Yuki Satoh

小説とかエッセイとか短いものを書いてます。わけわからない感情をゆっくり書いていくと「あ、こんな感じなんだな」って腑に落ちることがあります。ここは、そんな「わけわからないもの」置き場。プロフィール。https://note.mu/yukisatoh/n/n3cdaf3d83674

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小説とかエッセイとか短いものを書いてます。わけわからない感情をゆっくり書いていくと「あ、こんな感じなんだな」って腑に落ちることがあります。ここは、そんな「わけわからないもの」置き場。プロフィール。https://note.mu/yukisatoh/n/n3cdaf3d83674

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    • ミドリの森

      ずっと前から書きためていた連作短編です。ノワールを描きたかった。すごいスロースピードで更新していたものです。ここがまとめ置き場

    • Care Manager Note

      仕事のうえで思ったことなどを描いています。でもぜんぜんお役立ち情報ではありません。為念

    • 短編小説、エッセイ、その他自分の描いたもの

      物語が中心です。おもに短編小説。

    • 佐藤正午さん「ファンならではのネタ」を私に語らせてください

    • 忘れたくない本のおぼえがき

      感じるもののある本の、感じたところを記録しています。

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    「ミドリの森9」 ナコ5

    ※ 書きかけの小説を少しずつアップしています。 完結させるためのエネルギーにしたくて。 連作ですが、一話ずつ読めます *     *     * 短く息を吸い、そして呼吸を止める。 空気の流れがなくなり真空が広がった。 磨きあげて、色のないわたしの爪。 そこに、あの日の淡いブルーの空の色を一気に塗った。 金曜日。 休暇を終えて仕事に出て、ひさしぶりに、ミドリさんとわたしが顔を合わせ、そして遅番のサトミが揃った。 平日だし、休憩時間を長く取っていいから、まず自分の爪をきれ

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      • 再生

        3年ぶりの花火大会

        ひさしぶりの花火観覧。ロケーションのよい我が家にひさびさの家族や友人が顔を出してくれた。人と会って話すってすごいね。それぞれの胸にやどった多幸感の記録として。そしてiMovieもときどき使ってみないとすっかり忘れちゃうので。

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        • 「両手にトカレフ」・ブレイディみかこ

          「両手にトカレフ」は「ぼくは「イエローでホワイトでちょっとブルー」でおなじみの、ブレイディみかこさんの小説です。 イギリスの貧困家庭に育つミアが、図書館でホームレス風の男に「君のような女の子が読んだらおもしろい本だと思うよ」と「金子文子」の本を勧められる。 金子文子は日本のアナーキスト、らしい(私は知りませんでした)。 そして「金子文子」に対してなんの先入観もないミアは、彼女の自伝に心惹かれてゆく。 ミアとチャーリーの母親はアルコール中毒。 二人はゾーイのカフェで提供され

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          • 耳と「教場」

            「聴力弱いですよね」と、アレルギーと呼吸器でお世話になりはじめた主治医に言われて驚いた。 聴力検査でひっかかるほどではないけれど、言葉など音として判別できないことが多く「自分は聴力は弱いにちがいない」とひそかに思っていたからだ。 「右の耳を前に出して聞くという動作が身についています。左の方が弱いんでしょう。でも、大丈夫。アレルギーの治療をしていくうちに聴力も戻りますよ」。 これからダニアレルギーの治療をはじめるという時期だった。 「この人を信じて治療しよう」と思ったわけではな

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              3年ぶりの花火大会

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              2日前
              • 「両手にトカレフ」・ブレイディみかこ

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                2週間前
                • 耳と「教場」

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                  1か月前

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                • ミドリの森

                  • 9本

                  ずっと前から書きためていた連作短編です。ノワールを描きたかった。すごいスロースピードで更新していたものです。ここがまとめ置き場

                • Care Manager Note

                  • 10本

                  仕事のうえで思ったことなどを描いています。でもぜんぜんお役立ち情報ではありません。為念

                • 短編小説、エッセイ、その他自分の描いたもの

                  • 8本

                  物語が中心です。おもに短編小説。

                • 佐藤正午さん「ファンならではのネタ」を私に語らせてください

                  • 10本
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                  感じるもののある本の、感じたところを記録しています。

                • 舌下免疫療法日記(ダニのエキスを飲むわたし)

