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佐藤正午さん「ファンならではのネタ」を私に語らせてください 「月の満ち欠け」映画化記念に「登場人物相関図」を作りました。
佐藤正午ファンなので、何度も何度も読んでいる作品です。 ストリーのおもしろさもさることながら、その文体を追うだけで幸せな気持ちになれます。 正木瑠璃が公園の砂場で佇んでいたり、小山内瑠璃が「黛ジュンの夕月」を口ずさみながら校庭の鉄棒よりかかっていたり。 そのひとつひとつの文章が、まるで映画のスクリーンのよう。 だから自分なりの映画シーンを何度も頭の中に思い浮かべていました。 「シャフトのアニメだったらこんな感じになるだろうな」などとアングルまで考えてみたりしてw そんな「月の
佐藤正午さん「ファンならではのネタ」を私に語らせてくださいその5:「月の満ち欠け」の編集者の坂本政謙さんが岩波書店の社長に就任しました
「月の満ち欠け」の編集者である坂本政謙さんが、岩波書店の社長に就任される。吉報だ。いてもたってもいられなくなって、お祝いのムービーまで作ってしまった。もともと佐藤正午さんのファンであった坂本さんは18年前に執筆のお願いに佐世保を訪れる。「待ちます、いつまでも」と、他社の原稿があがるのを待ちながら、エッセイ「ありのすさび」などを出版。そうして2017年に「月の満ち欠け」が出版され、直木賞を受賞した。伝説はいくらでもある。サイン会前のレストランで「直木賞をとりましょう」と言って作家にたしなめらりたり、あげくは直木賞の授賞式で原稿の代読をさせらりたり。そんな坂本さんのすごいところは「この作家にぜひ描いてほしい」という自分の思いを、長い年月をかけてを貫いたことだ。佐藤正午は「知る人ぞ知る」作家だった。それを直木賞作家におしあげたのは坂本さんだと思う。ただただ素晴らしい作品描いてほしいという、とてつもない情熱。サイン会のあとの記念撮影のときに作家はこう言う。「坂本くんもいっしょに撮って」。ここにもまた編集者の力をリスペクトした作家の愛を感じた。愛には愛で返せ、だ。わたしもいちファンとして、いてもたってもいられず愛をこめて動画を作りました。坂本さん、岩波書店社長就任おめでとうございます!