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あなたの得意はなんですか?

先日、大学時代お世話になっていた先生に会ってきた。
スペイン語を教えてくれていたスペイン語圏出身の先生で、会えばいつも他国の料理を食べに行く。
今日のご飯はタイ料理。

会う頻度は数ヶ月に一度で、前回先生に会ったのは去年の夏頃だろうか・・・
テーマになるのは大体決まって「生き方について」

去年の2月に祖父を亡くした私は仕事との向かい方に悩んでいた。
幼い頃両親が離婚。父と妹と祖父母と暮らすようになり、父が仕事の間ずっと一緒にいてくれたのはいつも祖父母。
私にとっての「おとうさん」と「おかあさん」だった。


実家はとても田舎の方で、田舎特有の行事などをきっちり、必ず家族みんなで集まって行う家だった。

大学進学を機に祖父母の家を出て、そのまま都会で販売の仕事に就いた。
企業や働く場所にもよると思うが、多くの販売職は世間が休みの日は出勤。

“イベントの時は必ず家族揃って”

それを叶えるのがだんだん難しくなったが、祖父は特に「どうしても帰ってきて欲しい」という気持ちを持っていた。

「今年は帰ってくるか?」「正月くらい帰って来い」
毎年毎年繰り返し言われていたのを覚えている。

結局実家を出て就職してから、祖父の希望を叶えることはできないまま祖父は亡くなった。


今まで仕事に一生懸命向き合ってきたつもり。

最後まで祖父のお願いを叶えられなかったこと
ものすごく、後悔した。

仕事と向き合うことに精一杯で、家族と向き合う時間取れていなかったと気づいた。


なんであの時、家に帰らなかったのか?
なんでめんどくさがって電話に出なかったのか?
なんで向き合う時間を作ろうとしてこなかったのか?


この出来事がきっかけで、仕事のやり方について考えるようになった。

今回先生に会った時、家族のこと、自分のキャリアのこと、今の販売の仕事のこと・・・たくさん話したが、先生にされた質問で特に引っかかったものがある。

「あなたの得意は何ですか?」

私はこの質問には自信を持って答えられるものがなかった。
先生は「得意や好きなものに答えがあるかもしれない」と聞いてくれたのだろうけど、余計悩まされることになった。
今まで自分なりに一生懸命仕事に取り組んで来たけれど、自信を持って自分の武器はこれだ!と示すことができなかった。

きっと「本当は得意なのにそれを排除して苦しんでいるだけなんじゃないの?」と言われることがあっても、他人にとっての自分の強みも自分の求める得意に値しないのが悔しい。
自分自身も認める得意(武器)が欲しい。
自信を持ってこれ得意!と言えるような前向きな人間になりたい。


人生100年時代。
キャリアは仕事のことだけではなくて、人生での経験そのもののことを言う。

20代の今の自分はまだこの質問の答えが見つけられていない。

「あなたの得意は何ですか?」
自信を持って答える人間になれるようなキャリアを積み重ねていきたい。


夜だから。
夜なので。。


みなさんの得意は何だろう




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