稚園や療育の先生に「ことばがすごく増えましたね!」とよく言われるようになりました。嬉しい反面、語彙の増加がコミュニケーションの向上につながっているように思えなくて、モヤモヤもありました。

「たくさんおしゃべりするようになりましたね!」とも言われたけれど、絵本の台詞など場面と無関係な突拍子もないことばかり言うから、複雑な気持ちでした。

大丈夫、ちゃんと成長している。大丈夫。


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