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九州の農と食。とある視点から

おかこんにちわかめ!
九州移住ドラフト会議2021の選手募集を盛り上げようということで、「ドラフト絡みで記事書いてくれない?」と代表の永山さんに言われました。「”おかわかめ移住”を推す渾身の一本を書いたところです」と返すと、「あれはあれで面白かったけど、なんかまた別の」とのこと。

… … やっぱりおかわかめと絡めて書きたいなあと考え…

そうだ!!!

参加14球団の中のおかわかめ認知度ってどのくらいなんだろう?
各地の食材でおかわかめとコラボできるものってあるんかな?

ということで!

14球団に、おかわかめアンケートに答えていただきました!!

尋ねてみると、地域や食に関して、すごい、すごい、発見がありました。
最初はしょーもなさすぎて恥ずかしいと思いながら始めた調査ですが、やって良かったです。一つの視点で地域を見るって、すごく面白いなと感じました。
「おかわかめとかどうでもいい」って方も、ぜひ、ざっと目を通していただけるとうれしいです。

0.調査方法

九州移住ドラフト会議2021の球団監督に尋ねました。(移住ドラフト会議では、地域に球団名を付け、代表者を”監督”と呼んでいます)

球団一覧

質問は3つ

1.「おかわかめ」という植物をご存じですか?
(→食べたことがある・聞いたことがある・知らない…)
2.あなたの地域で栽培が盛んな葉もの野菜があれば教えてください
3.あなたの地域で「これだ!」とお薦めの食材を3つ教えてください

「直感でお答えください」と突拍子もなく、正直戸惑わせたと思いますが、みなさんお忙しいにもかかわらず、一日でほぼすべての球団から回答が集まりました。早いっ!

ちなみに、3つの質問には意図があります。
その地域に、「おかわかめを携えて移住するなら」と仮定した際、

1.「おかわかめ」を知っているか
 →移住先における認知度を把握することは、移住の心構えにつながります
2.栽培が盛んな葉もの野菜
 →おかわかめのライバルまたはパートナーを把握することになります
3.「これだ!」とお薦めの食材を3つ教えてください
 →おかわかめ食文化を展開するに当たり、コラボ可能な食材を把握し、レシピの妄想を膨らませます

・・・と、ここまでの意図は伝わっていなかったと思うのですが、快く回答くださった球団のみなさま、本当にありがとうございました。この、「よくわからないけれどノってくれる」感、さすが、ドラフトの球団だと感じました。。。


ちなみに、説明が遅くなりましたが、移住ドラフト会議とは、

移住者を受け入れたい地域を「球団」、九州と関わりたい・移住先や関係地を探したいという人を「選手」として、球団が選手を「指名」するマッチングイベントです。私はこの運営スタッフをしており、10月30日まで、絶賛選手募集中です。詳しくはHPやFBページをご覧ください

そして、おかわかめとは、

ツルムラサキ科。熱帯アメリカ原産。多年草。ミネラル、ビタミンAが豊富。ムカゴを土に植えると新しい株を育てることができる。

どうしておかわかめと絡めて書くかというと、好きだからです。(←愛を綴った記事です)


では、結果発表!

1.おかわかめの認知度

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ちょっとこれは面白い分布になりました。
南部のほうがおかわかめ認知度があるのでしょうか?!

そして、なんとなんと!
「知っている」どころか、「うちの地域商社ではふるさと納税の一品にしていますよ」との回答が…!!!

鹿児島県枕崎から。

地域商社まくらざきの野菜定期便の一品におかわかめが入っているそうです。

(時季によって野菜は変わるから毎回ではない)

Makurazaki縁ジェルスの下竹監督:「農家さんも紹介できますよ」

ですって!!!

思わぬ展開に震えました。。。聞いてみるもんです、ほんとに。

2.おかわかめのライバル?パートナー?

次の質問は「あなたの地域で盛んな葉もの野菜」
これは、おかわかめのライバル/パートナー調査です。
回答結果から、おかわかめの参入難易度を考え、地域を【勝手に】3分類してみました。

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①レベル1:参入難易度【低】
「突出した野菜はないですねえ…」との回答があった地域です
要注意ライバルが存在せず、おかわかめが参入しやすいと考えられます。

②レベル2:参入難易度【中】
「白菜、チンゲン菜、ほうれん草、キャベツ、小松菜…」とよく知られた葉野菜を回答した地域です
おかわかめは”変わり種”として存在感を発揮できそうです。

Gotoながさきマンダリンダックスの品川監督は市街地の斜面の空き地を活用した「さかのうえん」を知り合いがやっていると教えてくれました。おかわかめを持って行きたくなりました。

③レベル3:参入難易度【高】
なんやそれ!!!とびっくりするような個性の強い野菜を教えてくれた地域です
→おかわかめが存在感を発揮するには、負けないくらい個性をアピールする努力が求められそうです。ライバルになるのか、パートナーになるのか…

面白かったので、絵を描いてみました。ひとつひとつリンクを貼って紹介します。

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・長いのが特長。福岡県遠賀町で2軒しか育てていない「遠賀ふき
・長崎県天草の北部のブランド、シャキっと「苓北レタス
・水のきれいなところで育つ宮崎の「葉わさび」(教えてくれたのは西臼杵ですが、リンクは日南の生産者の記事です)
・海の砂で育てた、宮崎県新富町の「フリルレタス
・”1株食べれば1日長生き”鹿児島県南さつまの「長命草
・花から茎まで食べられる山口生まれの「はなっこりー