                  • 8本

                  ダニのエキスを飲むというおそろしい治療をはじめました。民間療法でもなく、保険適用のちゃんとした治療です。これは、副作用とか薬の減量とかの備忘録です。

                • ミドリの森

                  • 9本

                  ずっと前から書きためていた連作短編です。ノワールを描きたかった。すごいスロースピードで更新していたものです。ここがまとめ置き場

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                • 舌下免疫療法日記(ダニのエキスを飲むわたし)

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                  ダニのエキスを飲むというおそろしい治療をはじめました。民間療法でもなく、保険適用のちゃんとした治療です。これは、副作用とか薬の減量とかの備忘録です。

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                  • 「何この日本!?」的な「マリアビートル」映画化に今朝から頭がついていけない。ブラッドピットってまじですか?

                    伊坂幸太郎の「マリアビートル」が映画化されるという。 主演はブラッドピット。 いやはや、この予告編だけで頭がくらくらしました。 どういう作品になっているのか、まったく想像できません。 かなり好きな作品であったことは記憶にあるのけれど、詳細までは覚えていない。そこは「伊坂幸太郎の備忘録」の出番でした。 わたしは伊坂幸太郎の読んだ作品はすべて「備忘録」として記録しているので(noteをはじめる以前から)。 調べてみたらあっさりと出てきました。 これは2010年読了後に書いた感

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                    • うまく言えないことを説明するのはむつかしいけれど「同志少女よ、敵を撃て」のターニャの言葉が代弁してくれた話

                      「同志少女よ、敵を撃て」は本当に素晴らしい作品でした。 最初の頃は「脳内がスナイパーになるような研ぎ澄まされた感覚」を楽しんでいたのですが、戦争の悲惨な部分を「母国の男性兵士の暴行」や「戦後の自分たち狙撃兵のこと」まで事細かに描かれていて、本当に読み応えがありました。 そして、それと別に最近モヤモヤと考えていたことがあって。 看護師の「ターニャ」のぶれない姿勢から、とても納得できる答えをもらったような気がして。 忘れないうちに、このことだけは書いておこうと思います。 こと

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                      • きちんと雇用と給料アップをしてくれる人にわたしは投票したい

                        社保つき非正規は気楽だったけれど、正社員になったら、給料がちがいすぎてびっくりしました。 短時間勤務だと取りづらかった有給だって、正社員が取りやすいことがわかった。 でも、それでも同年代の男性とは雲泥の差です。 給料って男女差もすごいよね。 休みがとれなかったり、給料が安かったりする人の雇用が安定すれば、もっとみんな無理せずに働ける。 そして、すごく子供が小さくて大変なときは、きっちり休んだり、ちょー短時間にしたり。 物価もあがってきたし、賃金の話をしてくれ

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                        • 「マイクロスパイ・アンサンブル」(伊坂幸太郎の備忘録)

                          *幻冬舎の特設サイトより:猪苗代湖で2015年から開催されている音楽フェス「オハラ☆ブレイク」のために、伊坂幸太郎さんが毎年書き続けた短編「猪苗代湖の話」。会場でしか手に入らなかった7年分の連作短編が満を持して書籍化! とのことで7年分の、ミクロワールドと会社員のワールドを読みました。 読んだ感想は「とてもしあわせだった」です。 コンサート会場って、特別な思いがあふれているような気がします。 「そこに行けば普通のことがすごいことにみえる」みたいな世界。 ワクワク感。 ここ

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                          • 旅の脳内物質

                            奈良に行くことにした。 奈良に住んでいる子供ともう2年も会えていない。 今だったら大丈夫、そう思って週末に行った。 だが今日は、PCRの陰性が確認できるまでは出社禁止と言われ、思わぬもう1日の休みができた! (介護関係なんで、そのあたりは厳しい) なので、そういう理由で平日の昼間っから旅日記を書いている。 京都から奈良まで大阪からのルートしか考えてなかったけれど、京都からのパックしかなかったので、京都からの移動にした。 平城京を車窓に見るとやはり感動する。奈良は広い。だ

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                            • 人間には間違ったことを言う権利がある。あと、たとえ相手を傷つけることがわかっていても、自分の言わなければいけないことを言う権利だってある

