生まれ変わりを信じたくなるのは
「うーー」
夕食の終わり際。流し台に自分の使った食器を運んでいると、2歳の息子に呼びかけられた。ちゃぶ台の高さにあわせた幼児用の小さな椅子に座って、プラスチック製の大きなお皿を両手で持ち上げている。お皿の上には、同じくプラスチック製のコップ。その中にスプーン。
食べ終わったの?と聞くと、「う」と短い返事と共にお皿が突き出された。
ありがとう、と言いつつ受け取って、流し台までさっと運ぶ。カウンター越しに目を合わせて、「ごちそうさまでした」と声をかける。息子は真顔のまま、ぱちんぱ