とくに、南さつまの長命草は要注意です。
南さつま市のサイトから引用すると

生命力が強く、「長命草」と呼ばれるボタンボウフウ。沖縄では「一株食べれば一日長生きする」と言われ、昔から食べられています。南さつま市内の海岸沿いにも自生しています。岩場の隙間に根を張り、潮風や海水を浴びてもつやつやとした葉や茎を伸ばし、そのたくましさに驚かされるのですが、咲く花は意外に愛らしくて繊細です。

こ、これは、、、
ほぼ同じような表現でおかわかめを説明できるので、ガクゼンとしました。。。

おかわかめとは、生命力が強く、「雲南百薬」と呼ばれるアカザカズラ。中国では「長寿の薬草」として昔から食べられ、日本に伝わりました。うちのベランダにも生えています。土壌の悪い土地でも根を張り、火山灰や海水を浴びてもつやつやとした葉や茎を伸ばし、そのたくましさに驚かされるのですが、咲く花は意外に愛らしくて繊細です。

南さつまにおかわかめが参入するには、”長寿の薬草協定“でも結んで仲良くしたほうがよさそうです。

3.おかわかめコラボ 勝手に妄想ベスト3

最後の質問は「これだ!」というお薦めの食材。
回答の中から、おかわかめコラボの妄想が広がったベスト3を紹介します!

第3位 宮崎県日之影町で作り手がたった一人の「こんにゃく唐揚げ

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絶対合う。おかわかめとこんにゃく唐揚げのヘルシーハーモニー。
唐揚げに添えられるレタスのように、おかわかめをこんにゃく唐揚げに添えたい。

第2位 佐賀県鹿島市「自家製のゆず胡椒、そして、私が飼っている日本ミツバチのはちみつ」
諸岡監督の回答です。諸岡監督は、祐徳稲荷神社の門前商店街のお土産やさん「さくら屋」で「起き上がり招き猫」とかを売っていらっしゃる商店街の方なのですが、

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「自家製のゆず胡椒」「私が飼っている日本ミツバチのはちみつ」とは、どういうことなのでしょうか。気になります。どうにかこうにか、おかわかめとコラボさせたいです。

第1位:大分県日田市の「たらおさ

初めて知りました。「たらおさ」はタラのエラと胃を干したもの。醤油や砂糖などで甘辛く煮つめて食べる郷土料理だそうです。

独特の臭いがするとのことですが、おかわかめはクセがないので、たらおさを煮つめる最後に入れたら、おかわかめのとろんとした食感やきれいな緑がいいコラボになるのでは…。「たらおさとおかわかめの佃煮」的な郷土料理ができるかもしれません。

4.総合評価

ここまで、おかわかめを一つの切り口として、移住ドラフト会議の14地域を見てきました。たった3つの質問をしただけなのに、量も質もすごい情報が集まり、びっくりしています。

結果をまとめると、

✔ おかわかめを知らない地域が半数(7/14)。とくに北部九州ではあまり認知されていないよう→「おかわかめ携えて移住」は面白そう
✔ なんと、おかわかめが鹿児島県枕崎市の地域商社のふるさと納税の一品になっていた。農家さんも紹介してもらえそう
✔ 各地にめっちゃ個性強い野菜が存在することがわかった→がんばれ、おかわかめ。
✔ とくに、南さつまの長命草とは仲良くしよう、と思った
✔ おかわかめ参入難易度を推し測ることができた→「おかわかめ携えて移住」のスタンスを考えられる
✔ 地域の特産品とおかわかめをコラボする妄想が広がった

ということで、おかわかめ可能性調査を閉じようと思います。
「おかわかめ携えて移住」を仮定してみた私ですが、今自分が暮らしている町(鹿児島市名山町)がおかわかめに関してそれなりに面白いので、しばらくはここにいると思います。笑

さて、

さんざん飽きるほどおかわかめおかわかめ言ってきましたが(飽きませんが)、おかわかめってのは一例で、
なんでもいいから、一つの視点を持って地域を見比べてみる面白さを感じたところです。回答をもとに記事を書くにあたり、おかわかめと地域、食材についてめっちゃ調べたり考えたりしました。知るだけでなく、実際に訪ねたい、食べたい、地域と一緒に何かしたいと欲が沸いてきました。

そもそも、14球団がアンケートに答えてくれなければ、そして、「うちの地域にこんな野菜あるよ!」「こんな農家いるよ!」と前のめりに教えてくれなければ、この記事は生まれていません地域を愛し、地域をよく知り、いろいろと教えてくれるノリのよい人々に支えられて、この記事を書くことができました。ご協力くださったみなさん、本当にありがとうございました。

移住ドラフト会議に関わっていると、そういうコミュニケーションの取れる地域の人たちと出会えることが、めちゃくちゃ財産だなあと思います。

そんな移住ドラフト会議、10/30まで選手を募集しているので、ぜひぜひ、あなたのエントリーをお待ちしています♪


みなさん、今週もごきげんよう。

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