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■利益を出すために初めに見るところ■

~中小企業向けに、本屋に並んでいる本には書かれない会計・試算表の話をしています~

利益を出したい方はどのくらいいますか?

これ以上利益出したくない、利益が出過ぎて困っている、そんな方はおそらくいないかと思います。
これ以上お金はいらないって方はもしかしたらいるかもしれません。
しかし、お金はいらなくても利益は出したいと思っているのではないでしょうか。

■利益を出す方法は2つしかない

利益を出すためにはこの2つの方法しかありません。
・売上を上げる
・経費を少なくする

利益を出すためにはこの2つですが、大事なのは経費を少なくするということです。
なぜなら、同じ利益を出すならば売上を上げるより経費を少なくする方が簡単だからです。
なぜかと言うと、売上を上げると人が必要になってきたり、広告を出したが売上が思ったように上がらないことがありますが、経費を少なくすることは、買うところを安いところにしたりなどで、売上を上げるより時間と労力がかかってこないからです。

■決算書、試算表で初めに見るところ

そして試算表や決算書において、見るべき数字があります。
それは【原価】です。ここを必ず見ていきましょう。
試算表や決算書において【原価】が一番重要な数字になってきます。

どのくらい原価を見ることが重要かというと、あの自動車のトヨタでは、「利益の95%以上は原価企画で決まる」と言われています。
原価を管理してきたことにより、愛知県のトヨタは日本のトヨタになり、今や世界のトヨタとなっています。原価を制するものはビジネスを制すと言っても過言ではないのではないでしょうか。

それくらい原価と言うものは大事です。
それでは原価とはどのようなものか。
それは売上に連動する仕入、外注費、広告費等です。

例えば、amazonで何か物を売ろうと思った時、商品をどこからか買ってくる必要があります。その支払いのことを「仕入」と言い、その仕入を「原価」と言います。

逆に原価にならない支払いはどのようなものかと言うと、例えば家賃の支払いです。
この家賃の支払いは、売上に関係なく支払いが必要になってくるものです。
そのような支払いは原価ではありません。

原価の中に広告費があるけどなぜ?と思った方がいるかと思います。
この広告費を原価としたのは、情報を売っているところは広告費をかけたらそれに伴って売上が伸びるので原価としています。

この支払いは原価である、原価ではないと決まっているわけではありません。
大枠は決まっていますが、自社でこの支払いは売上に紐づく支払いとなればそれを原価にしていけば大丈夫です。

■なぜ原価を初めに見るのか

1.売上を上げても、売上が上がった分が利益とならないため
2.売上に対する費用の比率が総じて高いため

この2つの理由がある為原価を初めに見なければなりません。

■原価が一番重要な2つの理由の解説

それでは原価が重要と言われている理由の
1.売上を上げても、売上が上がった分が利益とならないため
2.売上に対する費用の比率が総じて高いため
を解説していきます。

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