映画「鳩の撃退法」を見てきました!佐藤正午さん。ファンならではのネタをわたしに語らせてください6
好きな作品が映画化されるときの気持ちって、みなさんはどんな感じですか?
「おもしろかったらお得だろうけれど、おもしろくなかったら、ひどくがっかりするにちがいない。だから、最初から期待はしない」。
わたしはそんな感じです。
「こんなものが映画になるのか?」と思われるほど難解な時系列の「鳩の撃退法」。
映画にできるわけがない。
できたとしても期待通りなわけがない。
などと言い聞かせ、自分の期待感に自分でブレーキをかけながら、今日までの日々を過ごしてきました。
たまたま今日は仕事が休み。開演の待ち時間にパンフレットを買ったあたりから「爆ぜる心臓」になってしまいました。
「パンフレットの表紙」はトップの画像です。文庫本的な表紙がとても素敵。 「月の満ち欠け」に続く、文庫本シリーズですね。
さて。内容について、いろいろと語りたいのですが、ここでネタバレするわけにもいきません。
ロケは富山市と、まったくそこは違いますが、ストリーについては「何かを大幅に省略してる」感じがまったくありませんでした。
むしろ「その匂い、その気配は文脈の中にたしかにあったはずなのに、まったくこういう側面から見てなかった」部分がクローズアップされた印象。
この複雑な小説の中に、この光る道筋を見つけ、映画にしたタカハタ秀太監督に大拍手です。
幸地ヒデヨシ最高だった! ヒデヨシ、わたし、泣いてしまいました。セリフがすごく素敵でした。
倉田健次郎めっちゃカッコ良かった! 健次郎ファンのわたしも大納得の演技だった。
鳥飼なほみもよかった。
そして、だいすきな沼本(ぬもと)も最高!
床屋のまえだも、房州老人も、みんなすてき!
ラストに「氷の世界」が流れてきたときはシビレた。
ああ、もう、こんな感想ですみません。
強いて言えば「つがいの鳩の行方」はもともとが複雑な話なのですが、これがうまく伝わるかどうかがちょっと心配ではあります。
ああ、もともとあまり映画見る方じゃないけれど、今日はわたし、おやすみでよかった。いい映画をゆっくり見れて、本当に幸せになれました。
音楽も本当、よかったです。
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