                              会社の近くの駐車場をいくつか借りあげてもらってましたが、今のところが一番気に入っていました。 近隣の駐車場ふたつがだだ広く繋がっていて、道路じゃないところをふらふら通って会社まで行けるのです。 道路は交通量多くて歩道がないので、駐車場通り抜けは天国天国。 ところがそのうちのひとつの駐車場とマンションのオーナーが変わるのだそう。 それで将来的には通り抜けができなくなるのだということをあとで知りました。 まだ告知がなかった時から、工事ははじまっていて、掘り返していて

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                              • 「ミシンと金魚」永井みみを読んで、そしてちいさく祈った

                                認知症の老女カケイを描いた物語。 カケイはちょっとおしゃべりで、頭の中の記憶も少しばかり混乱している。 カケイはデイサービスの介護士のことを「みっちゃん」と呼ぶ。「おおきいみっちゃん」「ちいさい方のみっちゃん」 通院介助して、先生の出す抗躁剤に意義を申し立てる、強気な「みっちゃん」だっている。 カケイはあまり裕福でも幸福でもない若い時代を懸命に生きた。このデイサービスには当時の泥臭い知り合いがいる。 少なくとも新興住宅街ではない、地元の人が長くいるような場所で、若い頃の怨

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                                • 「ミドリの森 8 」 ナコ4

                                  ※ 書きかけの小説を少しずつアップしています。 完結させるためのエネルギーにしたくて。 連作ですが、一話ずつ読めます 晴れた日の午後。暑くもなく寒くもなく風もおだやかで、秋の空はかぎりなく広い。 そこに1本の白い煙が、迷いもなくすっと天を目指して登っていった。 別れはそれなりの空洞を残したけれど、精一杯手を振って見送りたくなるような清々しさがあった。 わたしは今、母が焼かれて天に上っていくのを見送っている。 日曜日の午後の一件から、平日が終わる金曜日までの休みを店長のミド

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                                  • ミドリの森 7 (ナコ3)

                                    (連作ですが、一話ずつ読めます) 久しぶりの実家はなんだかとても落ち着かなかった。 幼い頃に母と引っ越してきた古びたアパートの2階の1DK 。何年もここで布団を並べて寝ていたはずなのに。懐かしさも何も感じない。 絵を描いてたテーブルは今も健在だった。 ぺらぺらの落書き帳とクレヨンを広げていたテーブル。母の帰りを待つ時間に、わたしが熱中していた小さな宇宙。最後は書き込みすぎて、くしゃくしゃになるか、紙が破れてしまってたけれど、それでも大事に使っていた落書き帳。 今、そのテー

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                                    • 「白木蓮はきれいに散らない」的な、多様性にはびみょうに自信のない世界で生きている私たちのこと

                                      友人のヒロミが孤独死する。 そのヒロミが遺言を残している。 自分の所有しているアパートに住んでいる大学生「笠原ショウ」が卒業するまでは住ませてあげてほしい。 彼が卒業したあとは、アパートは土地を売ってもかまわないので、3人で相続してほしい。 そんな遺言を受けた3人の高校の同級生マリ、サヨ、サトエの物語。 みんな、自分の価値観の中で生きているのにとても自信なさげ、というのが最初に読んだ印象だった。 そして、それが「わたしたちの空気感そのものだ」と気づいて切なくなった。 専業

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                                      • なるだけ短めの物語

                                        以前描いた「なるだけ短い物語」という短編です。 GWの休みのあいだにまとめてみました。 ひとつひとつが独立した物語です。 自分の中では一貫したテーマがあったのですが「まあ、それはどうでもいいや、今読み返しても好きだな」と思って発表します。 短編は5つあります。4番と5番は少しつながっています。 それでは、どうぞ。 なるだけ短めの物語 1・野良猫 あの日のあとから、あの子がいなくなったような気がする。 あの子は、いつもわたしの見えるところにいるわけじゃないんだけど、ふっと家

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                                        • Shape of my mind

                                          ~自分を癒せるものは、案外、自分が作ったもの ちょっと前、春のはじめの頃にスケッチブックに菜の花を描きました。 きれいな土手の菜の花を眺めていて、この花をスケッチブックいっぱいに描きたいなあと思い、帰り道すがらにスケッチブックを買ったのです。 そもそも小さな水彩画しか描いたことがありません。 大きなスケッチブック一面の水彩画は、とちゅうで飽きてしまい、結局は雑な作品になってしまいました。 でも、見返してみると、雑なわりには気に入っていて、スマホの壁紙にしました。   

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