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大切な人をなぐさめる「大人の物言い」

おはようございます!ビジネス作家の臼井由妃です。
「なぐさめの言葉」には、その人の教養や品性、心のありようなどが如実に現われます。

さりげなく「なぐさめの言葉」が伝えられる人は、信頼され尊敬を集める。スマートに人をなぐさめられるあなたならば、仕事も人間関係もうまくいくといっても、過言ではありません。
それほど「なぐさめの言葉」には、人間性が出るのです。

落ち込んでいる相手やトラブルに見舞われた方を前にして
「大変な目にあいましたね」「大変ですね」と言う方は多いものです。
確かに「大変な経験」をなさった、あるいはその渦中にあるのですから「大変」という言葉を使うこと事態、間違いとはいえません。

しかし、立場を変えて考えてみましょう。もしあなたが「大変な目にあいましたね」や「大変ですね」と、言われたらどう感じるでしょうか?

なぐさめてくれているのは分かるけれど、所詮、他人事。「社交辞令」のような感覚を抱く方も、いらっしゃるでしょう。極端にいえば「口先だけのなぐさめだ」と、受け取る方もいらっしゃると思います。

私自身、亡き夫の借金返済に奔走していた時に、事情をあまり知らない方から「いやぁ~臼井さん、大変な目にあいましたね」と、含み笑いをしながら言われたことがありました。

黙っていると「外れくじをひいただけですよ、頑張ってください」
励ましの言葉のつもりでおっしゃったのでしょうが、私は不安や戸惑いだらけで、落ち込みの極致でしたから、なぐさめも励ましの言葉も、「ナイフ」で心をえぐりとられるような痛みしか覚えなかったのです。

「他人の不幸は蜜の味というけれど、こういうことなのかな?」とも思いました。悪気がないのは分かりますが、落ち込んでいる相手をなぐさめたいときには、細心の注意を払う。簡単に「大変ですね」「大丈夫ですよ」で、片付けてはいけないと思うのです。

適切な言葉が見つからないならば、黙って寄り添い相手の話を聴いて差し上げるほうがいい。相手が同性ならば、背中をさすったり優しく手を握るほうがいいとさえ思います。

なぐさめの言葉で傷ついてから、私は「大変ですね」は、全く使わなくなりました。落ち込んでいる相手をなぐさめる時には

「お気持ち、お察しします」「心からお察します」と伝えています。

「察する」とは、相手を思いやることです。さらに「私でできることがあれば、遠慮なくおっしゃってくださいね」と、添えています。
「私でできることがあれば、遠慮なくおっしゃってくださいね」は、相手の気持ちに寄り添ってあげること。

さりげないですが、このひと言で相手はどれだけ救われるかしれません。
(明日に続く)
~黙って寄り添い相手の話を聞いて差し上げるだけでもいい~
最後までお読み頂きありがとうございました。臼井由妃

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